家族が知るべき経済の話:2022年8月、パウエルさんの厳しい発言が響く
こんにちは、夫の方です。
今月も家族が知るべき経済の話、2022年8月のアップデートをやっていきます。
前回の内容はこちらです。
米国インフレ関連
いまは世界中が行き過ぎたインフレをどう着地できるか?がほとんどの注目点です。いくつか重要なイベントがあったので振り返ります。
強かったアメリカの雇用統計 (8/5)
雇用統計とは、雇用の情勢を調査した統計で、毎月発表されます。
具体的には、「失業率」「非農業部門雇用者数」「週労働時間」「平均時給」などが発表されます。
今月は、8/5に7月分のデータの発表がありました。
非農業雇用者増加数は、予想の2倍程度の前月比+52万8,000人という強い結果でした。つまり、予想よりもたくさん雇用があった・採用があったということですね。
これによって、FRBはもっと利上げできる!(経済が強いので利上げして経済にブレーキを掛けても大丈夫!)という見方が広がり株価のさらなる下落を懸念してきました。
消費者物価指数 (8/10)
8/10に大注目のアメリカの消費者物価指数(つまり物価がどのくらいあがっているか)が発表されました。
今月は、8.5%と予想を下回り、先月よりも下がったことから、インフレもピークしたのでは??と安堵してきたようでした。
しかしよく考えてください。
たかが先月よりも下がったというだけで、まだまだ高い水準です。ここから下がり続けていくと確信を得るには早すぎるようにも感じます。
実際、次に説明するジャクソンホール会議でのパウエルさんの発言でマーケットは絶望するのでした。
ジャクソンホール会議 (8/26)
ジャクソンホール会議とは、一年に一回開催される「中央銀行関係者や経済学者らが参加し、世界経済や金融政策を議論するシンポジウム」です。そこで、パウエルさんはスピーチをし、マーケットを絶望させました。
8分間のスピーチでは、いろんなことを話していましたが、ざっと個人的にきになったことをピックアップすると次のとおりです。
・インフレ抑制を成し遂げるまで、利上げを続けるということ
・前回のCPIの物価指数の鈍化だけでピークアウトと呼ぶには程遠いということ
・金利上昇で、家計や企業に何らかの痛みをもたらすということ
・歴史をみて利下げは急がないということ
結局?
つまるところ、家計や企業の痛みを承知の上で利上げを実施していく。そして利下げは当分なさそう。直近1-2年のスパンで見ると米国株はなかなか厳しそう。という感じでしょうか。
ちなみに、利上げを続けるということは、円安もさらに加速する可能性が高いですね。
今月の我が家の対応
ジャクソンホール会議での内容で、株や暗号資産が下がりそうなので、下がり待ちで、買いのタイミングを探っています。とはいえ、下落は長引きそうなので焦らずという感じです。
日本円以外の通貨を少し買い増ししました。
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