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島日記 珈琲と新ジャガ豆ご飯

コーヒーの匂いで目が覚めたのはいつだったか、味噌汁の匂いとともに起こされたのはいつのことだろう。
今は起こされることもなく、まだ寝てていいのに目が醒める。
ぐずぐずしていればまた少し眠れるかもと思いながら、コーヒーが飲みたくて起きてしまう。

白湯を先に飲む方が身体にはよさそうだが、初めにコーヒーでなければ一日が始まらない。
私にとっては朝食代わり。
ゆっくり味わう。
寺田寅彦は「コーヒーの味はコーヒーによって呼び出される幻想曲の味」だと言っている、私には現実が始まる味のようだ。

飲みながら朝に投稿される方々の記事を読む。
ああなんと、たくさんの思い出を今そこにいるように綴られることか、興味深い話を毎日書けることか。
日常の些事を並べているだけの記事が恥ずかしく思えて、じっとコーヒーを覗きこむ。

落ち込んでばかりもいられない。
今日の昼ご飯は新ジャガ、豆ごはん、昨日買った野菜の下ごしらえもしなくては。
野菜はいいなあ、見ても愉しい、食べてもおいしい。
やはりブロッコリーは大きすぎて大味だった。
炒めて食べるしかないようだ。

島のジャガイモは北海道産に比べて味が薄いので、ポテトサラダにはあうが、煮物はイマイチなので濃いめに味つけるクセが出た。
新ジャガだからあっさりにするべきだった。

豆ご飯の青臭さが好きだ。
嫌いな人も多くいるようだが、年に一度は食べたい炊き込みご飯である。
塩分取りすぎの献立になったが……。

赤いダイコンは、先日農家の人にもらった漬物の残り汁に漬けてみた。
島の漬け物はつけ液に漬けるのが普通だ。
漬物は塩でなく砂糖が主。
これはいつまでも慣れないが、頂き物はおいしい。

今朝の日の出だが、光の中に逆三日月が見えた。
写真に映らなくて残念。
新月から、また新しい日々が始まる。
水瓶座新月、変化の多い月になるという。

梅の開花は始まったのだろうか、島は好きな人が庭木として植えるくらいで、あまり見かけない。
今年もどこかに探しに行かなくては。


今日もお付き合いくださってありがとうございます。

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