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【内容一部公開】1冊で基礎知識と要点を大づかみ!――近刊『よくわかる 電気・電子回路』

2024年5月下旬発行予定の新刊書籍、『よくわかる 電気・電子回路』のご紹介です。
同書の一部を、発行に先駆けて公開します。


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はじめに

本書は、いわゆる電気電子系以外の方に向けた「電気回路」「電子回路」の入門書です。

一般の機械制御やロボットなど、電気系以外でも電気回路や電子回路を扱う機会は多くあります。しかし、いざそれらを学ぶとなると、電磁気学から電気回路、半導体工学、アナログ/デジタル電子回路まで広範にわたるため、学習へのハードルは非常に高くなってしまいます。そこで本書は、そのような方々が電気回路・電子回路を扱ううえで必要となるトピックスを厳選し、電気電子に関する知識をあまりもっていない方でも理解しやすいようにやさしくまとめました

長年にわたり学生に教えてきた経験から、基礎的なことがらをしっかり学ぶことが重要であると考えています。そのため本書では、

  • 理論に深入りせず、図を多く用いて説明する

  • やさしめの例題や演習問題を多く設けることで、基礎固めをする

  • 計算過程を追えるように、例題の解答を丁寧に記載する

ことを心掛けました。

また、電磁気学を苦手とする方が多いことから、本書は電磁気学の知識をそれほど必要とせずに読めるように配慮しています。ただし、最低限必要な内容や知っておくと理解が深まる部分もあるため、それらについては概要を付録にまとめました。

本書は各章が独立していますので、自身の興味や関係する分野の章から個別に読むことができます。ですが、自身の知識を確認し直す意味も兼ねて、はじめの1章から読み進めることをお勧めします。本書が読者のみなさんの勉学の糧となり、さらなる応用につながるよう、少しでもお役に立つことを願っています。

(後略)

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法政大学 臼田 昭司(著)

【目次】
CHAPTER1 直流回路

 1.1 オームの法則
 1.2 キルヒホッフの法則
 1.3 抵抗の直列回路
 1.4 抵抗の並列回路
 1.5 網目電流法
 1.6 電圧源と電流源
 1.7 重ねの定理
 1.8 鳳・テブナンの定理
 1.9 電力と効率
 演習問題

CHAPTER2 交流回路Ⅰ
 2.1 正弦波交流とは
 2.2 電力の種類
 2.3 複素表示と極表示
 2.4 フェーザ表示とフェーザ図
 2.5 交流回路のインピーダンス
 演習問題

CHAPTER3 交流回路Ⅱ
 3.1 電磁誘導
 3.2 交流回路の周波数特性
 演習問題

CHAPTER4 半導体
 4.1 電気伝導
 4.2 半導体
 4.3 ダイオードを用いた整流回路
 演習問題

CHAPTER5 接合トランジスタと半導体素子
 5.1 接合トランジスタの基本動作
 5.2 接合トランジスタの特性
 5.3 トランジスタ増幅回路
 5.4 増幅回路のバイアス法
 5.5 トランジスタのhパラメータ
 5.6 電界効果トランジスタ
 5.7 発光ダイオード
 演習問題

CHAPTER6 オペアンプ
 6.1 オペアンプの基本構成
 6.2 理想的なオペアンプ
 6.3 オペアンプの応用回路
 演習問題

CHAPTER7 デジタル回路
 7.1 デジタルICとTTL
 7.2 基本ゲート
 7.3 基本ゲートの組み合わせ回路
 7.4 ド・モルガンの定理
 7.5 基本ゲートの応用回路
 演習問題

APPENDIX A 電磁気学の基礎
 A.1 電荷量と電流
 A.2 電位,電圧,エネルギー
 A.3 誘電分極とコンデンサ
 A.4 磁界と電流の関係
 A.5 コイルと電磁誘導 

APPENDIX B 過渡現象の基礎
 B.1 RL直列回路
 B.2 RC直列回路

演習問題解答
索引

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