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拡大する長崎市中心市街地

市街地の変遷

今「まち」の在り方が変化しています。これまで中心市街地と呼ばれる場所は城下町を起源とする旧市街地が多数でした。戦後、駅の開発により市街地も移動しはじめ、地域によっては旧市街地、新市街地に分かれたところもあります。またニュータウン開発やモータリゼーションにより郊外化も進みましたが、現在は再度都心回帰の傾向も見られています。

拡大する長崎市中心市街地エリア

長崎市は出島や奉行所や商家貿易が中心となり発展しました。観光やくんち 文化も相まって浜町を中心として賑わってきた。全国ではニュータウンの建設やモータリゼーションにより郊外化が進みましたが、長崎市は平地が少なく大規模店舗と駐車場を建設する敷地の確保が難しく、他県ほどの郊外大型店は出店が展開でかきませんでした。天然のコンパクトシティにより浜町エリアは守られてきたのです。しかし、2000年夢彩都(広島・イズミ)、アミュプラザ(JR)などが出店し商圏が拡大しました。更には2008年にココウォーク(長崎バス)が開業し、今後スタジアムシティも建設され長崎の「まち」は確実に拡大します。事実、第一期の中心市街地活性化基本計画(2015〜5年間)では長崎駅までを中心市街地としていましたが、第二期(2020〜25)ではスタジアムの幸町・浜口エリアまで拡大しています。

第一期長崎市中心市街地活性化基本計画区域
第ニ期長崎市中心市街地活性化基本計画区域

これからの長崎市のまちは?

長崎市行政及び商業等営むものは再度「まち」の拡大を認識した上で物事を考えないといけません。またエリア事の特徴を把握しエリアマネジメントを行う必要があります。再開発(都市化エリア)、文化観光コミュニティ(旧市街エリア)等、個別ではなく特徴を踏まえた展開が今こそ重要であると考えます。近年長崎市の再開発や都市計画はポイント的な開発が目立ちます。この土地が空いたからこれを建てようと、その場で考えるのではなく、広い視野と長い時間軸での計画性が求められます。

基本的なことですが点と点を結び線にする。線と線を繋ぎ面にすることが重要ではないでしょうか。

市民によるボトムアップの地道な活動も重要ですが、大規模な都市計画やマネジメントはトップダウンで進み市民の介入は限られます。そのため意思決定者が鍵となり、リーダーの選択が重要となります。

2023年に移転する新長崎市役所庁舎(19階)

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