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ウルトラマン辻󠄀本貴則監督回を観る① 『ウルトラマンX』 前編

第6話「星の記憶を持つ男」 第7話「星を越えた誓い」


2015年8月18日/25日放送 脚本・小林弘利/小林雄次 監督・辻󠄀本貴則
突如街に現れ、宇宙人か?と騒ぎを起こした青年、テル。彼はルディアンと呼ばれる怪獣と一体化し、街へと進行を開始する。しかし、テルが怪我をした女の子を治した事実を知った大地はウルトラマンエックスにユナイト、彼に悪意がないことを信じてルディアンの動きを止めた。Xioに保護されたテルやルディアンを調べるうち、恐るべき事実が浮かび上がる。ルディアンが秘める秘密を狙い、恐怖の魔獣が地球にやって来るというのだ…!
(「TSUBURAYA IMAGINATION」より引用)

「ウルトラマンアーク」メイン監督、辻󠄀本貴則監督のウルトラマン初参加作品は、「X」前半の中ボス・石化魔獣ガーゴルゴン登場の前後編。

冒頭のロケ地が、「アーク」3話と同じ、八王子市の長池公園というのが興味深いです。監督のお気に入りなのでしょうか。とてもおしゃれな公園ですね。

この作品、ゴールド星人・テルのバックグラウンドが、自身はほぼ何も語らず、記憶映像のみで示されます。GIOも生物としての彼と、宇宙船の分析・考察はすれども、テルの過去は言葉として説明されません。「アーク」3話で説明台詞を必要最小限に抑えた、辻󠄀本監督のウルトラ原点を見た、とは言い過ぎでしょうか。

お話はかなりハードで、民間人がテルを殴る蹴る、警官が発砲しテルに被弾するといった描写は、最近ではなかなかお目にかかりません。
怪獣バトルも非常に見応えがあり、
・ウルトラマンX vs ルディアン
・ウルトラマンX & ルディアンvsガーゴルゴン
・ルディアン vs ガーゴルゴン
・ウルトラマンX & ルディアン & Xio vs ガーゴルゴン
の4カード、うち3つは第7話に集中しています。
今見ても全く古さを感じさせないミニチュア特撮。
対怪獣に奔走するXio描写の重厚さ、石化X救出の盛り上げ方。
ちょっと手を加えれば、劇場版として十分成立するほどのクオリティです。

「ウルトラマンアーク」劇場版にも期待がかかろうというもの。
四国の田舎から、エールを送ります。
つづく。


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