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#551 豚まんがあるとき以上に嬉しいアレ

阪神タイガースがJERAセントラル・リーグ2023の優勝を決めた。ファンとしてこれほど嬉しい日はない。阪神タイガースの皆さん、優勝おめでとうございます。感動をありがとう。

今シーズン、タイガースの岡田監督のインタビューを聞くのが一つの楽しみだった。岡田監督は選手の役割をはっきりとさせ、当たり前のことを当たり前に実行し、守り勝つ野球をチームに浸透させた。チームの躍進につながる岡田監督の考え方を、You Tubeでも公開されているインタビューから学ばせてもらった。

相手がくれたチャンスはありがたく活かす、徹底的に攻める

1つ目は、阪神タイガースOBで現在解説者を務める下柳剛さんによるインタビュー。該当する話は6:35ごろから。

岡田監督は相手のミスが出たときに必ず動く、仕掛けるという話。相手がエラーなどのミスを犯してチャンスが生まれた場合、その好機に攻めの手を緩めないという話である。

ソフトテニスにおいては、アウトやネットなどのミスは直接的に失点につながるが、直接失点にならないミスも多くある。代表的なものが、サーブ。ファーストサーブが入らなかったときというのは、相手がくれたチャンスである。そういうときのレシーブで、攻撃の策を講じずになんとなくのレシーブをするというのはあまりにももったいない。

負けているときほど、相手を探る配球を

2つ目は、これもまた阪神タイガースOBで解説者を務める関本賢太郎さんによるインタビューより。該当する話は4:21ごろから。

シーズン終盤に骨折による無念の離脱をしてしまった梅野捕手。その梅野捕手が試合中に岡田監督から受けたアドバイスについての話である。

キャッチャーはピッチャーを配球でリードして、相手打者を抑える守備の要である。打者によって得意なコースや球種、反対に苦手とするところなど、特徴を把握してリードしなければならない。また、打者個人の特徴とあわせて好不調や試合展開の状況などに応じてリードには変化が求められるのだが、梅野捕手については勝っているときも負けているときも同じリードをするので、負けているときなどは思い切って相手の得意コースや球種などを試してみて探れ、とアドバイスをしたとのことである。

ソフトテニスの場合はプロ野球のように同じ相手と長いシーズンを戦って順位を競うようなものではなく、トーナメントの一発勝負であることが多い。なので、相手の苦手を徹底的に突いて勝利につなげるのが原則となるが、練習や練習試合においては別だ。

練習試合等においては負けがトーナメントの敗退につながるものではなく、自分の力試しと同時に相手を探る絶好の機会である。ここに打ってみたらどうなるのか、相手を違う形で動かしてみたらどうなるのか、試せることは多い。

プレーする本人の得意や苦手についても、練習でどれだけ試せるかが大切だ。何も考えずに同じところばかりに打つのではなく、同じ球出しの練習に対して打点やコース、場合によっては球種など打ち分けて練習することで、自分の引き出しを増やすことができる。

競技は違えど、リーグ優勝という結果を出した阪神タイガース・岡田監督。その勝負にかける考えから、大いに学べることはある。

(了)

○この内容をもとにお話したstand.fmの放送は、こちらから聞くことができます


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