ぷくぷく_小

ぼくの新刊「ぷくぷく」発売です❣️

みなさま、お待たせいたしました。
おかげさまで、ようやく新刊小説の発売日となりました。
本当は、秋に出版するつもりで
原稿は早めに書き終えていたんですけど、
いろいろあって、このタイミングになりました。
で、その「いろいろ」が何だったのかを
すでに忘れているという……。

いま、別の連載で頭がいっぱいなんです。
脳みその容量が小さくてごめんなさい(笑)


そんなことは置いておいて!

新刊「ぷくぷく」について
少し裏話を書かせて頂こうと思います。



最初に言いたいことは、ズバリ!


「この作品は、めちゃくちゃ難しかった!」


読んで頂ければ分かると思いますが、
とにかく描ける範囲が狭いというか小さいというか
やたらと制約が多いんです。
だから色々と難しくて、常に筆が重く、
日夜うんうん唸りながら書いていました。


勝手に自分でそういう設定にして
自分の首をしめたんですけどね(笑)

しかも、その設定がどんなものかを、
いまここで書くことができないという……。

ここで書けない理由も、読めばわかるんです。
ああ、内緒ばかりですみません。
本当は言いたいのです。でも、言えないの。
ここで言ったら、読んだときの喜びを
あなたから奪ってしまうから。


今回、この原稿を脱稿したとき、
ぼくは深〜〜いため息をつきました。

ああ、ぼくはこの作品が
つくづく大好きだなぁ……。


と実感しながら漏らしたため息でした。

とにかく、作中のキャラクターたちが
愛すべき連中すぎて、
彼らへの想いが止まらなかったのです。
とりわけ拙著「ミーコの宝箱」を読んでくれた人は、
ちょっと特別な想いを抱くかも知れません。



「私小説」ではなくて、「詩小説」という
ジャンルに入れたい作品です


物語の世界観も、これまでのぼくの
作品たちと、少し違うかも知れません。
もしかすると、少しじゃなくて、大きく違うかも。

なぜなら、
言葉の選び方と編み方を変えて、
詩(=ポエム)
のような雰囲気に仕上げたつもりだからです。

行間の雰囲気が、ひんやりすべすべして、
ちょっとシルキーな感じになればいいなと、
そんな妙なことを考えつつ書きました。

「私小説」というジャンルがありますが、
この「ぷくぷく」は、ぼくとしては
「詩小説」という新ジャンルの作品イメージです。

やわらかくて、せつなくて、もどかしいような
「詩」を読んでいるうちに、
いつしか行間が物語を成してきて、
ふと気づけば、その世界にどっぷり溺れている……。



そんな感じで読んで頂けたら嬉しいなぁ。


いつもどおり「伏線」や「仕掛け」を
こっそり「隠して」あります


もちろん今回も、たくさんの伏線を
張りめぐらせています。
ふつうに回収できる伏線はもちろんですが、
100回読んでも読み解けないような「物語の深層」に、
そっと埋め込んだ伏線もあります。
伏線のほかにも、そう簡単には気づかないであろう
「メッセージの仕掛け」を隠したりもしています。

こういうマニアックな伏線や仕掛けは、
単にぼくの自己満足……というか趣味ですので、
読者のみなさんは気づかなくても大丈夫です。

気づかない前提で、
充分に物語を味わえるように書いていますから、
どうか安心してスルーしてください。
というか、むしろ、わざわざ探したりしないで、
ふつうに物語を味わって欲しいです(笑)

とはいえ、もしも、いつか、ぼくの作品の
超オタク的な研究者が現れてくれて、
そういう人たちが髪をかきむしりながら
読み解いていってくれたら……、
なんて考えると、ちょっと愉快です(笑)


あ、それとね、この小説を書いていて思ったのは、
やっぱり日本語って猛烈に美しくて、
とても複雑で、正解のないパズルのようでもあり、
一筋縄ではいかないということでした。
そして、だからこそ、そんな日本語を
扱う仕事につけてよかったなぁ……、
愉しいなぁ……と、
改めて実感できました。

「ぷくぷく」

難しかったけれど、書いてよかった!
いま、心からそう思っています。

装丁も美しくて素敵でしょ?

ぷくぷく/手持ち

というわけで、新感覚の小説「ぷくぷく」を
ぜひとも読んで頂ければと思います!

みなさんのお気に入りの一冊になってくれたら
著者としてはすごく嬉しいです。

可愛がってやってください。
どうか、よろしくお願い申し上げます。

Amazonは、こちらです。
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※発売日は、本日11/27なのですが、
地方によっては、書店への配本が
少し遅くなることもあります。

アディオース\(^o^)/
森沢明夫



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