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学生時代、インターンで学んだこと


アートギャラリーをやっていて、様々なアーティストと接点が持てる幸せが今はあります。

元々、社会人になる22歳当時、いろんな方々と仕事ができることが幸せだと思って、当時の少ない知見を振り絞り、どの業界にでも関わりがありそうな”IT”の仕事につくことを決めて就職しました。

就職する数年前の大学時代、インターンとしてITベンチャーで仕事をしてみたいと思い、とある港区の企業に2週間のインターンに行かせていかせていただきました。そこから2週間の「体験」を終えた最終日、経理部長のMさんが言った一言「バイトしない?」という勧誘に、喜んで乗っかりました。
そうして、そこから「体験」ではなく「働く」ことが始まり、インターンとリアルで仕事をすることのギャップを学びました。

時が経ち、1年あまりが過ぎた時に、そこで異変が起き始めました。

バイトの私でも分かるくらいの重要なポジションの方々が、ある日を境に次々と会社を去っていきました。当時はこんなにリストラ?倒産?は静かに進むと思っていなかったので、ひたすら困惑と混沌の中、バイトとして作業をし続ける日々の中で、私のところに声をかけたのは、インターンを終えた私に声をかけたM部長でした。

「少し長めのお休みを取ってくれるかい?」

その時は、よく分からないまま、お休みを取ることにした私は、ふと入館証のカードキーを首から下げたままドアを出て、そこからずっとバイトのシフト入らない数か月を過ごしました。ある日、忘れたころに自分のリュックから、その入館証が出てきたことで、その会社からの連絡が半年以上来ていなかったことに気づきました。あれから10年以上経った今も、家のどこかにその入館証はあるはずです。

想像するイメージとリアルは本当に全然違う。その時に学んだことです。
自分を必要としてくれる人達からの勧誘とはとてもうれしいもので、必要とされた仕事をすることは幸せな日々に強く結びつき、企業の倒産というものはとても静かにジワジワと進むもので。(そして、その時のそのベンチャー企業のトップは、まったく取り乱すことなく最後の1人まで社員の人生を案じて次の引き取り先を見つけて送り出す姿が本当に印象的でした。「次のお前のボスは本当に仕事のできるヤツだぞ」と餞の言葉を掛けて送り出していました。)

イメージや想像とリアルな社会は全然違うということを、社会人になる前の学生時代に気づかせてもらったことは、とてもよかったと思っています。

自分で確かめることでしか、自分の選択に自信を持てるようになっていくのだとしたら、上手く行こうが行かないかまずやってみようと思い、今後も何かを目指し続けたいと思っています。

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