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島日記 ものの名前

昨日の夕焼けとそっくり同じ朝焼けだった。
薄いオレンジ色のほんのりは、水分量が少ないので明日は晴れる。
反対に、真っ赤や紫色に染まるのは、空気が湿っている時なので天気が悪くなる。

様々な空を描いてくれるので眺めずにはいられない。
日没後三十分ほどの空の景色を「マジックアワー」と呼ぶそうだ。
そして、その中に「ゴールデンアワー」と「ブルーアワー」がある。
太陽の角度により金色に染まったあとは青くなっていく。

同じ時間帯に西の空がピンク色に染まっているのは、「ビーナスベルト」というらしい。
空全体が染まっている時は夢の中のようだ。

いずれも写真用語でシャツターチャンスとしているようである。
外に出て数歩歩けばどちらも見えるので嬉しい境遇だ。

こんなもの、あんなもの、実態のないものにもちゃんと名前がついている。
自分で勝手に名付けて呼んでいるものもある。

パンの袋などを留めている薄青のものは「バック・クロージャー」というらしい。
砂時計のくびれた部分まで名前がついている。
「オリフィス(蜂の腰)」だそうだ。

自分の専門分野だったり、興味のある分野だったら覚えるだろうが、そうでなければフーンで終わってしまう名前。
だけどもなんだかいとおしくて、本当はいつまでも覚えていたいと思う。

名前で呼んでも誰もわかってくれないはずだ、「ほら、あのパンの袋を留めるやつ」のほうが早い。
蜂の腰っていうのはグットネーミングだ。

「雑草という名前の植物はない」が誰でも知ることとなったのは喜ばしいことである。
世にあるもの、ないもの、全て名前がついている。
すぐに忘れても、本来の名前を知ることはいい気分になる。

ファンタジーなどで真名をあかすと支配されてしまうというのは呪術的で怖い。
異世界アニメでは、名前をつけてもらうと服従し、パワーアップするというものもある。
人間は死んでも名前をつけられる。
安易にに書いてきたが、名前というものは奥が深いようである。

朝からジリジリ
アオスジアゲハ
太陽へ向かって
暑い暑い
黒潮の模様
マジックアワー
西側ビーナスベルト
今日はうまい具合に西の空がピンクになった
月齢4日の月


今日もお付き合いくださってありがとうございます。

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