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【株式投資】少し深く考えよう。なぜPERの基準は15倍なのか?

タイトルにあるように少しだけ深く考える癖をつけると、そこからいろいろと思考がジャンプしやすくなって、発想が広がります。

なので今日はよくPERについて少し深く考えていきましょう。

◇1、そもそもPERってなに?

株式投資をやっていない人のためにそもそもPERについてとにかく簡単に説明します。

まずPERは、株式投資において今の株価が割安か割高かの目安にするために指標です。

計算式は、
PER=株価÷1株益(計算式は暗記)
で、利益の何倍の株価がついているのかを表しています。

15倍が基準と言われ、15倍よりも大きいと割高、15倍よりも小さいと割安と言われ、10倍以下だと割安なので利益が狙えるというのが一般的な見方です。

◇2、なんで基準は15倍なのか?

ではなぜPERの基準は15倍なのでしょうか?

PERは、株式投資に使われる指標ですが、例えば不動産投資に当てはめてみるとどんな指標になるでしょうか?

PER=株価÷1株益ですので、不動産の場合は、
PER=不動産価格÷年間家賃収入となります。

仮に1000万円の物件で100万円1年間で家賃が取れる物件だとするならば、

PER=1000万円÷100万円=10

これでわかるもの。それは物件価格の回収年数ですね。
PERは、価格を利益で割ることによって投資の回収年数を表す指標と言えるでしょう。

ちなみに、この式を逆にすると利回りの計算式になります。同じく1000万円の物件で100万円1年間で家賃が取れる物件だとするならば、

利回り=100万円÷1000万円=10%

となります。

そして、この回収年数と利回りの結果をまとめると以下のようになります。

回収年数50年=利回り2%
回収年数30年=利回り3.3%
回収年数20年=利回り5%
回収年数15年=利回り6.6%
回収年数10年=利回り10%

この数字の共通点はわかるでしょうか?

この回収年数と利回りを書けると必ず100%になります。
そりゃそうですよね。利回りを回収年数にかけたら元本を回収できる年数にならないとおかしいですよね!

そして、また回収年数=PERで話を株式投資に戻すと、
回収年数15年=PERが15倍となるとするならば、
その株式の利回りは6.6%ということになります。

では次に、なぜ利回りが6.6%なのでしょうか?

◇3、日本の株式市場の歴史を振り返ってみると!

以下の本を株式スクールやnote内で何度か紹介させてもらっています。

この本の中で、過去130年にも渡る超長期的な株価の動きを検証しているのですが、この130年間の間に日本の株式はなんと約8000倍に成長をしています。嘘だと思う方は上記の本を御覧ください。

これを1年間に平均すると、年利約7%という計算になります。

と、いうことは、

先程の式と合わせて考えるのであれば、
回収年数(PER) ✕ 利回り約7% =100
100 ÷ 7 = 約14.28%

となります。約15倍ということになりますね。

あくまでも私の考えですが、おそらくこれが15倍が基準になった理由だと考えらます。

ちなみに更に深く考えると、
よく受ける質問に、
「株で何%くらい増やすことができれば良いと言えるのでしょうか?」
という質問
を受けることが多いです。

そのときに一つ目標にしたい値は年利7%以上と言えるでしょう。
なぜなら、長い歴史において仮に日経平均を保有しておけば年利7%で増えていくなら、もしもその利回りを超えることができるのであれば、一つ大きな基準を超えたと言えるでしょう。

◇まとめ

いかがでしたでしょうか?
このように少し深く考えると、
じゃぁこうも考えられるね!といったような思考のジャンプが度々起こります。

それはとても良い脳の運動となりますので、ぜひ考える癖をつけましょう。

今日のまとめとしては以下になります。

・PERは株式に使う指標で投資金額の回収年数を表している
・回収年数と利回りをかけると必ず100になる
・過去130年間の年間の利回りは約7%=約15倍。だからPERの基準が15倍

となります。

◇最後に

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