見出し画像

河口湖から田子の浦までを歩く(棄権)

悔しいな。太平洋まで歩けなかった。
途中、捻挫をして足首がひどく腫れ痛みだしたのでリタイアした。
今年一番の目標だった。
でも 0合目 to 0合目 としては歩いた。

なぜ富士山なのか

良くも悪くも富士山はいろいろな人の目標達成の山であるとおもう。
特に普段、登山が趣味でない人の目標となるようにおもう。
前回(4年前?)の富士山は後輩が「富士山登りたいっすね」という一言で実現し登った。
富士山はよく眺める山だと云われる。一理ある。
なぜか。
自分の答えは以下である。
・とにかく単調
・人が多い
・そもそも眺めたほうが美しい
普段ソロで山を登っていて人静かな山が好きな自分としてはソロで登るのはないなとおもっていた。

今回なぜ富士山を登ろうとしたのか。
それは河口湖から田子の浦まで歩くのって面白そうだよな、である。

山から山を縦走し、山の中で生活をし山の中で過ごす。
夕方にテント場につきお酒を飲みながらご飯の準備をし暗くなったら寝る。そして日が出たら起きて家(テント)を片付けながら準備をして歩く。

そして最後に振り返ったら自分の歩いた道がある。
小さな成功体験であり、小さな自己満足感が高まる。

富士山でもちろんテントは張れないけれど、河口湖から太平洋なら1泊2日。
まー富士山なのでナイトハイクはあまり危険ではないし、少し休憩しながらどこかで横になって寝れるよね。

計画は決まった。

吉田口登山道

いい登山道だった。馬返しまで誰にも合わなかった。
後ろを振り返ると真っ直ぐな一本道。
ずぅっとダラダラと登る。こんなにまっすぐな登山道はほとんどない。
5合目までなら他の2000m級の山より楽な気がする。
いつの間にか着いてしまったという感じ。
この道はまた歩きたいな。
ひと昔前のバス道だったみたいだし、数百年も前から続く修験道の道。
この道をどんな思いで歩いたのだろうか。

自分は夏休みの田舎の自由な道を思い描いた。

画像1

山頂

過去3回すべて夜明け前出発の昼頃登頂し、夕方下山だった。
山頂で朝を迎えたのは初めて。
かなりのたくさんの人がいたが、山頂つくなり人があまり流れていない右方向へ。誰もいなかった。
----そして朝を迎えた。

画像2

下山

下山時にころんだときに右足を後ろ側に残置させてしまい、あらぬ負荷をかけてしまった。
ころんだ瞬間これはやばいとおもったし、ころんだあともこれはやばいとおもった。
復帰して少し歩いて痛みの程度を確認し、気持ちを落ち着け靴を脱ぎ状態を確認。
場所は兎にも角にも2合目付近でおそらくこっから歩く人はほぼ皆無だと思い、とりあえず道路までの距離を確認。
10km...まぢか。
歩けそうなのでテーピングで一旦は固定しゆっくりと歩く。

何がいけなかったのか。
まず後半のロードのために靴を軽量化していた。
ハイカット、ローカット論争はあるが、今回はどちらで同じ結果だった気がする。
ただ、靴裏のグリップが全くなかった。それを補うためにトレッキングポールを準備しておくべきではあったが、持ち合わせていなかった。
下山時は霧が多く足場が濡れておりかなり滑りやすい状況であり、5合目から下ではここで転ぶといけないなぁという思いで歩いていた。

リタイア

富士山スカイラインを歩いているときにこのまま歩くか、リタイアするか。
悩んだ。
悩んだがそもそもバス停もない。
とりあえずバス停まで歩くか。
PICA表富士のところにバス停があり、時刻表をみると30分ほど待てばバスがくるらしい。もういいやと思いバスを待ち飛び乗った。
バス待ちをしているときにサンダルに履き替えたのだが、右足は腫れておりその後歩くのさえ困難であった。
リタイアは妥当だったし、よくぞ下山したな。

記録

モチベーション なんて もの は、 煎じ詰めれ ば この ひと言 に 集約 できる。 肝心 なのは〝 達成 し たい と、 どの くらい 本気 で 思っ て いる か〟 だ、 と。 だから 彼 は よく「 一度 も 立ちどまら ず に、 最長、 どの くらい 走れる?」 と ランナー に 尋ねる。 そして 相手 が 答える と、 こう 畳みかける。「 あと 一 マイル 走っ たら 一 〇 〇 万 ドル を 進呈 する と 約束 し たら、 もっと 走れる だろ う?   あるいは、 きみ の 頭 に 銃 を 突きつけ て、 僕 が うし ろ から 追いかけ たら、 もっと 遠く まで 走れる だろ う?」   そして、 彼 は こう 続ける。「 自宅 の ソファー に 座り、〝 本気 で 達成 し たい と 思っ てる〟 と 口 で 言う のは 簡単 だ。 だ が 問題 は、 厳しい 状況 下 でも、 本気 で やり遂げ たい と 思える か どう か だ ぞ」

スコット・ジュレク. NORTH 北へ アパラチアン・トレイルを踏破して見つけた僕の道 (pp.262-263). NHK出版. Kindle 版.

ここでやり切れるのかと言われればやり切れたかもしれない。
ただこの後のことがよぎってしまいリタイアした。

今後

このルートをもう一回というは結構精神的につらいので、、、
リベンジはしません。。。
来年以下の2つをやる。
・逆の0 to 3776 m をやる(1泊2日?2泊3日?)  おそらく富士山駅まで。
誰か一緒に登りたい人、途中合流でもよいので行きましょう。
https://route3776.jp/


・富士ヒルクライム (自転車)に参加
自転車でのヒルクライムはもうほんと意味がわからんぐらいしんどい。
だけど、まぁ制限時間的には大丈夫な気がしている。
欲はない。2時間を切りたい。90分を切るとブロンズが与えられるらしい。
https://www.fujihc.jp/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?