はじめに
祖父が自伝を書いた。
僕はそれを今の人にも伝わる物語に書き直してみようと思った。
頭デッカチの軍国少年が、敗戦を経て「怒れる青年」として政治活動にのめり込む。
仕事を転々としながら、不思議な恋もした。
(その結果として僕が今日ここに存在している)
死が余りにも身近にあった時代。日本という国が大きく生まれ変わろうとしていた時代。そんな中でひとりの青年が何を考えたのか。そしていかにして「大人」になったのか。
祖父が伝えたかったのは、歴史でも政治でも思想でもなく、その「迷い」だったように思う。
「平凡でいいじゃないか。ベストを尽くせ。」
それがこの物語のメッセージだ。
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