長崎大学「5-ALA」(5-アミノレブリン酸)が、新型コロナウイルスの感染を強力に抑制すると発表
新型コロナウイルスに対する5-ALAの効果
【長崎大学】 2021年02月09日
「5-アミノレブリン酸(5-ALA)による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)原因ウイルスの感染抑制が判明 ~今後の治療薬候補として期待~」
【概要】
現在のCOVID-19の感染拡大に対し、効果的な治療法の開発が緊急的に求められています。5-ALAは、天然で合成されるアミノ酸であり、その高い生物学的利用能から抗がん療法や健康食品など、さまざまな目的で使用されています。私達は、本研究において、5-ALAがCOVID-19の原因ウイルスであるSARS-CoV-2の感染を培養細胞において強力に抑制することを示しました。この抗ウイルス効果は、明らかな細胞毒性無しに、ヒト細胞と非ヒト細胞の両方で認められました。そのため、5-ALAはCOVID-19に対する抗ウイルス薬の候補としてさらなる研究を進める価値があると考えられます。
【長崎放送】 2021年2月10日
5-ALA(ファイブアラ)「コロナ感染対策として注目」長崎大学病院で特定臨床研究
5-ALAは8つ集まると「PPIX」=「プロトポルフィリンIX」という物質になります。
これが鉄と結合すると「Heme」=「ヘム」になります。
「ヘム」は新型コロナウイルスの表面にある「スパイクたんぱく質」に結合します。
「ヘム」が付いた状態だと、ウイルスは細胞に侵入することができなくなります。
そのため、体内でウイルスが増殖するのを防ぐことができるのです。
長崎大学大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科 北 潔 教授「試験管の中では、もう完全にある一定の濃度以上では、100パーセント増殖を抑えるんです。何度、試験をしても、その再現性も非常にいいんです」
【長崎放送】 5-ALA 長崎大学が研究する新型コロナに有効なアミノ酸
5-ALAの安全性
【長崎大学】 2020年10月29日
「長崎大学による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者に対する5-アミノレブリン酸(5-ALA)を用いた特定臨床研究開始のお知らせ」
5-ALAは、天然に存在するアミノ酸であり、ヒトや動物、植物の細胞内で作られています。また、食品中にも含まれており、日々の生活の中で摂取しているアミノ酸の一つです。また、高い安全性と機能性を備えていることから、すでに10年以上前から各種ヘルスケア製品に活用されております。
ALAが多く含まれる食品
ALAplus研究所
日本酒、ワイン、黒酢、納豆、醤油などの発酵食品と、タコ、イカ、バナナにALAが多く含まれている。
*表:第2回ALAサイエンスフォーラム活動リポート
*見出しと本文中の図:長崎大学 櫻井博士
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