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はじめの知り合い #2

まず出会ったのは私の森の近所に木を切に来ていた炭屋さんだった。

ジーパン、Tシャツ、スニーカーの街を出歩く格好で、森の中を物色していた人間(私)を不審に思ったのでしょう。 「何やってんだ!?」と怒鳴るように声をかけられました。。

炭屋さんにここまでの経緯を話し、何がしたいか話すと、二つ返事で「よし解った。木を切って持ってゆく代わりに道を付けてやる。」ととんとん拍子で話がまとまってしまいました。

炭屋さんは、4WDのトラックとキャタピラーのブルトーザーを持っていたので、車が通れる程に木を切り、根を引き剥がして道を付けてゆき、3週間ほどで幅3メートル長さ200メートル程の敷地内を縦断するような道を意とも簡単に付けてくれました。

私も手伝い、作業を手伝っていたのですが「文明の力」とゆうやつですね。初めてチェーンソーで生きている木を倒すのを見ましたが、いとも簡単に倒してしまう。「これなら、森林破壊も簡単に行なわれる」と言うこを体感しました。

今では私もチェーンソーを自由に扱い、歯研ぎも自分で出来るようになりましたが、今でも立っている木を倒すことは難しい。

もちろん木を切る事自体は素人にも誰でも切れるが、「倒す」事が難しいのです。

というのは、どちらに倒すかきちんと仕込まないと、思った方向に木が倒れてくれないのです。途中で他の木に寄りかかって下まで倒れてくれないと、木を捌くことができなく、その寄りかかられた木も倒さなくてはならなくなります。

その木を切らずに倒そうとなると一苦労です。全長30数メートルの広葉樹の生木は水分を十分に含んでいるため、とんでもない重さがあります。それを引きづり倒すとなると何トンもの力が必要となってしまいます。ですからなるべく他の木に頼らないように地面まで倒して、そこで小さく刻まないと運び出す事が困難になってしまうのです。

今でもその炭屋さんは、森の先輩として分からないこと、樹のことを話せる飲み仲間です。

炭屋さんのハスキーと うちのアシュリ(ニュージーランドハンタウェイ)


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