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国際基督教大学の超難解な英語長文

 以下の文は国際基督教大学入試長文問題の冒頭の1節です。

 One need but read the depressing accounts of how people lived in London and other large British cities early in the 20th century to be grateful that the good old days are past.

 One need but read the depressing accounts /of how people lived in London and other large British cities early /in the 20th century/ to be grateful /that the good old days are past.

 まず、主語、動詞を探す。主語は文頭のOne以外には考えられない。次に動詞が来るのだがOneが単数扱いなのでneedは動詞ではなく助動詞と考えると動詞はread。butはonlyの意味の副詞と考えられるのでここまでは。「人はただ読む必要がある。」 
 
 読み下し
 「人はただ読む必要がある、気が滅入る様な記述を、人々がどの様に生活していたか、ロンドンや他の大きなイギリスの都市で、20世紀初頭に、感謝するために、古き良き時代は過ぎ去っている事に。」
 
 to不定詞の副詞的用法で「~するために」と訳しておかしい時は結果の不定詞と考える。

 He grew up to be a doctor.
 「彼は医者になるために成長した」→「彼は成長して医者になった。」

<to be grateful>を結果の不定詞と考えると。

和訳
 「20世紀初頭のロンドンやイギリスの他の大都市で人々がどの様に暮らしていたかについての気が滅入る様な記述を読みさえすれば、人は古き良き時代は過ぎ去っていることに感謝できる。」

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