見出し画像

フリーライドスキーの魅力

「フリーライドスキー又はスノーボード」いう言葉を聞いた事はありますでしょうか?

最近、少しづつ浸透して来ているフリースタイルスキーの一つです。
オフピステ(不整地)や新雪(パウダー)ゾーンをメインとして滑走し、時には自然の地形を利用し飛んだりします。
通常のスキー場コースと比べ、環境の影響を受けやすく、地形や刻一刻と変化する雪質など自然が与えてくれた全ての環境を自由な発想で楽しめるところが魅力です。

誰も滑っていないフカフカのパウダースノーの中を飛んだりするSNS映像をこの冬観た方も多いかと思います。


そんな自由なイメージのあるフリーライドスキー・スノーボードですが、
競技種目という形でも存在します。
大きいものは、WORLD FREERIDE TOUR。通称FWT。

https://freerideworldtour.jp


1996年にスイスで第一回大会が行われ、世界中へと広がっていき、ツアー形式となりました。
世界で唯一最大のフリーライドスキー・スノーボードの大会です。
最近のニュースとして2022-2023シーズンからはFIS国際スキー・スノーボード連盟と提携しましたと言うものもあります。
国際的メジャーになってきた証です。

競技内容としては、スタートとゴールのみ決まっており、地形や雪質を読んで自由なラインを滑り降りる形式です。


ゴールイメージ


練習は無く、ライダー各々が目視のチェックのみで、ラインをイメージ。
一度の滑りで表現するというエクストリームな内用です。
ジャッチは、ラインの難易度、コントロール、流動性、ジャンプ、技術、の5つの総合得点で競われます。

日本でも観戦したり、参加できるフリーライド大会があります。
Freeride World Tourとその予選大会(FWQ)、ジュニア大会(FJT)が新潟県舞子や長野県白馬村で開催されてます。
また日本独自のJAPAN FEERIDE OPEN、通称JFOも長野県白馬村で開催されます。

そんなジャンプ中回転したりとハードルがむちゃくちゃ高いフリーライド大会ですが、もっと身近に滑る事自体を楽しもうというイベントもあります。

長野県 白馬乗鞍スキー場の仲間たちが開いた「ちゃんめろフリーライドオープン」と言う草大会です。
小学生クラスがあって地元のスキーキッズが切磋琢磨している姿は感激ものです。
凄くオープンな雰囲気で選手同士でプッシュしあい高めあう素晴らしい大会です。

patagoniaホームページより



そんな自然の魅力を全身で楽しめるフリーライドスキー・スノーボードですが、注意も必要です。

まず大きく分けバックカントリーと言われるスキー場でない雪山を登山(又はリフトを少し使う)し、滑走するもの。これはそれなりに勉強と装備、仲間が必要になりハードルやリスクが上がります。

もう一つはスキー場内のコース外(滑走禁止ゾーンでない)です。ここは自己責任となりますが滑走で経験上リスクは少ないです(絶対ではない)。「フリーライドゾーン」など呼ばれ最近、エリアを増やすスキー場も増えてきています。

白馬八方尾根スキー場ウェブサイトより
安比高原ウェブサイトより


そんなフリーライドゾーンを楽しむ時は、必ずそれぞれのスキー場によって異なるルールに従うようにしましょう。

また別名称としては「オフピステゾーン」「ツリーエリア」などゲレンデマップに表記されています。
非圧雪、パウダーの斜面を広く開放しているところです。ただしここでの事故についてはスキー場側が責任を取らず、救助作業が発生した場合には別料金を請求すると明記しているところが多いので注意しましょう。
また基本は自己責任の為、最低限のアバランチギアは携行し使用できるようにしておきましょう。当然ですが困っている人がいたら助け合う心がけも大事です。
境界線の引き方、エリアごとにどういうルールで運用されているかは、スキー場によって異なる。マップを見てもよくわからない場合は、スキー場のスタッフやパトロールに確認してみるとよいと思います。

特に海外からのスキーにはフリーライドを求める声は多いようです。そんな声に応える形でスキー場のエリア拡大の動きは今後も続いていくと考えらます。
スキー場のコースでも絶対安全はありませんよね。
同じくフリーライドゾーンでもしっかりとした自己管理、装備をすれば大きなリスクは減らせると思います。

スキー場の中でフリーライドを体験し、様々な地形を滑る楽しさを味わいましょう。

日本には驚くほど素晴らしい雪山が拡がっています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?