私が蓮ノ空に触れるまで

 GWに入ってから、YouTube公式チャンネルで蓮ノ空のストーリーを見始めた。
 ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ。ラブライブシリーズで、物語の舞台は石川県金沢市で、アプリでリアルタイムに展開される。みんなが楽しそうに話しているコンテンツ——私が知っていたのはこの程度で、TwitterのTLから得たものだ。
 そもそもフォロワーの3分の1はラブライブシリーズ繋がりで、時にはライブや楽曲の感想、最新情報のRT、絵や小説の二次創作などがTLに流れる。
 私も過去には二次創作小説で同人誌を出したり、フォロワーに誘われてライブを観たこともあるけれど、ここ数年はどちらも遠ざかっていた。

 そんな私が蓮ノ空に興味を持ったきっかけは、石川県とのコラボレーション企画の第2弾『加賀友禅こらぼ』
 彼女たちが着ている着物は加賀友禅作家さまのデザインだと知った。

 私は着物が好きだ。SNSで他の人の着こなしを見るのも好きだし、自分自身もファッションの一つとして着ている。
「着物の色はメンバーカラーかな? 飛び飛びに柄が置かれてる子たちの中でも違いがあるし、この子はお淑やかな雰囲気だなぁ……」
 彼女たちの声すら知らないのに、いつの間にかスマホの画面に夢中になっていた。特に片身替りの蜘蛛の巣と星のモチーフが印象的で、実際に仕立てられた状態が見たいとも思えた。
 メンバーによって違う帯締めの話とか、帯揚げの結び方と印象の話とか、袖口からちらりと見える布(八掛)の色の話とかは、また別の機会にするとして……
 自分の好きなことがきっかけで触れた蓮ノ空は、「いまを頑張ることが楽しい」と歌う姿が眩しかった。
 ストーリーとバーチャル音楽ライブしか追えてないけれど、メンバーやキャストの動画配信など、他のメディアにも少しずつ触れてみたいな。

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