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読書記録

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今まで読んだ本、おすすめしたい本の記録です
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#吉田篤弘

読書記録78 2024年4月の本まとめ

一昨日、不忍ブックストリートの一箱古本市に行ってきました。だるまもいつか出店してみたい。 1.『いちばんすきな花シナリオブック完全版<下>』(2023)生方美久 一気に5話分読んでしまった。脚本を読むとドラマの映像がよみがえる。 2.『小さいノート活用術』(2020)髙橋拓也 再読。読んで忘れていたフォーマット(逆算タスク)で研究発表までの計画を立てることができた。計画を立てなかったらずるずると何もやらずに時間だけが過ぎていくので危なかった。一回目に読んだ時に小さいノ

読書記録63 2023年5月の本まとめ

就活も研究も全部イヤイヤ期に入っています。 人生楽しみながら生きるって難しすぎないか。 1.『ある男』(2018)平野啓一郎 日本アカデミー賞そうなめで、母も面白かったと言っていたので気になって読んだ。 読み始めたら止まらず、夜中まで一気読み。社会問題を色々組み合わせ、それを物語に昇華させる技術がうまいと思った。(何を偉そうに) 2.『考える教室』(2019)若松英輔 titleでのイベントを書籍化したらしく、またもや好き同士が繋がる。ソクラテス(プラトン)、デカルト

読書記録62 2023年4月の本まとめ

新学期、新しい環境、当たり前のように混乱を極めています。 でもちょっぴり楽しいから良いとします。 読んだ本1.『不屈に生きるための名作文学講義』(2016)大岡玲 本から、著者の内面を見たり、同時代の他の作品との関連を述べたり、とにかく芋づる式の究極系。説明が分かりやすくて、本をただ読むだけで終わらないのがすごいと思った。 2.『三月の5日間』(2017)岡田利規 演劇の台本&説明の本。耳で聞くとそうでもない話し言葉が、セリフとして文字で書かれていると非常に内容理解が

読書記録59 2023年1月の本まとめ

2023年も本に出逢います。 卒論の1ヶ月でした。提出できました。疲れました。大変疲れました。 あとは発表だけ。 1.『現実入門』(2009)穂村弘 今年一発目の本は、再読本。 仕掛けが分かってから読むと、ふむふむにやにや。 2.『短歌ください 明日でイエスは2010才篇』(2020)穂村弘 またもやほむほむ。古文の短歌は難しかったけれど、近代短歌面白いな。はっとする歌がぽつぽつ。 3.『はじめて考えるときのように』(2004)野矢茂樹 4.『N/A』(2022

読書記録51 6月の本まとめ

都市関係の本はさらっと触れたものが膨大になるので、今月からは趣味で読んだ本を紹介します。 1.『死ぬまでに行きたい海』(2020)岸本佐知子 『BIBLIO PHILIC』で2人からおすすめされていた本。『ねにもつタイプ』が好きで、この本も好きで、岸本さんの文章が好きなんだと思う。YRP野比を取り上げている時点で勝ち。 2.『結婚の奴』(2019)能町みね子 『BIBLIO PHILIC』で、おすすめの3冊が三浦しをんと若林正恭とこの本だった方がいて、波長が合いそうと

読書記録45 3月に読んだ本まとめ【18冊+4冊】

こんにちは、だるまです。生暖かい春の空気はなんだか寂しいです。 今月は本屋大賞候補作を5冊読み、京都についての本をいくつか読みました。 読んだ本1.『夜が明ける』(2021)西加奈子 本屋大賞2022候補作③ 重さでは今のところNo.1。テレビ業界が出てきたからか、飲み友達の若林正恭の顔がちらつく。日本の現状を、むき出しに描いている。筆者の顔が間近に迫り、訴えかけられているように感じた。 2.『年下のセンセイ』(2016)中村航 若林正恭の『ご本、出しときますね?』で

読書記録43 2月に読んだ本まとめ【20冊+2冊】

こんにちは、だるまです。今月はたくさん読んだにも拘わらず、読書記録を出せないでおります。読んでよかった本だらけでした。『虞美人草』は良かった。また、本屋大賞2022候補作全制覇の道のりを歩み始めました。 それでは紹介します。 読んだ本1.『流星シネマ』(2021)吉田篤弘 こんな文章が書きたいと思った作品。やっぱり心が「澄む」。 2.『恋文の技術』(2011)森見登美彦 猛烈に手紙が書きたくなります。 3.『脱住宅』(2018)山本理顕・仲俊治 4.『地域社会圏

読書記録41 1月に読んだ本まとめ【15冊+4冊】

こんにちは、だるまです。 2022年も本を読んでいきます。1月は当たり前と思っていた前提がガタガタと崩れていった月でした。 読んだ本1.『華氏451度』(2021)レイ・ブラッドベリ 1953年発刊。新年1発目、いい本を読みました。 2.『会って、話すこと。』(2021)田中泰延 ほぼ共著者である編集者の今野良介さんにスキをいただけてありがたい限りです。 3.『紙の動物園』(2017)ケン・リュウ 中国、日本、アメリカの混ざった歴史SF短編集。ファンタジーなのに心

読書記録36 12月に読んだ本【12冊+2冊】

こんにちは、だるまです。12月、師走、大忙し。 読んだ本1.『料理と利他』(2020)土井善晴・中島岳志 藍色の表紙が印象的で、11月本屋さんで何度も見かけた本。 料理人・土井善晴さんと、政治哲学者・中島岳志さんによるミシマ社の企画のオンライン対談。ミシマ社らしすぎる内容です。 ていねいに、自然の声を聴いて、料理したくなりました。 2.『わたしたちは銀のフォークと薬を手にして』(2020)島本理生 先月『君が降る日』を読んで初めて知った作家。恋愛小説読みたくなった時に

読書記録35『金曜日の本』吉田篤弘 ただ自分の好きな本を読んで、それで本が好きになった。

こんにちは、だるまです。 『金曜日の本』と言うからには、金曜日に読み終えたくて24日金曜日の23時50分ごろに読了。下書きのまま放置していました。 吉田篤弘は、『なにごともなく、晴天。』で初めて出逢い今作が2冊目です。相変わらず装丁がすてき! 読書案内ではないですが、著者の読書遍歴や子供の頃の思い出がしんしんと書かれています。 本に関する話題が多いので、共感した部分を少し引用します。 本とのつきあいかたについて、本と時間の関係について、すっきりとした文章で記されています