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爪の垢を生の状態で味わう

爪の垢を煎じて飲む

ということわざがある。
「爪の垢みたいな微量で汚くて捨ててしまうような」ものでも優れた人のものであれば薬みたいに自分の中に取り入れるべきだというものだ。微量でもガンぎまる爪の垢、欲しい。自分の耳の後ろとかを触っているとたまにとんでもなく臭い時があってアナルの匂いがする時がある。それを手に纏わせながら仕事中に嗅ぐと眠気が覚める。顔から一番遠い肛門の匂いが耳の後ろからに匂ってくるという人間の神秘性にワクワクする。爪の垢を煎じて飲むということわざの由来を調べたが誰が言ったかがいくら探しても出てこない。いい感じの教訓みたいになっているが、ホントーに爪の垢の味が好きな人がいて思わず、「君の爪の垢ちょうだい!」と言っちゃった後の後付けサクサクな感じがしてくる。「煎じて」というひと手間からアリバイ臭を勘ぐってしまう。爪の垢のロースト。おいしそう。

本当は「生」の爪の垢の方がいいんだけど、「煎じる」というひと手間をかけて、クスリっぽさを演出している。否、ひょっとしたら煎じることで濃縮するからよりガンぎまるのか!?匂いが立つのかもしれない。

そうそう、天ぷら専用鍋というものを購入した。

天ぷら鍋

昔は唐揚げとか揚げ物を良くしていたが、永らく揚げ物をやっていなかった。そこにきての天ぷら鉄鍋。道具を手に入れると飽きるまで徹底的に使い倒すというのが、いつものことで、天ぷらするなら「良か海老ば手に入れんといかんしょ」ということで、南知多の海老を求めて子らと車をぶっ飛ばす。1尾200円くらいする生食海老を購入。YouTubeで上手く天ぷらを揚げる方法を観まくって、衣から自作。

海老の「背ワタ」を丁寧に除去し、お腹に4か所包丁で切れ目を入れて、海老の関節という関節をポキポキと折りまくり、だらしなく弛緩しきった状態にする。(←関節の筋肉で揚げると曲がってしまうらしく、この工程がピン!っと立った海老天にするコツらしい)

無頭のブラックタイガーも売ってたんだけど、有頭の刺身でいけると謳われた赤海老を処理して、水分を拭きとり、塩して冷蔵庫で30分寝かす。(海老触ってると手が100%エビ臭になっててたまんないんだなー、これが!)
その間に天ぷら粉を準備する。グルテンが生成しないように氷水で10℃以下の温度をキープしながら生地に粘り気を出さないようにするのがポイントでお酢もちょっぴり入れる。炭酸水も入れて衣のサクサク感を演出。さらにさらにサクサク感を出すために油に「花を咲かす」という特殊技法があって、試してみたが上手くいかなかった。一様に天ぷら粉を油に散らせるのはさらに訓練が必要だ。

コチラに花を咲かせるとは?が書かれている。 ➡コチラ

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出来上がり

海苔も揚げようと思ったら、湿っけた海苔しかなくて、揚げたらパリっとなるかもと期待したが、水分を含み過ぎていたのかイマイチだった。

サックリ感を活かすために塩とワサビでいただく。

今気づいたが、海老の処理の時に捨てた「海老の背ワタ」が爪の垢的なポジションだったと思うと、海老の背ワタも揚げとけば良かった。

爪の垢の天ぷらをこっそり食卓にあげる。量が必要なので一年かけて爪の垢を集めるか。

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