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#557 自分にちょうどいい環境

仕事や人間関係、子育て、我々コーチにとっては選手の育成。そういった身の回りの環境に対して、満たされなさや不満を感じていたりすることは、多くの人にあることだ。僕も「もっと〇〇だったら…」と考えることは度々ある。

そういった、自分にとって望ましいというか、理想と思える状態をイメージすること自体は悪いことではないと思う。ただし、それが実現されていない原因を環境に求めてしまっては、いつまで経ってもそこから抜け出せない。今の環境に改善すべきことがあるなら、それは自分の行動・言動によって実現されるものだと思う。

どのような人間関係の中にあるか、子育てがどのようになっているか、選手がどのように育っているか。それらは全て、自分の行動、言葉、選択の結果だということを受け止める必要がある。

今の人間関係から脱したり、子育てや選手育成における言葉や振る舞いを変えたり、そういった変化を起こせば、状況は変えることができる。しかし、たいていの人はそれを変えない。なぜなら、結局は変化のないその状況が本能的には一番心地よい状況だからだ。脳は変化を嫌う。なんやかんやと不平や不満、愚痴をこぼしながら生きる現状が「ちょうどいい」状態なのだ。

自分にとってちょうどいい状態を自ら作り出している、そのことを自覚するところから変化は始まる。変わることに対して、周りから何か言われたらどうしよう、と思うかもしれない。しかし、ほとんどの人はそんなこと気にしてもいないし、わざわざ何かを言ってくる人がいても、その人自身の変化を嫌う本能からの行動なので、それに縛られる必要もない。全ては自分の行動、言葉から変えることができる。

(了)

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