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まめ組④ まずい豆腐、うますぎるおからサラダ→おいしさ量保存の法則

大豆の活用、そしてゼロウェイスト、なんて銘打ったからには、豆腐を作らないわけにはいかないでしょう、ね。豆乳も簡単に作れることがわかったわけですし。

まあ、タイトル出落ちなんですが。

豆乳は過去記事とほぼ同じ。今回はミキサーではなく、バーミックスを使用したところ、よりおからがきめ細かくなりました。

ただ、僕は豆をすりつぶすのに使う水と、煮るときに使う水(引き水と言うらしい)をきちんと軽量しなかったために、かなり濃い豆乳が出来ました。

豆腐はこちらのレシピを参考にさせていただいた(ただ、豆乳の量が多かったので、適当ににがりも増やしてしまったり、手順を省いているところも多い。まずくなったのは僕のせいであって、このレシピに非はないと思います。)

にがりは、調味料の棚に何年も鎮座して、半ば主と化している「海の精」を使用。

小さじ2杯のにがりを投入したら5回混ぜて放置するとのこと。

面倒なのでさらしで水気を切ることもせず、晩御飯のときに食べてみました。

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「これは・・・




なんか苦い。」

ほのかな甘みもあるけれど、苦しょっぱい。頑張って作ったわりには感動しない。正直に言うと、まずい。

晩御飯をともにしたほかの2人も「う~ん・・・苦いね」「塩辛い」「絹豆腐みたいに水っぽいのに、見た目となめらかさは木綿。」と残念な表情をしている。だれもおいしいって言わない。(その正直さが好きだ。)

いいんですよ、自分でつくったことに意味があるんですよ。これは、オリンピックみたいなもん。

自分で作れることがわかって、労力やクオリティを知ったうえで、既製品を買う選択をするのと、作れないし・・・と言って買う選択肢しかないのとでは、結果は同じでも全然違うはず。多分、なにかが。

と、自分を励ましつつも、時間とお豆とエネルギーを使って、まずいもの(基本的に苦いモノはまずい)を生み出してしまったことはかなり悲しい。若干の怒りさえ感じる。

2人は「いろいろ実験できるのも自分でつくる醍醐味だよね」「失敗はないってエジソンも言ってたし」「おからは美味しかったから救いはあるね」とフォローしてくれたけど。(そのやさしさが好きだ。)


ショックなので次回があるかは不明だが、考えられる原因と対策を挙げておく。

①にがりのせい→違うにがりを使ってみる。その際は、海の精ともう一種類のにがりをなめて、味を比べてから使ってみよう。

②豆乳濃すぎた→水分量を測って、煮るようにする。

③作った後ちゃんと水を切る→水とともに苦味もカットできそう。

④にがり多すぎ問題→小さじ2ではなく小さじ1で、あるいはオーバーした豆乳の量から厳密に計算する。

⑤めんどくさい気分のときは、豆腐をつくるのはやめておく。(義務感で作らない)


そして、豆乳をつくれば必然的にでる、おから。

バーミックスですりつぶしたので、キメも細かい。

出来たてを味見したところ、なんだか前回作ったよりも甘味があって美味しい・・・?

そんなおからを使って、尊敬するスーパー主婦Yさんから教えていただいたおからサラダをつくる。

シソ、春菊でも、水菜でもあまったやつなんでもいい
玉ねぎは水にさらす
ミックス野菜をチンしてしんなりさせる 玉ねぎも一緒にチンすると、透明度で火が通ったかわかる
おから、塩、オリーブオイル、醤油を加える
マヨネーズ入れてよく混ぜる
シソを細きりして入れる
甘いのが好きな人はきび糖をほんのちょっと!

今回は、2分チンした新玉ねぎ 半分(お子様はいないので水にさらすのはスキップ)と大葉5枚の千切り、ゆでたアスパラの1cm輪切り、マヨネーズ大さじ3、醤油ふたまわし、塩ふたつまみ、オリーブオイルひとまわしで作った。混ぜるだけ。

いや、これが、もうとっても美味しかったのです。

多かったら次の食事に回してもらって大丈夫、と断ったうえで食器に茶碗一杯くらい持って出したのだが、「うま!どんどんいけちゃう。」「全然食べきれちゃうね」「砂糖入れてないのに甘いねぇ」と大好評でした。

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僕も無心におからサラダを味わいつつ、ふと思いついたことがある。


それは、同一食材における「おいしさ量保存の法則」である。

大豆のおいしい成分は、豆乳とおからに分けると、豆乳に多くいけばおからに少なくなる。(普通はおからはカスみたいなもん)豆乳にうまみが少なければ、おからはおいしくなる。

もし、カスを美味しくしようと思ったら、調味料で油分や甘味やうまみを外から加えてやらねばならないのである。(なので一般的な卯の花はいろいろ加えるじゃんね)

って、どや顔で語ったんだけど、もしかしてこれ、料理人・主婦の間では常識ですか?

(ちなみに、鍋に残ったまずい豆腐は、友人が水気を切ってほうれん草と人参、油揚げ、椎茸で具だくさん白和えにしてくれたので、美味しくいただくことができました。めでたしめでたし。)


今回のまとめ

①めんどくさい時に豆腐を作ってはならない

②おいしさ量保存の法則

③失敗は諦めない限り失敗ではない!


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