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春の種まきと燃えつきる花

むかし、イヌノフグリはあちこちの野原で、ひっそりながら大群で咲いていた。
今はレッドデータブック(絶滅危惧種II類)に指定されているようだ。

島にはない草花だと思っていたら、数年前、見つけた。
除草剤でもかけられたら大変。
そっと持ち帰り、我庭に植えた。
生き残って、毎年二、三輪の花をつけていた。
ところが今朝、たくさんの花を咲かせているではないか。
土の中で頑張ってたんだね。
ありがとう。嬉しい。

花の大きさが8ミリもないので、イヌノフグリだと思うが、もしかしてオオイヌノフグリ?

どっちでもいい。
うちの庭で、春のはじめに顔を出してくれたらそれだけで感激だ。
虫をいっぱい呼ぶから、もっと増えて。

夏に咲く花やハーブの種蒔きをしなければと思いながら、まだ途中だ。
雨やら風やらを言い訳にしている。
仕事も少なくなったし、さっさとやってしまえばいいのに。
後回しばかりだ。

去年は、ハイビスカスローゼルの種蒔きを忘れて、悲しかった。
塩漬けも作られず、おすそ分けに頼った。

二十年来、自然農を目指して、コツコツ畑仕事に励んでいる親しい友がいる。
「野生の桃の木が見事だよ」
今日取材に?行くつもりだった。
風が強いのと、曇り空を理由にやめてしまった。

送られてきたモモの木の写真。
初夏に、小ぶりの、あまり甘くない桃が実る。
普通の桃の濃厚さはなく、シャキッとした味で、私は大好きだ。
虫と競争で食べなければならない。
食べたあと、種を埋めたら芽が出て、こんなに大きくなった。
野生の木はたくましい。


もうひとつ、ブロッコリーのはなだ。
見事に咲きほこっている。
燃えつきる前の輝きだ。
このあと、次世代のために種になる。
野菜の花も草花と同じで、可憐な花、堂々とした花、うつむいた花、みあげる花、どれもいのちのかぎり咲く。

私の庭は野菜ができないので、花を見るためだけにたねをまく。
野菜は気難しいので、じっくり取り組む人でないと育てられないようだ。

写真ありがとう。
晴れたら必ず出かけるね。

島の春はあっというまに過ぎ去り、暑い、熱い、痛い(島では痛いと言う)夏になる。
恩恵に感謝し、謙虚にならねば。

昨夜は、優しく朧な春の満月だった。


読んでくださってありがとうございます。

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