京都ひとり旅、忘れたくない場所
3泊4日、総歩行数約90,000歩。京都の街を歩き倒してきました。
京都の街ほど歩くのが楽しいところはないな〜と思いました。ふらふらと川沿いを歩いたり、気になる小路をのぞいたり、ここ入口なの?!みたいな奥まったお店に入ってみたり。気の向くままひたすら足を動かしてました。
特に印象に残ったところ。
大谷墓地
清水さんをふらふらした後に、なにげなく小道にはいっていくと目の前には広大な墓地。
お墓をみて「綺麗...」と感じたことは初めてで、ここには自然と無数の墓石が生み出す不思議な雰囲気がありました。
私がこれまでに見たなによりも美しい景色でした。
今日の日本を作り上げてきた人たちがここに何百人と眠っていると思うと腹の底から何かが込み上げるような、たしかな実感が生まれました。
先ほどまでいた清水さんの辺りとは打って変わった静寂の海の中で、無数の石に囲まれ鳥肌が立つ思いでした。とても美しかった。
竹苞書楼
本の壁がそびえ立つ古書店。こんなお店はこれまでに見たことがありません。漂う本の匂いにもただならぬものを感じます。
店頭に並ぶ本は和綴じがされてあり、歴史を感じる表紙をめくる指には緊張がこもります。
美術書を中心に揃えてあり、琳派や南画の版本が充実していました。
それ以外にも能や狂言、華や茶や書、浮世絵など古典芸能に関わるものがありました。
数百年前の書物が積み重なっていて、これだけのものが大火を生き延びて今も残っていることのすごさに圧倒されます。
美術館の展示品などもそうですが、守ってきてくれた誰かがいるからこそ、こうして今目にすることができるのだと感じました。
南禅寺三門
門を登って一呼吸。うだるような暑さもこの風を感じるためにあったのか!とひとり目を輝かせていました。
この角のところにいるとちょうど風が当たって気持ちが良かったです。自然の恵みに感謝。
ぼーっと座りながら大文字山も拝めて、視力があがりそうな予感がしました。
今年の夏も暑かったですが、それほどに涼を際立たせますね。
永観堂
南禅寺を少し歩いたところにあります。
建物の中に実際に入ることができ、当時の営みを感じることができます。広いお屋敷を心ゆくまで歩き回れて満足感でたっぷりでした。
昔ここにいた人の足の運びを想像しながら歩くと過去と現在が繋がっているような不思議な気持ちになりますね。
そして展示されていた佐久間顕一さんの合掌童子の絵が色彩豊かで可愛らしかったです。写真撮影禁止だったのと調べてもネットに出てこないのでまた拝みにいけたらなと思います。
今回の旅ですっかり石灯籠のファンになってしまった私ですが、ここの石灯籠がとてもかわいくてお気に入りです。
帽子が苔むしていてオシャレさんです、今にも動き出しそう!
喫茶ソワレ
店内のブルーの光は女性を美しく、男性を若々しく見せる効果があるらしい。
運ばれてきたのは妖艶な明かりをまとうフルーツポンチさま。
これほどに宝箱という形容が似つかわしい子はいるのかしら?
口の中でしゅわしゅわする魔法みたいなデザート。至福のひとときをありがとうございました。
青もみじの美しい清水さん。川のせせらぎが生き生きとした巽橋。小学生たちの明るい京都弁。墓前で唱えられるお経。静まり返る鞍馬山。ねこさまのいるカフェ。喉を潤す甘いグリーンティー。味噌ダレで食べる餃子。
夏ももう後ろ姿、たくさんの発見やスキに溢れた幸せなひとときをありがとう!
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