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想像することで予防線を張る。

私は、妄想が、激しい。

覚えているのは小学生の時。
帰り道に、軽トラに乗ったおばさんと子どもが通り過ぎるのを見ただけで、
一緒に帰っていた友達に「彼女たちにどんな過去があって、今2人で軽トラに乗っているのか」想像した壮絶ストーリーをペラペラと話して帰ったことがある。
(当時何度も私の妄想話に付き合わせちゃったカレンさんごめんなさい。)

それ以来、信じられないほど妄想癖だな、と自分でも思うくらい、
些細なことから壮大な物語を想像してしまうことも多々ある。

この間、彼と電話で話しているときに、仕事の話になった。
どうやら「一昨日まで電話に出ていた担当者が、昨日今日電話に出てくれない」らしい。
それに対して「怒らせるようなことはしていないと思うんだけど、不安。」
から、「なんでそんなことをされなきゃいけないんだろう。」
「そんな人だと思っていなかった。」となっていく彼。

ちょっと待って。

私は、「でも何があったかわからないんでしょう?もしかしたらご家族が急な病気かもしれないし、本人に何かあったのかもしれない。向こうから連絡が来る前に、こっちで勝手に想像して、相手にがっかりするのはやめよう。」って話した。

これ、ここまで聞くと、すごくできた人間の話みたい。
でも本当の理由はちょっと違って、
私は万が一向こうに何かあった(ご家族の急病等)時に、
勝手に相手の事情を計ってがっかりした自分のことを
嫌いにならないでほしいからそう言ったんだよね。

昔から、自分のことが好きじゃなかった。
取り立てて可愛くもないし、勉強も特別できる方でもない。
ミーハーで、これといった特技もない。
そんなわたしが、自分のことをちょっとでも好きになれるように、
どうしたらいいんだろう、って思って実践してたのが、
「理想の自分だったらどうするか」を考えて行動すること。

もちろん100%できてる自信はないけれど、
迷った時や困った時は、頭の片隅にあるそれを思い出す。

自分で自分のことを不幸せにしないように。
そのための予防線を張っている。
妄想上の理想通りの私なら、ベストではなくてもよりベターな回答を
出してくれる気がする。
そしていつか、理想の私に現実の私が少しでも重なったらいいな。

朝ドラの主人公はドラマチックな人生の中で、いつでも前向きに決断をしていく。
私もそんな彼女たちを心に浮かべながら、進んでいきたい。

#エッセイ #日記

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