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Lucky

 「 Lucky」はヴェンダースの「Paris Texas」の主役を演じたハリー・ディーン・スタントンの遺作。

 家で倒れたラッキーは病院に行き診察をして貰う。医師に、すこぶる健康だ、倒れたのは加齢のせいだと診断され、ヘルパーを雇うよう勧められる。

 「1人じゃ孤独じゃないのか?」と医師に問われたラッキーは

 「There’s the difference between being lonely and alone.」

  「孤独である事と1人である事とは違う。」

 老人が主人公の映画は日本ではあまり作られていないが、海外ではよく作られている様で、シニアムービーというジャンルがあるそうだ。

 こんな事も言っている。

 「人はみな生まれる時も、死ぬ時も一人だ。“ひとり(alone)”の語源は“みんなひとり(all one)”なんだ」

 ハリー・ディーン・スタントンはこの映画が上映された翌年にお亡くなりになった。まさに俳優として生き、俳優として死んだ名優である。

 彼が出演した「ストレイトストーリー」を監督したデヴィッド・リンチが俳優として出演している。

 

 

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