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#448 土佐の山の石

維新志士も、草葉の陰で泣いているのではないだろうか。

高知県土佐市のとあるカフェオーナーさんの告発が、物議を醸している。

なんでも、土地の有力者に目をつけられ、不正な方法で退去を迫られているとのこと。これはオーナーさん目線のみの情報なので100%が客観的な事実と考えるわけにもいかないが、少なくとも何かしらの嫌がらせや不当な扱いを受けていなければこのような手段に打って出ることもないだろうから、その有力者とやらの素行に問題があるのは事実だろうと僕は思っている。

高知といえば坂本龍馬。廃れた権力を打倒し新時代を築く礎となった志士だ。龍馬の出生は現在の高知市のあたりになるらしいが、彼が生まれ育った土佐藩の名を冠する街で権力による横暴が行われているとしたら、なんとも情けない話だ。

騒動については現地民でもない僕がこれ以上物申すにはあまりにも情報が少ないので控えるとして、田舎に限らず権力者が気に入っていないからという理由でコミュニティ内で不当な扱いを受ける例は枚挙にいとまがないだろう。

僕がここから学びたいのは、この権力者とやらの振る舞いを他山の石とする、ということである。権力やプライドなんてないと思っていても、知らず知らずのうちに自分も誰かの行動に影響を与えているものだ。人間の行動である以上、公正公平を心がける中にも趣味趣向、主義主張が入るものだ。それが不当なものになっていないか、その一線を越えていないか、自らを省みる俯瞰した視点は必要だと改めて考えさせられた。

誰かの愚行は、常に我が身を振り返るチャンスである。

(了)

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