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わが家が1.2億円あってもFIREできない理由

こんにちはモリキです。
30代で1億円貯めたため、ここからはしっかり働きながらも上手にお金を使っていく生活を心がけています。

先日記事にした通り、わが家は私が37歳の時に1金融資産が1億円を超え、39歳の現在では1.2億円まで資産が増えています。
30代で1億円貯めるまでの軌跡|モリキ/億り人のその後 (note.com)

そこまで行けばFIREしても良さそうなものですが、実際にはFIREは「できない」と思っています。
今日は、1.2億円もあるのになぜFIREできないと思っているのかを書いていきたいと思います。
今後FIREを目指している方は、ぜひこういったことに陥らないように参考にしてみていただければと思います!

前提:わが家の現在の状況

FIREできるか否かは、その瞬間の家族の状況によっても大きく変わると思います。
以下が、2024年時点のわが家の状況です。

夫:39歳
妻:41歳
子1:中1/私立中に通う。たぶん大学受験は不要
子2:小4/私立小に通う。私立中受験を検討中
金融資産:1.2億円

教育熱心な家!と思われるかもしれませんが、教育熱心というよりは「私立に入れたら勝手に子どもが勉強できるようになると思い込んでいた」家という感じです。。もうここまで来たら私立辞めさせるワケにもいかないし・・。

1.子どもにしっかりお金をかけたい

まず最初の理由は、子どもにしっかりお金をかけたいと考えているということです。
子ども超ラブ!とか子どもは目に入れても痛くない!!というレベルの子ども好きではありません。むしろ、20歳になったらマジでさっさと自立してね。夫婦で過ごす時間が欲しいです。と思っているタイプの親ですが、
それでもやはり、子どもへの相続というか生前贈与、もしくは最低限の学歴をと考えてはいます。

学費という面では、小学校から私立(年100万)+塾等で1人200万円
さらに金融資産も贈与税がかからない範囲で1人100万円ずつ積立をしています。
そのため、1人300万円/年×2人で、これだけで年600万円は出ていきます。

私は以前、私立小には通わせる必要はないと記事内で語ったことがありますが、毎年600万円/年はかなり大きい・・・。
ただ、20歳までに子どもたちに1500万円くらいの金融資産と、最低限の学歴を作ってあげたいとは思っているのと、1億円あると、これくらいのことはできてしまうという点から、まぁこれは今後も継続していこうかな・・と思っています。

逆に自分たちの資産を切り崩して子どもに渡しているため、将来的に多少の手助けをしてほしいという思惑もあります・・。笑

2.大企業の仕事が面白い

これは完全に自惚れに近いのですが、仕事を通じて社会に貢献している感覚があります。そんな私が社会に貢献しない!?そんな!?もったいなくない!?というのは、正直思っています。笑

私も1度サイドFIRE状態で20代1200万円から薄給マッタリ企業に転職した経験もありますが、やはりたくさん稼げる環境の仕事の方が、扱っている世界観が大きくて面白い。そして薄給マッタリ企業は、1度高給過労環境から転職すると、ものすごい物足りない・・暇だと無駄に自己肯定感が下がります。
ただし、キャリアは1度捨ててしまうと、再度戻るというのがものすごく難しいです。(私も39歳にして、ようやく昔のキャリアを取り戻しつつあります・・)

やはり会社の看板を使っているからこそ携われる世界観の広さというのは捨てがたい。個人事業だとスリルはあるけど飽きそうという点もあります。

実際に仕事のストレスやプレッシャーも小さくはないですが、仕事で社会に貢献したいという想いは少なからずあり、やりがいもあるため、この環境を手放すのが惜しいという感覚は少なくないというのは、かなり強く実感しています。

3.子どもに働いている姿を見せるのが一番の教育だと思っている

以前の記事でも夫のキャリアダウンと妻のキャリアアップの両立について記事にしました。
ワイ氏がキャリアダウンして妻の年収を800万円にした経緯と結果|モリキ/億り人のその後 (note.com)

そもそも私モリキが20代で1200万円という、まぁ割と高い年収をとれていたのになぜわざわざ薄給企業に転職したかはそちらの記事に詳しく書いてありますが、わが家では、「男性でも女性でも当たり前に働き続けている状態」を子どもに見せたいと思っています

そして何より、わが家の子どもたちは、わが家がそこそこお金持ちであることに薄々気づいています。笑
その時に、「お父さんとお母さんは運よくだけど大きくて儲かっている会社に入って、しっかり成果も出しているからこれだけ良い生活ができるんだよ」と伝えています。

やはり、子どもが少なくとも学生のうちは、しっかりと親が働いている姿を見せる。また、子どもが働き始めるくらいでアーリーリタイアすることで、勤労意欲や資産形成意欲をより高めるという「教育」をするのが、天才ではなく凡才なわが家にとって、一番必要なことなのではないかと思っています。

4.しばらくは派手にお金を使いたい

2024年のGWにインドネシア・9月にハワイ旅行に行ったのが楽しかったです(小並感)
なので、今後もある程度派手にお金を使っていきたいです。
※わが家では2024年にヒルトングランドバケーションを購入しました。実際にできた旅行についてはこちらの記事をご参照ください。
ザ・ペントハウスーグランドワイキキアンに宿泊してきました/ヒルトングランドバケーション|モリキ/億り人のその後 (note.com)

FIREすると基本的には4%の範囲内でお金を使うため、わが家では1.2億円×4%で年間480万円しか使えません。

生活費:360万円/年
子ども:600万円/年
夫婦のNISA:720万円/年
旅行:200万円/年
その他:100万円/年
と考えると、年間で1900万円は準備しておきたいのが本音
※子ども費を年600万円→350万円に減らす・夫婦のNISA積立をSTOPする・旅行を年100万に削ったとしても、年1000万円は必要だと考えています。

あと4年でNISAは終了、また、子どもが成人すれば、子ども費用がゼロに、また人数が減った分、生活費も旅行も大幅に減るため、
生活費:240万円/年
旅行:200万円/年※家族人数が減るので旅行は豪華に行ける
その他:50万円/年
の、合計500万円で生きていける計算になります。

子どもたちが成人したタイミングであれば、今のわが家の資産水準(1.2億円)でも十分FIREはできるでしょう。
ただし、今年間1900万円は必要だと思うと、現在の年収は1600万円くらい(貯金の夫婦手取りで1300万円・配当収入で300万円)なので、これでも300万円の赤字ベースです。
細かい話ですが、現在は多めに持っている現預金を順次積立NISAに移行しているような感じなので成り立っていますが、やはり今の生活水準は割と頑張って働いても無理があるのは事実でしょう・・。

5.年金や公的制度を心の底から信頼していない

日本の公的制度は世界最高です。年金制度も非常に良いと思っています。
現在だと格安で医療にかかれて、65歳から年金もかなりの額が支給されます。
ただ、今の制度をアテにして20年以上先の未来を計画するのは、さすがに筋が悪いと思っています。

これは政治が悪いと言いたいつもりもなく、明らかに現在の制度の持続可能性がないと考えているということです。
もちろん将来的に年金がキチンと支給されて健康保険もシッカリとしていれば良いですが、それをアテにして、今からギリギリを攻めるのはさすがに怖いです。そう考えると、やはり今FIREできる水準+アルファは貯めておきたいというのが本音です。

まとめ:DIE WITH ZEROは現実的に不可能

1-5を踏まえてなのですが、資産取り崩しを目の当たりにして生きていくのは怖いです。
私は何歳まで生きるかわからないですし、資産もいつまで長生きしてくれるかは全くわかりません。

もちろんDIE WITH ZERO(死ぬ瞬間に資産がゼロ円になっている状態)は最高効率であることは否定のしようもありませんが、人間いつ死ぬかわからないことを考えると、子どものために積み立てておくというのは生物として正しい姿であると考えています。
今の水準で子育てしておいて、子どもたちに何も残さないのも子どもにはかわいそうですしね。

本当は子ども費用600万円/年も必要ない

わが家は偶然にも資産形成が上手くいきましたが、子ども2人で600万円/年も、実際には必要ないと思っています。
小学校は公立にして、生前贈与に固執さえしなければ、実際1人あたり50万円/年もあれば、かなり充実した教育環境は与えられると思います。
公立でも教育水準を・・と考えるのであれば、ある程度家賃水準が高いところに住んだ方が良いとは思いますが(金持ちが多い=エリート親が多い=子どもの環境は良い)、この記事を読んで子ども費用に絶望した方は、正直このケースに乗らなければ全然大丈夫です。心配しないでください!

本当のまとめ

ということで私がFIREできないリアルな理由をまとめてみました。
わが家では現状、1.2億円の資産があり、夫婦だけであれば年間500万円くらいの出費で回せるので、恐らくFIREは可能。

ただし、
・制度的に絶対乗っておきたいNISA:360万円×2人
・子どもの学費:200万円×2人
・子どもへの生前贈与:100万円×2人
と、制度上かつ子どものためにお金をしっかりかけておきたいため、当面は働いておきたい状況です。

・新NISAが貯め終わる4年後
・上の子の学費が終わる10年後
・下の子の学費が終わる13年後
このタイミングでそれぞれ資産を見直しして、その段階でFIREをするか、再考してみたいと思います。

そして上記に記載しましたが、やはり私は子孫残してナンボだと思っているので子どもは作りたいし、DIE WITH ZEROは事実上ムリゲーなので予定以上には資産を貯めておきたいそしてその資産は子どもに順次渡していきたいと考えています。

私にとって、子どもはFIREするための障害ではなく、自分の資産を受け取ってもらうための受け子という感覚の方が近いです。
最後に受け子とか言ってるのおかしいですけどね。笑

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