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島日記 蝉鳴きはじめる

雲がほんのり色づいた朝を迎えた。
いつのまにかモーニングコールがウグイスからセミに変わっている。
今日は7月7日、七夕で、暦は小暑に入る。
梅雨明けも近くなってきた。

七夕は一月遅れの夏休みの時期だったのでピンとこない。
それに子供がいたり、イベントごとがないと節句や行事には疎くなってしまう。
noteを始めてからは季節の言葉をよく目にするようになり、改めて節目の多さに気づいた。
何気なく過ごしてしまう日々も、暦ではそんなふうに呼ぶ時期なのかと知識だけでなく、豊かになった気になる。

参加はしないが集落も昔ながらの祭りや行事が多くある。
中止だった夏祭り等も今年から復活し活気が戻るだろう。
「蝉しぐれ」のことを書こうと思ったのだが、前置きが長くなってしまった。

「蝉しぐれ」は藤沢周平の名品である。
時代小説ばかり読んでいた時期に「年寄りになったら読む本がなくなるよ」と言われたことがある。

そんなことはない、読みたい時が読む時だと答えたが正解だった。
年齢なんて関係ない。

藤沢周平は時代物でも遅くに読んだ。
それもそのはず、蝉しぐれは昭和61年の新聞小説だ。
はじめは不評だが、一冊の本になればいい作品になる。
それが新聞小説の不思議であると作者はいう。

内野聖陽が主演のドラマも見応えのある作品だった。
あまーい青春小説だともいえる。
地味な設定の中に優しさと強さがただよう藤沢周平の世界である。


葉を線香の原料にしたというハマゴウ(浜香)
砂浜に満開
サンゴの中に
ウラジロフジバカマ(有毒)
グンバイヒルガオも咲きほこっている
浜辺はもうタカサゴユリが咲いていた
バナナの花
サンゴの化石


今日もお付き合いくださってありがとうございます。

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