じわじわくる

「も少ししたら治るから」

と言って、髪を解かし、化粧水をぴちゃぴちゃして、長めの歯磨きをする、早朝の彼女。
無表情のまま、面倒くさそうに一連の作業をしている。

傍のベッドでそんな彼女を見つつ、出発の準備をしているが、「機嫌が悪そうなので話しかけづらい」

もしかして、寝ていたかったのに「無理やり起こしやがってコノヤロウ」とか「朝食いらないって言ったんだからもっと寝る時間あったでしょうに・・・」と思っているのかな?とか「気がついてないでしょうけど寝返りうつから、私の眠り浅っかたのわかってる?」とか、、、そんなことを思わせる彼女のその顔。

そんな時に行った一言が、、冒頭の一言。

「え?」ってなった。

こっちの心読まれたのかと思ってびっくりした。
そんでもって、すごく安心した。

も少ししたら治るのを彼女自身分かってて、その事気にしてたこっちのことも知ってたんだ。

その後、着替えて準備して車に乗る頃には、本当にいつもの彼女(ちょっとぼんやりしてたけど)になっていて、「も少ししたら治るから」を伝えてくれるそんな彼女がまた好きになりました。

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