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落語鑑賞メモ3

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2023年11月の記事一覧

立川笑二月例独演会

立川笑二月例独演会

2023年11月28日 立川笑二 月例独演会 (お江戸上野広小路亭)

 演目は、独自のくすぐりも楽しい「大工調べ」に続き、絵師の親子の確執を描いた「抜け雀」と佐平次の悪に凄みがある「居残り佐平次」の大胆な改作二席でした。
 なお、お江戸日本橋亭の建て替えの影響で会場が変わるかもしれないという話が以前ありましたが、来年もこの月例独演会はお江戸上野広小路亭で行われることになったそうです。

いぶし銀の会

いぶし銀の会

2023年11月27日 いぶし銀の会 (らくごカフェ)

 蜃気楼龍玉 独演会の第37回です。
 演目は「狸札」、「もぐら泥」、仲入り、「大坂屋花鳥」でした。
 前座さんで聴くことの多い「狸札」ですが、龍玉師匠だと同じ内容なのにさすがの面白さです。
 「大坂屋花鳥」を聴くのはいずれも龍玉師匠で二回目です。緊迫の活劇をじっくり楽しみました。

錦の舞衣

錦の舞衣

2023年11月24日 錦の舞衣 (座・高円寺2)

一龍齋貞寿 「錦の舞衣 お須賀毬信馴れ初め」
柳家喬太郎 「錦の舞衣 毬信捕縛」
 仲入り
喬太郎・貞寿 「錦の舞衣 お須賀口説き」
一龍齋貞寿 「錦の舞衣 根岸の仇討ち」
   三味線:杵屋松紀三

 貞寿先生の芸歴二十周年を記念して、圓朝作「錦の舞衣」をこの演目をやるように貞寿先生に勧めた喬太郎師匠と俥読みする会です。
 仲入りの間に高座の

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三遊亭青森 独演会

三遊亭青森 独演会

2023年11月23日 三遊亭青森 独演会 (なかの芸能小劇場)

三遊亭青森 「蒟蒻問答」
三遊亭青森・ゲスト トーク
 仲入り
三遊亭青森 「猫定」

 「蒟蒻問答」はネタ下ろしです。初めて聴く演出がいくつかありました。
 トークでは、この会場は入門前に白鳥師匠を初めて聴いた場所なのでそこで独演会をできるのは感慨深い、今年は古典に力を入れたが来年は新作をがんばりたい、などを語ったあと高校野球部

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立川談幸 独演会

立川談幸 独演会

2023年11月18日 立川談幸 独演会 (道楽亭)

立川幸弥 「たらちね」
立川談幸 「親売り」
 仲入り
立川談幸 「淀五郎」

 二ツ目になってから幸弥さんのまくらが生き生きしています。
 明治時代に創られた人情噺と思われる「親売り」は初めて聴きました。
 毎回感動する談幸師匠の「淀五郎」を今回も堪能しました。

立川寸志トリ噺五十席

立川寸志トリ噺五十席

2023年11月15日 立川寸志トリ噺五十席 (アートスペース兜座)

 寸志さんが真打披露興行を想定してトリ噺を磨く会の第三回です。
 演目は「佐野山」、仲入り、「品川心中」でした。
 「佐野山」は前座時代に文字助師匠に教わったあと後半は手を加えているが、公開の会でやるのは五年ぶりだそうです。
 「品川心中」は最初に寸志さんらしく吉原と四宿や岡場所の解説があり、それを生かした独自の下げです。
 

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渋谷らくご

渋谷らくご

2023年11月12日 渋谷らくご (ユーロライブ)

柳亭小痴楽 「風呂敷」
弁財亭和泉 「落語の仮面 第一話 三遊亭花誕生」(白鳥・作)
立川笑二 「百川」
古今亭文菊 「うどん屋」

 持ち味のまったく異なる個性的な四席を楽しみました。

談吉さんとカモさんの落語会

談吉さんとカモさんの落語会

2023年11月6日 談吉さんとカモさんの落語会 (大泉学園ゆめりあホール)

立川のの一 「十徳」
談吉・カモ トーク
立川談吉 「太郎お伊勢」
 仲入り
ナツノカモ 「非明晰夢」(めいせきむにあらず)

 談吉さん主催の二人会の第三回です。
 のの一さんの落語はしっかりしていて気持ちいいです。
 トークではお客さんから寄せられた質問にも答えて貴重な話が聴けました。
 「太郎お伊勢」はカモさんに

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古典ラウンジ

古典ラウンジ

2023年11月4日 古典ラウンジ (RYOZAN PARK Lounge)

市童・笑二 オープニングトーク
立川笑二 「つる」
柳亭市童 「一分茶番」
 仲入り
柳亭市童 「雑俳」
立川笑二 「抜け雀」

 市童・笑二 二人会の第4回です。
 笑二さんの大胆な改作二席と市童さんの正調の古典二席を楽しみました。

立川談幸独演会

立川談幸独演会

2023年11月3日 立川談幸独演会 (ムーブ町屋ムーブホール)

立川幸路 「寿限無」
立川幸弥 「時そば」
立川談幸 「大工調べ」
 仲入り
立川談幸 「芝浜」

 談幸師匠の後援会・幸縁会主催の独演会です。
 会のしおりに「前座時代に師匠談志から稽古をつけてもらいました。年齢とともに向き合い方も変わってまいります。」と記された談幸師匠の「芝浜」は、感動する場面はあるが重くならずに軽みがあり、

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