見出し画像

幼虫がかわいくて

 いわゆるイモムシ、どちらかというとキャー!きもちわるい〜!…と嫌われることが多いであろう虫の幼虫。子供の頃にアゲハ蝶を幼虫から育てたことがあるものの、カブトムシの幼虫のような白っぽくてぶにゅぶにゅしてそうで、中がちょっと透けて見えているようなものは苦手だった。

でも、少し前からなんだかかわいく見えてきたのだ。

 きもかわいいとは違って、幼虫って虫のあかちゃんじゃないか…土や木の中で丸まってる姿はまるでお腹の中の胎児のようで、とっても愛おしくかわいらしい…!という感情である。

 虫好きのむすめ(6才)のために夫が借りてきた「虫の飼いかた・育てかた」の本。冒頭を飾るのはみんな大好きカブトムシ。そこには幼虫の捕まえかたから育てかた、そして成長過程が実物くらいの大きさの写真で載っている。
 むすめは寝る時に本を読み聞かせで眠りにつくのだけれど、先日選んだのはこの本。えー…寝る前に虫はきついなぁと内心思いつつ、読みはじめると、きもいどころかとってもかわいくて、むすめが寝た後も見続けてしまった。

 土の中で丸まってる写真なんか、もう胎児のエコー写真に見えてくる。あぁ、かわいいなぁ。大きくなって脱皮して、さなぎになって土から出てくるのね。いのちが芽生えて育つというのは人間も虫もみな奇跡…って、今、赤子を育てているからこんな風に感じるのかな?子育てが終わったらまた変わるのだろうか。それともただ年をとったからなのか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?