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進化するインナースペース!『ウルトラマンアーク』第4話「ただいま怪獣追跡チュウ」

リン行きつけの人情あふれる商店街で異変が発生。その痕跡からネズミの仕業と想定されるが、どうやらただのネズミではなさそうだ!推測される原因を探るうち、リンたちは恐るべき事態に巻き込まれる…!! それぞれの想いが交錯する中、想像力でアークが応える!
(「TSUBURAYA IMAGINATION」より転載)

本稿はタイトルに記載された作品のネタバレを含む感想です。
事前情報をほとんど入れず、作品を見ただけで書いておりますので、多少の間違いは笑ってご容赦ください。


今回も面白かった!

辻󠄀本メイン監督によるパイロット3作が終了し、サブメンバー紹介のターンに入った「ウルトラマンアーク」。トップバッターはリン。
監督は「R/B」「デッカー」でメイン監督を務めた武居正能監督。
脚本は「トリガー」「デッカー」でシリーズ構成、昨年は「ブレーザー」22話の名作「ソンポヒーロー」を手がけた足木淳一郎さん。

前半はご町内のネズミトラブルが、実は電気を喰う新種のネズミの仕業であることが判明、そのネズミが過剰な電気を浴びて巨大化、という、古風かつド直球な巨大生物パニック映画のパターンで、「ウルトラQ」を見ているような気持ちになりました。
それにしても、発電の原料にダイモード鉱石をもって来るとは、恐れ入りやの鬼子母神。ダイモードの説明をする社員のセリフを「もっと語って!もっと続けて!」と食いつきまくりでした。
ナツコさーーーん!

アクティブにネズミ調査を行うユウマ、リン、ユピーと同時進行で、シュウと所長が静かにネズミの正体に迫る、それぞれの対比の見せ方が秀逸でした。防衛隊からの派遣という立場から、軍人、調査官、科学者、コーヒー好きと多彩な見せ方ができるシュウのキャラクターはとても魅力的です。

今回の主役であるリンは、機械工学の専門家らしく、暴走した発電システムを停止させようとユピーと現場に乗り込みます。危険を顧みず、諦めない姿勢は素晴らしいのですが、もう少し安全装備を備えてから突入するべきですね(笑)。
ラスト、「当たり前の日常を守りたい」というリンの行動理念が自身の口から語られますが、ここはもう前半で出しておいた方が、現場での頑張りの意味を視聴者により伝えられたかもしれません。
まあ、良い作品は、少しくらい「惜しい!」ところがある方がいいのですよ。
その方が、作る側も受け取る側も成長できるのです(何様)。


インナースペースが進化!

電鼠怪獣ピカチュウネズドロン、姿がほぼネズミ。動きもネズミっぽくて可愛げがあります。
ウルトラ怪獣というより、「スペクトルマン」の公害怪獣のようです。
しかもアンビリカルケーブルが付いている。
エヴァかよ

ユウマの変身、今回はハグ抜き省略バージョンでした。
昨年も思ったのですが、変身の最中、ずっと何かしらのセリフを聞いてきたので、変身シーンが無言だと、本当に新鮮に見えますね。
ハセガワさん助けてやれよ

アーク対ピカチュウネズドロンの決戦、ネズドロンの石頭に苦戦するアークも、アンビリカルケーブルですっころぶネズドロンも可愛かったです。

システムが止まり、弱体化すると思いきや意外と強いネズドロン、今週のバリア・多重バリア(仮)も破られ苦戦するアークに街の人たちの声援が届くとき、お待ちかねの想像力が発動します。


インナースペースが進化!

かつて、ウルトラマンは人語を喋らず戦うため、その意志がウルトラマン本人のものか、変身者のものか分かりにくいところがありました。
ニュージェネ以後、インナースペースに変身者が登場することでウルトラマンと変身者がコミュニケーションを取ることができ、ウルトラマンの思考がわかりやすくなった一方、ウルトラマンがロボットに見えてしまうこともありました。
また、変身バンクや技を繰り出す際のバンクが長くなり、戦闘のリズムに悪影響が出ていました。
「ブレーザー」で、これらのパターンは廃され、「アーク」でもその方針は踏襲されています。

今回初登場したインナースペースに登場するのは、なんとユウマではなくアーク!アークライザーの回転も直接手を触れない工夫がされています。
俳優を一切出さず、インナースペースを成立させる取り組みには本当に驚きました。
スタッフの想像力が、ウルトラマンの戦闘描写を一段階進化させたことを実感します。

そして出現したソリスアーマー、その形からキティファイヤーアーマーかデストロイアアーマーかよ、と頭を抱えましたが、動いているとエフェクトのせいもあり、意外といけました。
静止画で微妙でも動くとかっこいい法則
打たれ強いしパワーもあるが、もう少し全身に装着した方がよいのでは(笑)。
アーマーはピンチをチャンスに変えるアイテムで、決め技はあくまでアークファイナライズ、という流れは、「ウルトラマンX」のようでしたね。


今週も、ウルトラマンらしいウルトラマンを見ることができて、とても満足しました。来週も楽しみです!
エンディングの「メラメラ」が脳内をリフレインしています。

四国の田舎からエールを送ります。


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