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落語鑑賞メモ3

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2023年12月の記事一覧

きく麿作品集

きく麿作品集

2023年12月28日 きく麿作品集 (なかの芸能小劇場)

きく麿・青森 挨拶、出演順くじ引き結果報告
三遊亭鬼丸 「暴そば族」
入船亭扇里 「おもち」
蜃気楼龍玉 「首領が行く!」
 仲入り
柳家小せん 「殴ったあと」
林家きく麿 「スナックヒヤシンス6」

 同期の四人がきく麿作品に挑戦し、最後に本人もネタ下ろしする会です。
 皆それぞれの持ち味たっぷりで楽しかったですが、特に龍玉師匠が怪談

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すがも巣ごもり寄席

すがも巣ごもり寄席

2023年12月27日 すがも巣ごもり寄席 (スタジオフォー)

桃月庵白浪 「口入屋」
古今亭佑輔 「転宅」
神田松麻呂 「寛永宮本武蔵伝 竹ノ内加賀之介」

 白浪さんの「口入屋」は女将さんは登場せず下げも引越しの夢ではありません。定吉が活躍し番頭の長年の悩みの告白がある楽しい改作です。
 佑輔さんを聴くのは二度目です。前回は白鳥・作の噺を見事にこなしていましたが今回は古典でした。
 松麻呂さ

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龍玉・馬玉・こみち 三人会

龍玉・馬玉・こみち 三人会

2023年12月24日 龍玉・馬玉・こみち 三人会 (らくごカフェ)

蜃気楼龍玉 「もぐら泥」
柳亭こみち 「二番煎じ」
 仲入り
金原亭馬玉 「火焔太鼓」

 入門が三年ずつ違う落語協会真打三人の会です。
 こみち師匠の「二番煎じ」は伊勢屋の女将さんが夜回りに参加して活躍します。

立川笑二 月例独演会

立川笑二 月例独演会

2023年12月19日 立川笑二 月例独演会 (お江戸上野広小路亭)

 演目は「権兵衛狸」、「黄金餅」、仲入り、「札所の霊験」でした。
 一席目は明るく楽しい「権兵衛狸」でしたがそのあとは、人の心の闇を描いた凄みのある改作二席でした。

シェアする落語

シェアする落語

2023年12月17日 シェアする落語 (深川東京モダン館)

 参加した皆で落語の楽しさをシェアし、終演後は参加者がその楽しさをSNS等で世間にシェアしようという『シェアする落語』の第34回です。
 今回の演者は三回目の三遊亭わん丈さんです。
 最初のわん丈さんの「来場御礼」は、お客さんの中に初めて落語を聴く方がいたので、皆を笑わせながら落語鑑賞の基礎とマナーも伝える内容を一席分のボリュームでや

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寸志ねたおろし!

寸志ねたおろし!

2023年12月16日 寸志ねたおろし! (koenji HACO)

 隔月で開催される立川寸志さんのねたおろしの会の第46回です。
 演目は「中村仲蔵」、仲入り、「富久」でした。
 「中村仲蔵」がオープンの会では初演です。会のしおりによると、五代目圓楽師匠→ぜん馬師匠→寸志さんという系譜です。
 仲入り後は冬にしかできない噺をと「富久」でした。
 二席ですが仲入りを含めて約2時間という、寸志さ

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市童のらくご

市童のらくご

2023年12月13日 市童のらくご (陽岳寺)

 毎月開催される柳亭市童さんの勉強会です。
 来年以降もこの会は継続されますが、そろそろ真打昇進を意識して新たな企画も考えるそうです。
 演目は「普段の袴」、「六尺棒」、仲入り、「御神酒徳利」でした。
 市童さんらしく古典をあまりいじらずに心地よく聴かせる三席でした。最後にじっくりと演じた「御神酒徳利」が特に楽しかったです。

談吉百席

談吉百席

2023年12月9日 談吉百席 (としま区民センター 和室)

 立川談吉さんの独演会 第56回です。
 演目は「牛ほめ」、「太郎お伊勢」、仲入り、「妾馬」でした。
 一席目は、北海道の全校生徒22人の学校に行ったまくらから子供にバカ受けしたという「牛ほめ」です。
 ナツノカモさんが「この噺を創ったことにより談吉さんの新作は一段階進化した」と評した「太郎お伊勢」をまた聴くことができました。
 最後

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連雀亭を楽しくする集いの集い

連雀亭を楽しくする集いの集い

2023年12月7日 連雀亭を楽しくする集いの集い (神田連雀亭)

吉原馬雀 「対策は合言葉」
三遊亭ふう丈 「ターミネーター初天神」
立川寸志 「宮戸川」
 仲入り
馬雀・寸志・ふう丈 公開企画会議

 コロナ前に毎回テーマを決めて定期的に「連雀亭を楽しくする集い」を企画・運営していた三人が、集いを再開するためにテーマを決める企画会議を公開で行う会です。
 前半の落語は、日常を切り取る馬雀さん

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愛山・談幸 二人会

愛山・談幸 二人会

2023年12月6日 愛山・談幸 二人会 (お江戸上野広小路亭)

立川幸路 「初天神」
神田愛山 「清水次郎長伝 蛤茶屋の間違い」
立川談幸 「火事息子」
 仲入り
立川談幸 「甲府い」
神田愛山 「鉢の木」

 二人会では一席目と三席目は軽めの演目になることも多いですが、開口一番と仲入りを含めて2時間半弱で四席ともたっぷりと楽しみました。
 第10回となる次回は3月8日です。

寸志の立川流

寸志の立川流

2023年12月1日 寸志の立川流 (お江戸日本橋亭)

立川談声 「転失気」
立川寸志 「宮戸川」
立川談四楼 「一文笛」
談四楼・寸志 座談
立川寸志 「おすわどん」

 寸志さんが今年真打昇進を意識して立川流の真打をゲストに迎えて6回行った会の最終回で、師匠がゲストです。
 今年五月頃に入門したばかりの談声さんですが、前職が声優という経験があってか堂々とした演技力でした。
 寸志さんの「宮戸

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