大学 ≒ ビジネス
”次の30年で、大学はビジネスのようになり、ビジネスは大学のようになっていく”
ヘイミシュ・マクレイ,「The World in 2050」より
テクノロジーの進歩で何十億という人々が知識にアクセスできるようになりました。教育制度や教育機関も速いとは言えませんが、確実に変わりつつあります。デジタル、AI等の発展により、教育コストは大きく下がることは確実です。大学等のアカデミックも「教える」ことに対する提供価値を求められるでしょう。
ビジネスにおいても、各企業における教育が必要になっていると思います。大企業では、リスキリング、DX教育などはバズワードになっています。またテック系スタートアップの数も増え続けています。
20年前にテック系サービスを始めるには最低数千万〜数億円かかりました。今ではクラウドとSaaSを活用すれば数十万円〜数百万円で始められます。そして理論上はいつでもグローバル市場でビジネスすることができます。
2050年を想像してみる時、確かに大学とビジネスの垣根は無くなっているだろうなと感じます。トップ大学は残り続けるかもしれませんが、ほとんどの大学は、その役目を終えて、代わりに企業の中に大学(寺子屋のようなもの)が生まれるように思います。企業が目指すビジョンに基づく教育(アクティブラーニング)を行うのです。
KSKアナリティクスでも、昨年より社員が講師になり、毎週「数学基礎」勉強会をしています。また社内にLearning Studioを作り、ラボのようにデータ計測や実験などを行っています。ここで生まれたデータや知見が、ビジネスのコンテンツとなり、提供価値に変換されて行きます。ここにも2050年の未来の企業の片鱗を感じます。
あの吉田松陰が松下村塾で教えた期間はわずか1年あまりでしたが、90余名もの塾生たちを育て、久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文など、やがて明治維新の原動力となる人材を育て上げました。人と人とが出会い、お互いに刺激を受け、学びつつ行動していくプロセスを教育というならば、大学とビジネスはもっと融合して良いと思います。
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