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毎週土曜日更新:収まらないコロナの中、上がり続ける日経平均株価

毎週土曜日は、日経平均株価をテクニカル分析でみていきます。

先週の記事はコチラ。

先週の記事の中では、ここ数週間で日経平均株価は急激に上昇し、乖離率が5%を超えていて、ストキャスティクスが買われすぎ水準で、ローソク足もトンボという転換のサインが出ているので、下がる可能性が高いと書きましたが・・・・

先週比 +399円(+2.05%)

ということで上がりました。

ここからわかることは、テクニカル分析は100%ではない。いまは新型コロナウイルス影響を悲観されている相場で、コロナウイルスのニュース次第で上にも下にも行きやすい相場であることを抑えておいてください。

では、今週も見ていきましょう!

◇今日のPodcastとYoutube

今日の記事の音声解説です。見るだけよりも聞きながら見るとより頭に入ると思います。↓

動画でも解説しております。好きな方でご覧ください。↓

◇1、先週の買われすぎは解消されたのか?

先週と同じデータをまず確認してみましょう!

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上記は、日経平均株価日足3ヶ月のチャートです。

移動平均乖離率は、7.63%
スローストキャスティクスは、89.34

どちらもより買われすぎ水準が進んでいます。

加えて、青い横の線は、20,000円のラインですが、このように丁度いい値段というのは、一旦の節目(ふしめ)として機能する可能性があり、今回の場合には20,000円を超えにくい抵抗の線として機能する可能性が今の所高いと言えるでしょう。

このチャートに更に、フィボナッチを加えると、

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2月から始まった急落の安値からの戻しとして、1/2戻しの水準が20,199円にあります。

「半値戻しは全値戻し」という相場格言がありますので、
もしも20,199円を超えるような動きを見せれば、長い目で見て日経平均株価は上昇が期待できることになります。

ですがいまは20,000円という節目をより意識するきっかけになっているかもしれません。

昨日(2020/04/17)は、東京都での新規感染者数が初めて200人を超えるなど、国内の感染ペースは早まるばかりで、いまだ経済活動の再開の目処が立っていません。

楽観視だけはしないように気をつけて行きましょう。

◇2、コロナ治療に希望の兆しにより、上昇トレンドへ復帰か?

では、なぜ株高になったのか?
やはりコロナウイルス感染に関するニュースです。

まず週初めで出てきたのは、世界での感染拡大の鈍化のニュース。

加えて、金曜日の朝に伝わってきたニュースがコチラ。

記事によると、重症の113人を含む125人の新型コロナ患者を対象としたシカゴ大医学部による治験で、レムデシビルを毎日投与したところ、発熱や呼吸器症状が著しく改善し、1週間以内にほぼ全ての患者が退院したそうです。

こういった悲観されたあとに出てくるポジティブなニュースは、ときにテクニカル分析のダマシ(下がるサインで下がらない)のような動きを頻発させます。

なので、買われすぎとの意見を述べましたが、確実に下がるわけではなく、今後のニュース次第で20,000円を超えていく可能性も考えられます。

もう一度今週の動きを見てみると、

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緑の線で書いてみたのですが、
金曜日の株価上昇により明確に前回高値(3/25)を超えて来ていて、
短期的には上昇トレンドと見ることもでき、安値と安値を結ぶ新たな上昇のトレンドライン(赤)を引くことができます。
これが今後のサポートとして機能する可能性もあり、20,000円トライへの支えの1つになっています。

◇3、木を見て森を見ずにならないように週足チャートを確認

短期的な動きを確認するだけでは、もっと重要なサインを見落としてしまう可能性があります。

なので、より長期のチャートを確認する必要があります。

今日は週足チャートを見ておきましょう。

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上記は、日経平均株価週足5年チャートです。

まず確認したいのは、先程示した20,000円前後の青い線が過去に何度も機能していることを見ると、やはり今回も意識はされるであろうことがわかります。

加えて、週足の主要な移動平均線の向きが、まだまだ下向きであることから、中長期のトレンドの上昇転換と考えるのが楽観的であることが事実です。

大事なことは、特にコロナ関連の様々なニュースの事実を見極め、長期的な解決に向かっているのか?
さらにその先、実際に感染拡大前と同じような経済状況に戻ることができるのか?

これが焦点となり、特に後者満たされるのであれば、中長期的な株価上昇が期待できることになりますが、解決に向かっても経済的打撃が大きすぎると簡単に感染拡大前には戻れないということにもなりかねません。

いまだ不安を払拭するほどの好材料というわけではなく、何よりも私達日本の日常がまだまだもとに戻る兆しが見えません。

ですので、いくら株価が戻しても、再び下落に転じる可能性があることを頭に入れておく必要があるでしょう。

◇まとめ

いかがだったでしょうか?

日経平均株価はいまとても難しい局面に来ており、正直、上下50:50くらいの確率であると思っています。

ですが、その中で意識しておきたいことをまとめると、

・短期的には買われすぎ(乖離率とストキャ)
・コロナウイルスに対するポジティブなニュースもちらちら見れる
・ただ、長期チャートは明らかに下落トレンド中で楽観視は危険

となります。

毎週繰り返しておりますが、投資には正確な答えはありません。
投資はあくまでも自己責任でお願いします。

ですが、こういった事実を客観視することが確実に役に立ってきますので、継続的にこういった視点を持っていくと良いと思います。

明日はファンダメンタルズ面から見ていきます。

◇最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます!
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それではみなさん。
今日も一日元気に頑張りましょう!

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