お別れステーション
線路をすべるように
透明な音をたてて
電車は静かに走る
キミとドアにもたれ
沈黙のときをすごす
もうすぐお別れだから
お別れの駅が近いから
お別れステーション
ボクはいつも思う
どちらかが降りていく
こんな別れ方よりも
お別れステーション
ふたり一緒に乗り換えて
ふたりそれぞれの方向へ
別れていくのがいい
お別れステーション
だってそのほうが
お別れの瞬間を
ゆっくり味わえる
お別れステーション
人生の中で訪れる
たくさんのお別れも
そんなものなのかな
車内にアナウンスが流れる
最後の大きなカーブにかかり
窓から見えてくるお別れステーション
電車がスピードを落としだした
ボクたちの心を知ってか
ちょっとだけ名残惜しそうに
*
バンドではベース担当ですが作詞作曲もやってます。
バンドに出せないこんな青くさい詩も、たまには書きます(^_^)ゞ
有料に設定していますがここまでで全部です。
最後までお読みくださりありがとうございました~
ここから先は
0字
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?