モリゼミ、オープンレクチャー!「台湾:市民主体の地域・社会」

昨日はモリゼミのオープンレクチャー。
テーマは「なぜ台湾で、市民主体の地域・社会づくりができたのか?」。
都知事選の投票日に相応しいテーマですw

話は1989年のカタツムリ運動に始まり、市民の居住環境やコミュニティの話を中心に進みました。
台湾という国は、市民が住む場所を奪われる苦い経験を何度も繰り返しながら、発展してきた歴史があるようです。

その中で現在評価されている試みとして、OPEN GREENという取組みが紹介されました。
これは、一般市民が空間改修の資金を申請できるマッチングファンド事業。で、その名の通り自然環境の整備はもちろん、地域のネットワークと文化的効果に焦点を当てた取り組みのようです。
写真を見ると、家と家の間のちょっとした空地を活用して、緑あふれるコミュニティスペースがつくられているのが分かります。
実はこれ、僕が向島百花園の庭師と組んで、墨田区で進めているプロジェクトによく似ています。
「すみだ庭つながりプロジェクト」と名付けられたその活動は、コロナの影響でストップしてしまっていますが、OPEN GREENの取り組みは、すごく参考になりそうなので、個人的にリサーとしてみようと思いました。

また興味深かったのは、100~1000人単位の小さなコミュニティによって社会が形成されているという事。
それぞれの首長(コミュニケーター)は選挙で選ばれるらしく、お互いの顔が見える規模感のコミュニティの中から、自分たちでリーダーを選ぶという文化が根付いている事を思わせます。
町会などのレガシーなコミュニティが存続の危機に瀕している地域が多い日本では、この取り組みは非常に参考になりそうです。
台湾チームも恐らく関心を持っていると思いますので、彼らのリサーチに期待したいですね!

そして最後には「今日の香港は明日の台湾」という言葉…。
日本と海外を比べる時、いつも思うのが、この危機感なんですよね。
日本は色々な課題があると言いつつも、日常生活の中で危機感を覚える事は、ほとんどないですよね。
それだけ日本は平和で豊かという事でもあるのですが…ゆでガエル的な気持ち悪さを感じてしまいます。

まあ、台湾も小さいですからね…日本の社会を変えるには、まずは地域から!
その気持ちを改めて強くした回でした。

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