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島日記 橋の入口は

いつも単独で飛んでいるのは同じトンビなのか。
ヒヨドリ避けにミカン園の誰かが餌付けしているとも聞いた。
ヒヨドリに悩まされるミカン農家はあれこれ防鳥対策をする。

その中で1番ヒヨドリが嫌がるのが猛禽類がやって来ることなのだ。
あれほどぴいぴい騒いでいた鳥たちが急に静かになる。
空を見ればタカかトンビが舞っている。
餌付けしたくなるのはよくわかるが、成功したとは聞かない。

渡りのヒヨドリが多い時は被害も大きいので、働く私たちでもどうにかならないものかと悩まされる。
収穫ではなく、突つかれたたミカンや、カラカラになったミカンを落としていく作業はやるせないものだ。

最近雑学をひとつ知った。
「橋に入口と出口はあるのか」
あるという。

入口は漢字表記で橋の名前がかいてあり、出口はひらがならしい。
早速お気に入りの名前の橋に行ってみた。

その通りだった。
入口の漢字は川の名になっていたが。

道路起点から見た左側、漢字のほうが入口で、終点の出口がひらがな表記にするのだという。
例外はあるらしいが、全国同じのようだ。
ただ、東京の日本橋は入口も出口もない。
橋の真ん中が起点だから。

田植えはもうすぐ橋を渡って」に阿弥陀橋のことを書いている。
海に流れる川の終点近くの橋だ。
通る人もないひっそりした場所にある。
きっと誰も知らない橋だろう、そして名前も。

四半世紀も住んでいるのにまだまだ知らない場所が多い。
山奥はもう無理だが、里のほうは出かけられる。
これからも探索しょう。
奥岳はナナカマドが紅葉している頃だろう。
不思議探しにはもってこいの島だ、そしてアウトプットできる場所もある。

鳥はいいな 何処へでも
柵の外からタンカンちらり
ススキとヤシ
クマタケランの赤い実
チョウ()も動きが緩慢に
賄い弁当おでん

曇りや雨が続き夜明けの空はモノトーンだ。
寒い地方の人には悪いが、もっと冷え込み、鍋もので熱燗をと思うこのごろである。
まだ鍋には早い島の秋だ。


今日も読んでくださってありがとうございます。




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