映像美への追及 / 内製と連携を重視するクリエイター集団「ufotable(ユーフォーテーブル)」とは③《演出・作画部編その2》

アニメスタジオ・ufotable(ユーフォーテーブル)について解説・考察する記事第3弾。今回は前回の記事では紹介しきれなかったufotableに所属している演出家やアニメーターを紹介します。後半にはufotableで過去に活動していたり参加経験のある演出家・アニメーターも紹介します。

※2024年6月更新

前回の記事はこちら↓↓↓


さらに詳細な担当カット紹介はこちら↓↓↓



東京スタジオ

99名の演出家・アニメーターが所属している東京スタジオ。その中でも主要なメンバーを紹介します。


【監督】

・須藤友徳(すどう とものり)

 ufotable古参メンバーの一人。『TYPE-MOON×ufotableプロジェクト』にてほぼすべての作品でキャラクターデザイン・総作画監督を務めています。原作者の奈須きのこ氏も認める大のTYPE-MOONファンであり、彼が初監督を務めた『劇場版 空の境界 未来福音』や代表作となった監督作品である『Fate/stay night[HF]全3章』はファンの間でも高い評価を得ています。
 絵コンテはレイアウトに見間違うレベルに描き込むようで、須藤監督作品の絵コンテはとても読みごたえがあります。アニメーターとしては『ニニンがシノブ伝』で第8話Aパートの一人原画を担当。『フタコイオルタナティブ』では多くの主要カットを描いています。HFでは全カットの監修・修正も行っており、筆の速さやレイアウト技術も高いスタッフです。
 アクション演出のセンスも高く、映像化が難しいと言われていた『空の境界 未来福音』にて式が未来を殺すシーンや『Fate/stay night[HF]』の士郎VSバーサーカーなどの表現、初絵コンテ・演出である『Fate/Zero』第5話のバーサーカーVSギルガメッシュは当時話題となりました。

須藤 友徳 監督・アクション演出作品
『Fate/Zero』 第5話 コンテ・演出
『空の境界 未来福音』監督・キャラクターデザイン・作画監督・コンテ
『Fate/stay night[HF]』監督・キャラクターデザイン・総作画監督・コンテ

須藤 友徳 氏 キャラクターデザイン作品
・コヨーテ ラグタイムショー(柴田淳氏と共同)
・劇場版 空の境界 全8章
・Fate/Zero(碇谷敦氏と共同)
・空の境界 未来福音
・Fate/stay night [Réalta Nua]
・Fate/stay night [UBW](共同)
・Fate/hollow ataraxia
・Fate/stay night[HF](共同)
・月姫 -A piece of blue glass moon-

須藤 友徳 氏 担当原画の一部




・外崎春雄(そとざき はるお)

 ufotableの古参メンバーの一人。以前はufotable制作のゲームOPで監督・キャラクターデザイン・原画をほぼ一人で行うこともあったベテランアニメーター。ufotableで『テイルズオブ』シリーズのアニメーションパートの監督・演出を担当。『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』で初のTVアニメ作品の監督を務め、2作目のTVアニメ監督作品『鬼滅の刃』、初の劇場監督作品『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』は社会現象となりました。『テイルズオブ』シリーズは、外崎氏のufotableへの貢献度から「彼に代表作を持ってほしい」という願いにより指名されたとのことです。格闘アクションを好む監督であり、『鬼滅の刃』の炭治郎VS伊之助や『無限列車編』の煉獄VS猗窩座など格闘主体のアクション演出を多く務めています。

外崎 春雄 監督・アクション演出作品
・『ニニンがシノブ伝』  シリーズディレクター
・『サモンナイトエクステーゼ 夜明けの翼』 OP監督、キャラクターデザイン、作画監督
・『魔界戦記ディスガイア2』 OP監督、キャラクターデザイン、作画監督
・『テイルズ オブ シンフォニア THE ANIMATION 全11巻』 監督
・『ドラゴンシャドウスペル』 OP監督、作画監督
・『魔界戦記ディスガイア3』 OP監督、キャラクターデザイン、作画監督
・『サモンナイトグランテーゼ 滅びの剣と約束の騎⼠』 OP監督
・『テイルズオブエクシリア』 ゲーム内アニメーション監督
・『テイルズオブエクシリア2』 ゲーム内 アニメーション監督
・『テイルズオブゼスティリア〜導師の夜明け〜』  監督
・『テイルズオブゼスティリア』 ゲーム内 アニメーション監督
・『テイルズ オブ ベルセリア』 ゲーム内 アニメーション監督
・『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』 監督
・『テイルズオブアライズ』 監督
・『鬼滅の刃』 監督
・『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』 監督
・『鬼滅の刃 遊郭編』 監督

・『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』 監督
『鬼滅の刃 柱稽古編』 監督




・滝口禎一(たきぐち ていいち)

 30年間以上をテレコム・アニメーションフィルムで活動してきた業界内でも大ベテランと呼べるアニメーターの一人。『劇場版 空の境界 第四章』の監督で演出家デビュー。この時、一時的にufotableに出向していました。この作品では監督・コンテ・演出や共同キャラクターデザイン、共同作画監督のほかに、約300/470カットのレイアウト、原画約150/470カット近くをひとりで担当しています
 2017年よりufotableに移籍して現在は作画監督を務めたり若手演出陣のサポートをしながら、各作品にて重要なカットの原画を担当しています(HFの「桜と士郎の蔵での対話」「レイン」「3章の士郎&桜の終盤の問答&桜舞う道路で一歩踏み出す士郎&桜」や『鬼滅の刃 無限列車編』のラストの炭治郎の叫びのシーンなど)。テレコム時代はアクションアニメーターとしても活躍しており、「LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門」では「棚田の50人斬りシーン」の原画を担当しました。

滝口 禎一 監督作品
・『劇場版 空の境界 第四章』 監督

滝口 禎一 氏 担当原画の一部




・白井俊行(しらい としゆき)

 ufotableで勝負回を任せるなら白井君」と言われている演出家。知り合いのアニメーターが三浦氏と同期だったことから三浦氏を紹介してもらい、その縁で2009年より原画マンとしてufotableに参加。以降、原画や作画監督として活動。建築の勉強もしており美術設定もこなしている。
 三浦氏のもとで演出を学び演出家デビュー。その後はufotableを代表するアクション演出家の一人に。『活撃 刀剣乱舞』の監督のほか、『Fate/stay night[UBW]』の士郎VSギルガメッシュや『鬼滅の刃』第19話「ヒノカミ」のコンテ・演出・レイアウト、『鬼滅の刃 遊郭編』第10話の最終決戦のコンテ・演出を担当し、ネット上でも大きな話題になりました。今後のufotableを引っ張る演出家の一人です。アニメーターとしても活動は続けており、アクション原画も手掛けています。

白井 俊行 氏 監督作品
・『Fate/ゼロカフェ』 アニメーションディレクター、OP絵コンテ
・『活撃 刀剣乱舞』  監督

白井 俊行 氏 担当原画の一部





【演出家】

・栖原隆史(すはら たかし)

 ufotable出身の生え抜き演出家・アニメーター。同社出身の演出家第1号。デジタル映像部チーフの寺尾優一氏の大学時代の先輩であり、ともに自主制作アニメの制作していた仲。寺尾氏繋がりでufotableに入社後、しばらくして原画マンに昇格。Fate/Zeroで演出家デビューしてからはアクション演出を中心に活躍。殺陣や集団戦闘のシーンの演出が多いですが、近年は日常パートメインの絵コンテを1作品内で多く担当し、レイアウトが特徴的。脚本や各作品の美術設定も務めるなど様々なセクションで活躍しています。
 『Fate/stay night[UBW]』第20話「Unlimited Blade Works.」では、奈須きのこ氏特有の所謂「奈須節」を映像で見事表現し大きな話題となりました。現在は憧れの演出家・平尾隆之氏より『GOD EATER』開発チーム作品のアニメーションパート監督を引き継いでいます。今後、ufotableでTVアニメや劇場作品の監督をやる可能性が一番高い演出家です。

栖原 隆史 氏 監督作品
・『GOD EATER ONLINE』 監督・絵コンテ・演出
・『GOD EATER RESONANT OPS』 演出補佐
・『ゴッドイーター3』 ゲーム内アニメーション絵コンテ・演出
・『CODE VEIN』 監督・絵コンテ・演出・原画




・恒松圭(つねまつ けい)

 現在のufotable演出陣の中で唯一、制作出身の演出家ufotableの副監督ボジション。マッドハウスの制作進行出身。平尾氏と知り合いだったこともあり、『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!『空の境界』に一部演出で参加後、『Fate/Zero』よりufotableに所属。ufotableが制作する作品では監督補佐を務めることが多く、『Fate/Zero』では監督不在であった初期の現場で実質監督を務め、『GOD EATER』では補佐のほか11話分の脚本を共同執筆。『Fate/stay night[HF]全3章』では須藤監督の演出の師匠として須藤氏のアドバイザーをしており、全3章通してのメイン演出家として活動。それぞれの作品で監督陣を支えています
 制作出身ですが、仕上げ・美術・撮影と各セクションの作業を手伝うこともあります。コンテ・演出を務めた話数の中では『Fate/Zero』第23話「最果ての海」が高い評価を得ており「作中屈指の神回」との評価も。ufotable演出陣を支える柱的存在です。

恒松圭 監督補佐作品
・『Fate/Zero』 監督補佐
・『GOD EATER』 監督補佐
・『Fate/stay night[HF]』 メイン演出、第3章絵コンテ(共同)




・南野純一(みなみの じゅんいち)

 『衛宮さんちの今日のごはん』に第2原画で参加。その後、『Fate/stay night[HF]第2章』に演出で参加し、『鬼滅の刃』第6話で絵コンテ・演出を担当。巧みなレイアウトと演出が話題に。現在もufotableの演出・作画監督として活動中。そのレイアウト技術に注目していきたい人物です。




・竹内將(たけうち まさし)

 ufotable出身のアニメーター。2007年に入社。『Fate/Zero』で絵コンテクリーンナップを経験後、『Fate/stay night[UBW]』で三浦氏の指導の下、演出家デビュー。以降は演出家として活躍。
 『Fate/stay night[UBW]』の14話や『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の夢のシーンなど、場面が次々と変化し背景資料が多く必要となる所謂「作業量の多い厄介なシーン」の演出を担当することが多く、資料などを独自に調べ上げて演出し、自身も原画マンとして厄介なシーンを多く描くその姿から、社内でも信頼されている演出家だとか。その信頼と実績から、TYPE-MOON新作『月姫 -A piece of blue glass moon-』のOP監督・絵コンテ・演出に抜擢され、今後の活躍が期待されます。アニメーターとしてもアクション原画を手掛けることが多いです。

竹内 將 氏 監督作品
・『月姫 -A piece of blue glass moon-』 OP監督・絵コンテ・演出

竹内 將 氏 代表アクションの一部




・下村晋矢(しもむら しんや)

 ufotable出身のアニメーター。原画や作画監督として活躍した後、『活撃 刀剣乱舞』で演出家デビュー。絵コンテ自体は『鬼滅の刃』のエンディングや第25話が初めて。『鬼滅の刃 柱稽古編』では第1話より絵コンテ・演出を務めるなど今後に期待の演出家の一人です。


・中澤健(なかざわ けん)

 2016年にufotable入社。2019年に原画マンに昇格。『鬼滅の刃 無限列車編』の列車脱線後に地面に倒れる炭治郎を助ける伊之助などのカット、『鬼滅の刃 遊郭編』3話のうどんを投げる~追いかける伊之助などのカットを担当した。

 2022年の『鬼滅の刃 遊郭編』第10話にて、白井氏の演出補佐を務める形で演出の道に進む。そして、2023年の『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』第3話にて、恒松氏の演出補佐のもとで初の単独演出を務めた期待の若手。2024年、『鬼滅の刃 柱稽古編』では美術設定協力のほか、EDで初の単独絵コンテ・演出を担当。第6話では単独での絵コンテ・演出も務め、双方における演出の上手さからすでにファン内で注目度が上がっています。


・清水勇司(しみず ゆうじ)

  2022年頃よりufotableで活動。23年には『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』のエンディングと第10話にて絵コンテ・演出を務めた。以降、同社作品の話数コンテ・演出や原画に主力としても多く参加しています。

 経歴としてはスタジオコロリド内teamヤマヒツヂ所属のメンバーの一人で、『泣きたい私は猫をかぶる』共同演出や『BURN THE WITCH』副監督・共同美術デザイン・共同絵コンテ・演出などを務めた。今後、同社の主力としての活躍が楽しみな演出家の一人です。




【キャラクターデザイン】

・松島晃(まつしま あきら)

 ufotableで外崎氏の制作する作品すべてに関わりタッグを組むアニメーター。元々、『るろうに剣心』『HUNTER×HUNTER』『NARUTO』の作画で注目されていた凄腕アニメーターであり『マリア様がみてる』ではキャラクターデザインも務めていました。ufotable所属後は『テイルズオブ』シリーズのキャラクターデザイン・総作画監督を担当。現在は『鬼滅の刃』のキャラクターデザイン・総作画監督を担当しており、恐らくufotableのアニメーターの中でも知名度は『Fate』で知られる須藤氏と同じかそれ以上。
 総作画監督として『鬼滅の刃』全26話全カットを監修する筆の速さとレイアウト技術の高さ、キャラの表情の豊かさが注目されています。近年は総作監作業で原画を手掛ける機会は減っていますが、松島氏が手掛けるアクション描写は圧巻であり、『テイルズ オブ シンフォニア THE ANIMATION』のアクションシーンは一見の価値あり

松島 晃 氏 キャラクターデザイン作品
・テイルズ オブ シンフォニア THE ANIMATION 全11巻
・テイルズ オブ エクシリア
・テイルズ オブ エクシリア2
・テイルズ オブ ゼスティリア 〜導師の夜明け〜
・テイルズ オブ ゼスティリア
・テイルズ オブ ベルセリア
・テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス
・テイルズ オブ アライズ(茂木貴之氏と共同)
・鬼滅の刃
・鬼滅の刃 無限列車編
・鬼滅の刃 遊郭編
・鬼滅の刃 刀鍛冶の里編
・鬼滅の刃 柱稽古編

松島 晃 氏 代表アクションの一部




・瀬来由加子(せらい ゆかこ)

 ufotable出身のアニメーター。各作品で原画、作画監督として活躍。代表作としては漫画『Fate/ゼロカフェ』&『Fate/ステイナイトカフェ』のキャラクターデザイン・イラストを担当。現在も月刊NewTypeにて毎月連載を続けています。その影響かufotable作品のSDキャラやマスコット的な小動物のデザインの多くを担当しています。

瀬来 由加子 氏 キャラクターデザイン作品
Fate/ゼロカフェ
Fate/ステイナイトカフェ
・活撃 刀剣乱舞(こんのすけ キャラクターデザイン)




・塩島由佳(しおじま ゆか)

 ufotable出身のアニメーター。東京スタジオの女性アニメーター陣の中でも実力の高いアニメーターの一人。代表作は『活撃 刀剣乱舞』の「蜻蛉切」キャラクターデザイン・総作画監督。間桐慎二が大好きでufotableのFateシリーズで慎二の出てくるシーンの多くで原画&作画監督を担当
 近年は衣服デザインのほか、演出も務めており、ufotable出身では初の女性監督・演出家誕生に期待が高まります。

塩島 由佳 氏 キャラクターデザイン作品
・活撃 刀剣乱舞(蜻蛉切 キャラクターデザイン)

塩島 由佳 氏 代表アクションの一部





【アクションアニメーター(東京スタジオ)】

・木村豪(きむら まさる)

 ufotableを代表するアクションアニメーターの一人。豪は(まさる)とも表記されることがあります。テレコム・アニメーションフィルム出身。
 ufotableには最初期から参加するも正式に所属となったのは2007年から。「定時にしっかり帰るなど勤務時間をしっかり守りつつ、描き上げるカットの量は異常に多く、それでいて丁寧。」といわれており、その手の早さからTVシリーズでも多くの話数にクレジットされています。
 『劇場版 空の境界 第七章』では150カット(全体の1/10)の原画を担当。画力・スピード全てにおいてレベルが高く、ufotableの大黒柱と紹介されています。

木村 豪 氏 代表アクションの一部




・小船井充(おぶない みつる)

 ufotableを代表するアクションアニメーターの一人。フリーアニメーター集団『スタジオへらくれす』のメンバー兼ufotable社員アニメーター。最初期のufotable作品から参加。2010年まではufotableに席を置きながら他のアニメスタジオ作品にも参加。現在はufotable作品に注力しており、作品の多くでキーアニメーターを担当。
 頻度は少ないですが演出家としても活動することがあり、絵コンテ・演出のほか『劇場版 空の境界 第三章』にて監督を務めました。

小船井 充 氏 代表アクションの一部




・國弘昌之(くにひろ まさゆき)

 ufotableを代表するアクションアニメーターの一人。木村氏、小船井氏、國弘氏の3人は「ufotable動かし屋トップ3」と言われており、『活撃 刀剣乱舞』では本格的な剣術を実際に教わったうえで剣戟アニメーターを務めました
 ufotableスタッフの作画では珍しい外連味のある癖の強い作画は社内にもファンが多く、ufotableのアニメーターの中でも有名な原画マンの1人。描く際には『送り描き』と呼ばれるカットの頭から順番に描いていくスタイルで原画を手掛けています(一般的にはカットの最初と最後の描いたうえで原画同士を繋ぐように間に挟まるカットを描いていくやり方が主流)。
 近年のufotable作品で見せ場と言える勝負カットの多くを担当するエースアニメーターである。

國弘 昌之 氏 キャラクターデザイン作品
・トリコ(2009年OVA版)
・アニメ店長×東方Project(アニメ店長パート)

國弘 昌之 氏 代表アクションの一部




・阿部望(あべ のぞむ)

 ufotableに席を置くアニメーター。業界内でも有名なエフェクトアニメーター。様々なスタジオの作品に参加して勝負カットを担当しており、液体状の破片をまき散らすようなエフェクト作画に定評がある
 昔からufotable作品にも数多く参加しており、『Fate/Zero』ではエフェクトの勝負カットを多く担当。以降、ufotable制作『Fate』シリーズのほぼすべてに参加。特に『Fate/stay night[HF]』全3章では代表的な勝負カットを担当。TVアニメ『鬼滅の刃』では作中で2回披露された霹靂一閃のカットを担当している。
 2017年のHF以降、コンテ作成の時点で阿部氏が担当することを前提に絵コンテが描かれるようになっており、その多さからufotableに席を置いて同社作品を中心に他のスタジオの作品にも参加しているのではないかという噂もありましたが、2020年公開の『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』より同社作品ではufotable名義で一貫してスタッフクレジットされており、現在はufotableに席を置いて他のスタジオ作品の仕事も一緒に受けている様子です(基本的に個人で仕事を請けているため他所のクレジットでは名前のみのクレジット記載)。
 原画作業ではデジタル映像部の席に頻繁に顔を出し、LOからコンボジットまで撮影スタッフと協議しながら映像を創り上げている

阿部 望 氏 代表アクションの一部




・宇田明彦(うだ あきひこ)

 テレコム・アニメーションフィルム出身。2011年よりufotable所属の演出家・原画マンとして活躍。演出家として各作品で絵コンテ・演出も担当していますが、原画マンとしての活躍が特に多い
 激しい動きのカットや3D背動を使ったアクションシーンのカットでの活躍が目立つ。ufotableを代表するアクションアニメーターの一人

宇田 明彦 氏 代表アクションの一部




・大曲健克(おおまがり たけよし)

 中村プロダクション出身の原画マンであり、2006年頃よりufotable所属。アクションシーンから地味で手間のかかるカットまで様々なカットをこなしufotable作品を支えています。

大曲 健克 氏 代表アクションの一部




・中村誠(なかむら まこと)

 AIC出身、2006年からufotableに所属。各作品で多くカットを担当しており、作業量の多さからクレジットの筆頭に名前が載ることも多いです。 
 アクションから日常芝居まで幅広くこなす、ufotableを支えるベテランアニメーター

中村 誠 氏 代表アクションの一部




・山岡峻(やまおか しゅん)

 フリーアニメーターとして多くのスタジオの作品で活躍。一時期はWHITE FOXのメインアニメーターとしても活躍していました。
 2017年以降はufotableに所属。2017年のTVSPアニメ『Fate/Grand Order×氷室の天地 ~7人の最強偉人篇~』より原画、作画監督として参加しており、アクションも多く手掛けています。
 近年はエフェクト主体のアクションを多く担当し、阿部氏と並ぶufotableのエフェクトアニメーターのエース格の一人です。

山岡 峻 氏 代表アクションの一部




・小山将治(こやま まさはる)

 ufotable出身のアニメーター竹内將氏とは同期。将治は(しょうじ)と訳されることがあるが、正確には(まさはる)が正しい。
 現在のufotableを代表するプロップデザイナー、武器・メカデザイナー。『GOD EATER』シリーズでは神機デザイン&作画監督として武器の全てを手描きで表現。武器・神機の作画を支えました。ほかにも『活撃 刀剣乱舞』刀剣デザイン、『鬼滅の刃』プロップデザイン(日輪刀デザイン)を担当し、ufotableの武器描写や小物描写を支えています
 アニメーターとしても『Fate/stay night[UBW]』第0話の凛の召喚シーンや『鬼滅の刃』のOPの善逸と伊之助の追いかけっこ、糸に操られた女性隊員VS炭治郎、禰豆子VSカナヲなど、アクションシーンも多く担当。

小山 将治 氏 武器・メカデザイン・作画監督作品
・GOD EATERシリーズ(神機デザイン・メカ作画監督)
・活撃 刀剣乱舞(刀剣デザイン)
・鬼滅の刃シリーズ(日輪刀デザイン&プロップデザイン)
・Fate/stay night [HF] 3章(プロップデザイン、栖原隆史氏と共同)

小山 将治 氏 代表アクションの一部




・綾きらら(あや きらら)

 MAPPA出身。2016年から18年初頭まで同社で動画マンとして活動した後、18年よりフリーランスへ転身。『ダーリン・イン・ザ・フランキス』などの作品で原画マンとして活躍する。
 以降はCloverWorks作品を中心にFate系列など多くの作品で作画監督、原画マンとして活躍。戦闘アクション、エフェクトカット、ダンスや日常芝居などから各種デザインまで幅広くこなす
 デザイン関連では代表作としてHoneyWorks『東京オータムセッション』MVのデザインワークス、『プリンセスコネクト!Re:Dive season2』デザインワークス・各話料理作監、『ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP』デザインワークス・プロップデザイン、『Ninja Kamui』サブキャラクターデザインなど。
 2024年よりufotable社員アニメーターとして同社作品でも活躍している。




【アニメーター(東京スタジオ)】

・安田慎介(やすだ しんすけ)

 外崎氏や松島氏が在籍したJec.E出身。その影響で両名から作画を学び、2007年よりufotable所属(実際に正式に同社所属になったのは上記2名より安田氏の方が早いとか)。
 日常シーンの人物芝居に定評があり、演出陣が各誌インタビューで絶賛。そのため、彼らからの信頼も厚いとのことです。例としては、『空の境界』第1章の自室で式が目覚めてから冷蔵庫のペットボトルを取り出し飲むシーン、第2章の冒頭の雪道や学校屋上での式と黒桐の会話、第5章の1カットで表現される巴の家族の殺害シーン、『鬼滅の刃』第6話の女性が着物を着換えて布団に入るシーンなど。現在のufotable主力アニメーターの一人

安田 慎介氏 代表アクションの一部




・佐藤美幸(さとう みゆき)

 スタジオエル出身。菊池美花氏、梶山庸子氏と共にufotableに移籍。スタジオエル時代に外崎氏や松島氏と活動していた関係から、彼らの参加作品に作画監督やメインスタッフを担当することが多いです。松島氏の弟子。
 菊池氏や梶山氏と共に3人で外崎監督作品である『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』や『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の両作でラスト付近のシーンを任せられており、『ザ クロス』ではスレイとミクリオの再会シーン、『無限列車』では煉獄が猗窩座の首に刀を食い込ませるシーンを担当した。
 代表作は『鬼滅の刃』のサブキャラクターデザイン(鬼のデザイン全般を担当)。

佐藤 美幸 氏 キャラクターデザイン作品
・鬼滅の刃シリーズ(サブキャラクターデザイン・共同)




・菊池美花(きくち みか)

 スタジオエル出身。佐藤氏や梶山氏と共にufotable移籍後は外崎監督作品をメインに活動しています。鬼澤氏と共同で漫画『テイルズ オブ アカデミア』の作画も担当。
 『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』では最終回のスレイとミクリオの別れのシーン、『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』では、終盤の煉獄死亡後に涙を流す炭治郎・善逸・伊之助の原画を担当。代表作は『鬼滅の刃』のサブキャラクターデザイン(炭治郎の家族や村田、浅草の人々などを担当)。

菊池 美花 氏 キャラクターデザイン作品
・鬼滅の刃シリーズ(サブキャラクターデザイン・共同)




・梶山庸子(かじやま ようこ)

 スタジオエル出身。佐藤氏や菊池氏と共にufotable移籍後は外崎監督作品をメインに活動。『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』では最終回のザビーダ・エドナ・アイゼンのシーン、『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』では、終盤の炭治郎と瀕死の煉獄の最期の会話の原画を担当。
 代表作は『鬼滅の刃』のサブキャラクターデザイン(小物・食べ物などのデザインのほか、動物関連、三郎爺さん、隠の後藤などを担当)。

梶山 庸子 氏 キャラクターデザイン作品
・鬼滅の刃シリーズ(サブキャラクターデザイン・共同)




・都築萌(つずき もえ)

 ufotable出身。2010年頃より参加して以降、ufotableの動画マンとして活躍。『Fate/Zero』以降のufotableの動画検査の多くを担当。2014年からは原画マン、2017年からは作画監督、『活撃 刀剣乱舞』では陸奥守吉行のキャラクターデザイン・総作画監督に就任した。
 原画マンに昇格して以降も動画検査や動画の活動は続けている。現在も作画監督&原画をしながらufotableを代表する動画検査担当として動画マンたちを育成しており、ufotable作品の動画の質を管理している

都築 萌 氏 キャラクターデザイン作品
・活撃 刀剣乱舞(陸奥守吉行 キャラクターデザイン)




・秋山幸児(あきやま こうじ)

 ufotable出身。2012年に入社。『Fate/Zero』より動画で参加している。2015年に原画マンに昇格。
 2017年、『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス 第2期』からは作画監督として各作品で活躍しており、『Fate/stay night[HF]』では第二章のレインのシーン全般の作画監督を担当。2020年公開の『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』では列車の屋根に上がってからの炭治郎と魘夢の最初の戦いの作画監督も担当。今後の躍進が期待されるアニメーターの一人となっています。

秋山 幸児 氏 代表アクションの一部
・『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』:列車の屋根に上がってからの炭治郎と魘夢の最初の戦い(魘夢の首を斬るまで)の作画監督


 他にも東京スタジオには同社設立時より長年在籍するベテランアニメーター・高橋 聰(たかはし さとし)氏(『空の境界』第6章のベットでナイフを取り合う鮮花と式、『Fate/Zero』第23話にてギルのエア発動、『鬼滅の刃』の蜘蛛鬼姉の攻撃を避け蹴りを入れて倒すしのぶの原画を担当)のほか、近年、作画監督での活躍が増えた姉の岡部 葵(おかべ あおい)氏と妹の岡部 茜(おかべ あかね)氏の双子姉妹、2016年に入社、2019年に原画マンに昇格したばかりで既に作画監督としても活躍されている石後 夏奈(いしご かな)氏など、多くの優秀なアニメーターが在籍しています。
 また、近年では若手アニメーターの活躍も増えており、『無限列車編』で電車の上を走る魘夢の手&「精神の核を破壊すればいいんだよ~」の一連のカットを担当した加藤 友理(かとう ゆうり)氏など、今後にも期待が高まるスタッフが多いです。そのほか、仲敷 公実子(なかしき くみこ)氏、出ロ 亜紀(でぐち あき)氏、足立原 美保子(あだちはら みほこ)氏、鏡 礼央(かがみ れお)氏、小倉 友介(おぐら ゆうすけ)氏、巽 一透(たつみ かずゆき)氏などが中堅・若手たちが社内演出陣からその腕を評価されています。





徳島スタジオ

37名の演出家・アニメーターが所属している徳島スタジオ。その中でも主要なメンバーを紹介します。

【監督】

・野中卓也(のなか たくや)

 ufotable立ち上げメンバーの一人。スタジオウォンバット出身。AICを経てufotable設立に参加。2009年の徳島スタジオ設立以降、スタジオ統括としてスタッフを率いるほか、新人育成にも力を入れています。
 アニメーターであり現在も原画を担当することはありますが、元々演出志望で業界に入った影響からか演出業の方が圧倒的に多く、徳島スタジオ担当回の演出をほぼすべて担当。徳島スタジオ担当回では、絵コンテ制作時にどのカットを徳島スタジオの誰に担当してもらうかを全て想定して描いているそうです。代表作は『劇場版 空の境界 第2章』監督。
 本人曰く「影無し作画が大好き」とのことで、将来的に影無し作画の作品がufotableで見られるかもしれません。

野中 卓也 氏 監督作品
・『住めば都のコスモス荘すっとこ大戦ドッコイダー』 シリーズディレクター
・『コヨーテ ラグタイムショー』 監督
・『空の境界 第二章』 監督
・『みのりスクランブル!』  監督
・『サモンナイト5』 オープニング監督、絵コンテ・演出




・佐藤哲人(さとう てつひと)

 2012年よりufotable徳島スタジオに所属する原画マン。徳島スタジオ作画部の人事・採用担当でもあります。
 徳島スタジオを代表するアクションアニメーターの一人で徳島スタジオ担当回の作画監督のほか、東京スタジオメインのアクション回の作画監督も務めます。代表的な作品は『Fate/stay night[HF]』のアクション作画監督(ランサーVS真アサシン、オルタVSバーサーカー、オルタVSライダーなど)。代表的な原画担当カットは『Fate/Zero』最終話のエクスカリバーなど。
 徳島スタジオ主体の作品『衛宮さんちの今日のごはん』で監督・演出家デビュー。三浦監督が全体の総監督となり、佐藤氏は徳島スタジオの統括監督として三浦監督と共同で監督や絵コンテ・演出を務めました。

佐藤 哲人 氏 監督作品
・『衛宮さんちの今日のごはん』 監督(三浦氏と共同)

佐藤 哲人 氏 代表アクションの一部





【キャラクターデザイン】

・永森雅人(ながもり まさと)

 ufotable出身。2006年にufotable東京スタジオに入社。2009年の徳島スタジオ設立に伴い異動となり、現在の徳島組中心メンバーの一人として紹介されることが多いです。
 アクションでは『Fate/Zero』第7話のセイバーVS海魔のアクションを担当するなど徳島組のアクション担当の一人。『衛宮さんちの今日のごはん』では料理作画監督として精密な料理の作画を支えました。代表作は四国で展開するオリジナル作品『おへんろ。』キャラクターデザイン。イラスト担当として2013年から徳島新聞での週間連載を担当。『おへんろ。』の担当になった理由は徳島スタジオ内のオーディションで勝ち残ったため(圧倒的な実力だったとか)。

永森 雅人 氏 キャラクターデザイン作品
・おへんろ。シリーズ
・Fate/Grand Order × 氷室の天地 〜7人の最強偉人篇〜

永森 雅人 氏 代表アクションの一部




・茂木貴之(もてぎ たかゆき)

 ufotable出身。2006年にufotable東京スタジオに入社。2009年の徳島スタジオ設立に伴い異動となり、現在の徳島組中心メンバーの一人
 ufotable出身スタッフとしては初のキャラクターデザイナーであり、OVA『みのりスクランブル!』やゲーム『サモンナイト5』のOPアニメーション、『アニメギルド』のOPジングルなどのキャラクターデザインを担当。また、『GOD EATER』シリーズの2017年以降のキャラクターデザイン・総作画監督も担当しています。2021年には『鬼滅の刃』の制作に注力する松島氏に変わり『テイルズオブアライズ』のキャラクターデザイン・総作画監督を務めました。
 アクションアニメーターとしても活動しており、佐藤氏曰く、ufotable徳島スタジオ内でも大変なアクションカットを任されることが多いとか。徳島の國弘氏的な存在であり、作画の崩し方の癖も近いところがあります。

茂木 貴之 氏 キャラクターデザイン作品
・みのりスクランブル!
・サモンナイト5
・GOD EATER RESONANT OPS
・アニメギルド
・ゴッドイーター3
・テイルズオブアライズ(キャラクターデザインは松島氏と共同)

茂木 貴之 氏 代表アクションの一部





【アニメーター(徳島スタジオ)】

・緒方美枝子(おがた みえこ)

 アートランド出身。1980年代より業界内で活躍するベテランアニメーター。様々なスタジオで原画や作画監督を担当。2014年ごろよりufotableに所属。作画監督としての起用が多い。

緒方 美枝子 氏 代表アクションの一部


・野村慎太郎(のむら しんたろう)

 ufotable徳島出身。2017年に徳島スタジオ入社。動画マンを経て、2019年に原画デビュー。以降、國弘氏の二原を任されたり、若手ながら各所で名前が挙げられるようになった期待の若手アニメーター。

野村 慎太郎 氏 代表アクションの一部



 徳島スタジオのスタッフは徳島市近辺に住みながら活動しており、地元出身者も多いそうです。また、作画監督の1人である西條 由希子(さいじょう ゆきこ)氏のように、ufotableが行っている中高生向けのアニメ制作講座「デジタルクリエイター養成塾」の出身者も在籍しています(西條氏は『衛宮さんちの今日のごはん』の第1話で士郎が蕎麦を水道の水で冷やすシーンの原画などを担当しています)。ほかにも、宇都 功介(うと こうすけ)氏などが長年活躍しています。





フリースタッフ&出身スタッフ

 ufotable作品には元所属スタッフやフリーランスなど、様々なアニメーターが参加しています。今回はその中でも代表的な活躍をしたフリースタッフや所属していたスタッフを僅かにですが紹介します。


・三浦 貴博(みうら たかひろ)

 古参メンバーの一人であり、ufotable作品を代表するアクション演出家の一人ともいえます。三浦氏の担当する絵コンテ・演出パートはufotable社内で「Mパート」と呼ばれ、実際の絵コンテにも記載されています。三浦氏のアクション演出回はufotableのアクションシーンで最も力が入れられていることが多いです。三浦氏の代表作として『空の境界 第6章』監督、『Fate/stay night[UBW]』監督、『Fate/Grand Order × 氷室の天地 ~7人の最強偉人篇~』監督、『衛宮さんちの今日のごはん』共同監督、『Fate/stay night[HF]』アクションパートコンテ・演出など数多くの作品で監督やアクション演出を担当。アニメーターとしても『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』のキーアニメーターなどを務めています。
 いまでこそアクション演出家として知られていますが、『空の境界』に参加するまでは「ufotableの美少女アニメ担当アニメーター」と言われており、可愛らしい少女を描くことにおいては同社内でも優れた能力を発揮していたとか。『東方Project』の大ファンとしても知られており、三浦氏が監督を務めた『アニメ店長×東方Project』は、現在視聴することのできない幻の作品となっています。
 近年はufotable作品のプロデュースを行うアニプレックスの子会社、CloverWorksの作品を活動の主軸としています。一方で、ufotable作品にも継続して参加中です。

三浦 貴博 監督・アクション演出作品(監督・チーフ演出のみ抜粋)
・『空の境界 第6章』 監督
アニメ店長×東方Project』 監督
・『Fate/stay night [Réalta Nua]』 オープニング監督
・『Fate/stay night[UBW]』 監督
・『Fate/Grand Order × 氷室の天地 ~7人の最強偉人篇~』 監督
・『衛宮さんちの今日のごはん』 共同監督(佐藤哲人と共同、総監督)
・『Fate/stay night[HF]』 全三章 アクションパートコンテ・演出
・『鬼滅の刃 無限列車編』 無限列車パート 絵コンテ
・『テイルズオブアライズ』 第2部OP監督・絵コンテ・演出


・まつい ひとゆき

ヴァイスクロイツ グリーエン』から『ニニンがシノブ伝』まで初期のufotableを支えたアニメーション監督。脚本は金月龍之介氏が多く担当していました。現在も様々なスタジオで演出家として活躍しています。


・及川 啓(おいかわ けい)

 AIC出身。ufotableには『住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー』や『ニニンガシノブ伝』、『フタコイ オルタナティブ』に絵コンテや演出、作画監督、原画として参加。
 コメディセンスに長けた演出家であり、現在はufotableとも関係の深いアニメーションスタジオ・feel.やGONZOの後継スタジオであるスタジオKAIを中心にアニメーション監督として活動。監督としての代表作に『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続・完』『この美術部には問題がある!』『ヒナまつり』『ウマ娘 プリティーダービー』『シャインポスト』などがあります。


・平尾 隆之(ひらお たかゆき)

 マッドハウスの制作出身。ufotable移籍後は2016年までufotableを代表する演出家として活躍。監督代表作は『GOD EATER』シリーズ(2016年まで)、『劇場版 空の境界 第五章』、『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』、『桜の温度』など。
 スローモーションを巧みに使った独自の演出構成は社内外で人気が高く、栖原氏のように平尾氏に憧れて影響された演出家もいるほか、後のufotable作品にも影響を与えています。監督作品では脚本や絵コンテを全話担当し、音響監督も務めるなど、自身の世界観の表現へのこだわりが強く、監督になってから2021年現在まで一度も他人の絵コンテを修正したことがないとか。 
 ufotable退社後は友人の荒木哲郎氏が監督を務める『進撃の巨人』などのサポートに入りながら小説作品などを執筆。2021年に「自身がufotableを退社してからの集大成となる作品」である『映画大好きポンポさん』が公開。以降は新進気鋭のアニメスタジオ・CLAPを代表する監督として活躍中。

・小笠原 篤(おがさわら あつし)

 ufotable古参メンバーの一人。スタジオぴえろ出身。ufotable作品における美少女担当アニメーター。ufotableオリジナル作品『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』ビジュアルディレクター・キャラクターデザインが代表作。ほかにも、最早幻の作品となっているアニメイト限定上映作品『アニメ店長×東方Project』では東方側のキャラクターデザイン・作画監督を担当。『劇場版 空の境界 第六章』作画監督や各作品の原画など、女の子を描くことが比較的多い。演出家としても時折活動しており、『Fate/Zero』第十話「凛の冒険」の演出を務めたほか、2009年にゲーム作品『セイクリッドブレイズ』ではOPアニメーションの監督・絵コンテ・作画監督を担当しています。2021年に退社しており、現在は多方面で活躍中です。


・あおき えい

 AIC出身の演出家で、現在は元AICメンバーで設立したスタジオ・TROYCA(トロイカ)の取締役兼演出家を務めています。設立当初からのufotable作品に何度か参加しており、「第1話はあおきに任せればよい」と言われていたほど。その影響から『劇場版 空の境界 第一章』で監督を務め、TVアニメ『Fate/Zero』や『劇場版 空の境界 未来福音 extra chorus』など、TROYCA設立直前までAICとufotableの両方に席を置きながら監督業をしていました。    
 背景美術を利用した演出が多く、現在のufotable演出陣にも影響を与えています。特に三浦氏はあおき氏の大ファンだとか。TROYCA設立後もufotableとの関係は続いており、TROYCA制作のあおき監督作品に『ufotable Cafe』が登場したこともあります。


・柴田 淳(しばた じゅん)

 ufotable設立にかかわった初期メンバー。2006年まで在籍。アニメーターとして初期のufotable作品を支え、主力アニメーターとして活躍したほか、新人育成も務めていました。
 『住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー』『ニニンがシノブ伝』『コヨーテ ラグタイムショー』でキャラクターデザインを担当。現在はフリーアニメーターとして『アイカツ』シリーズなどに関わっています。


・小林 利充(こばやし としみつ)

 フリーアニメーター。2002年から2007年までの初期のufotable作品への参加が多く、『ヴァイスクロイツ グリーエン 』『フタコイ オルタナティブ』でキャラクターデザイン・総作画監督を務めました。現在も様々なスタジオで作画監督として活躍。


・嘉手苅 睦(かでかる ちかし)

 フリーアニメーター。2004年から2009年までufotableへの参加が多く、『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』ではキーアニメーターを三浦氏と共に務め、その画力の高さから嘉手苅氏の作監回は総作監修正がいらなかったほどだとか。
 現在も様々なスタジオでキャラクターデザイナーや作画監督として活動中。最新作は『見える子ちゃん』キャラクターデザイン・総作画監督。


・竹内 哲也(たけうち てつや)

 業界内でも有名なフリーのアクションアニメーター。その特徴的な動かし方に根強いファンも多いですが、実は萌え系作画にも強いアニメーター。
 ufotable作品へは2004年から2010年にかけて時折参加する程度でしたが(2015年にも一度だけ参加)、その中でも彼が中心となった2作品があります。一つ目は『劇場版 空の境界 第五章』。アパートでの式VS人形のアクションパートの絵コンテ・原画をすべて担当(竹内氏のやりたいようなカットを1から作ればいいという平尾氏の案)。もう一つはOVA『百合星人ナオコサン』。自分がやりたいと思える企画を作る『アニメ文庫』企画の一つ。竹内氏は監督・キャラクターデザイン・脚本・作画監督・原画の全てを一人で担当しました。現在も様々なスタジオ作品のキーアニメーターとして活躍しています。


・清水 慶太(しみず けいた)

 フリーアニメーターで2008年から2017年あたりにかけてufotableを中心に作画監督として活躍。初期の『GOD EATER』シリーズや『ブラック★ロックシューター THE GAME』のキャラクターデザインも担当しています。平尾氏の在籍時は彼とのタッグを組むことが多いアニメーターでした。
 現在も『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完』など、様々なスタジオ作品でメインアニメーター、作画監督を務めており、特に平尾監督作品や及川監督作品、feel.制作作品を中心に活動中。

・柴田 由香(しばた ゆか)

 フリーのアニメーターでアニメスタジオ・トリガーの作品などで活躍。代表作は『君に届け』キャラクターデザイン・総作画監督。ufotableでは2014年から2016年にかけて中心的に活動し、『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』でキャラクターデザインを務めました。現在も様々なスタジオの作品でキャラクターデザイナーとして活躍しています。


・柴田 裕介(しばた ゆうすけ)

 スタジオエル出身。ufotable作品にも当初はスタジオエルのメンバーとして参加していました。2013年から2017年にかけてufotableに在籍。
 『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』では数多くのカットを担当し、その功績から外崎監督より最後の晴れ舞台として物語のラストシーンの原画が用意されたとのこと。ufotable脱退後も同社作品に演出や原画で参加しています。
 演出家としては『彼方のアストラ』助監督、デザイナーとしては『ランウェイで笑って』でコスチュームデザインを担当するなど、幅広い活躍をみせる万能型アニメーターであり、2021年に『うらみちお兄さん』で初のキャラクターデザインを担当。2022年にメイン演出家・原画マンとして参加した『リコリス・リコイル』は同年の大ヒット作品になりました。ちなみに奥様もキャラクターデザイナーなどを務めるアニメーターであり、都度、共同で作品に参加しています。


・碇谷 敦(いかりや あつし)

 WHITE FOXを中心に活躍していたキャラクターデザイナー、アクションアニメーター。代表作は『はたらく魔王さま!』第1期のキャラクターデザイン・総作画監督。筋肉美にこだわりがあり、筋肉キャラを担当することが多い。ufotableの須藤氏とは専門学校時代の同級生であり、その影響でufotable作品への参加も多く、須藤氏と共同で『Fate』シリーズのキャラクターデザインや演出も担当しているほか、『Fate/stay night[UBW]』では第3話のバーサーカー関連の原画を担当しました。ufotable作品の筋肉系キャラで、その登場回の原画に碇谷氏の名前があれば、彼がそのカットを担当している可能性が高いです。2022年に『錆喰いビスコ』にて監督・キャラクターデザインを務めました。


・木村 雅広(きむら まさひろ)

 2012年の『Fate/Zero』以降、同社作品に多く参加するアニメーター。原画や作画監督などでも活動していますが、特にプロップ設定・美術設定で各スタジオの作品に参加することが多いです。ufotableでは主に美術設定で参加することが多く、『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』『鬼滅の刃』で美術設定、『Fate/stay night [UBW]』では2期以降に美術設定で参加し、白井俊行氏と共同で設定を手掛けました。

木村 雅広 氏 代表美術設定の一部
・魔女っこ姉妹のヨヨとネネ(2013)
・Fate/stay night[UBW](2014-2015) 2期より参加。白井俊行氏と共同
・GOD EATER(2015-2016)
・鬼滅の刃(2019) ufotable演出・作画監督チームが協力
・鬼滅の刃 無限列車編(2020) 栖原隆史氏が協力
・鬼滅の刃 遊郭編(2021-2022) 第1話のみ。以降は栖原隆史氏が担当
・鬼滅の刃 刀鍛冶の里編(2023)
・鬼滅の刃 柱稽古編(2024) 栖原隆史氏、小山将治氏と共同



・田畑 壽之(たばた ひさゆき)

 フリーアニメーター。エロティックな作画に定評があるアニメーター。代表作は『ゆゆ式』や『クオリディア・コード』のキャラクターデザイン・総作画監督。
 『Fate/stay night[UBW]』では、「魅惑的な作画を描けるスタッフがufoにいない」という理由から凛のキャラクターデザイン・総作画監督に抜擢。彼の参加により、ufotable社内での女性キャラクターを描く技術が高まったとか。この作品以降は氏のデザインを流用する関係から名義貸し状態となっており、ufotable作品には未参加。現在は、様々なスタジオでキャラクターデザイナーとして活動しています。


・河野 悦隆(こうの よしたか)

 業界歴35年以上の大ベテランの一人。葦プロダクション出身で、その後は様々なスタジオで作画監督、原画、メインアニメーターとして活躍。  
 ufotable作品には数度ほど参加経験があり、2017年から2019年まで元請作品の作画監督、原画などに関わりました。『活撃 刀剣乱舞』では時代遡行軍のデザイン&作画監督を担当。
 2020年以降は活動を休止していましたが、2022年10月に急逝していたことが関係者より明かされました。


・梅田 貴嗣(うめだ たかつぐ)

 ufotabele出身。2007年頃から2015年まで活動。2015年以降はエイトビットを拠点にエフェクト作画監督として活躍しています。
 エフェクトを主体としたアクションを得意としており、アニメ版『GOD EATER』ではエフェクト作画監督を担当しました。現在は、エイトビットに欠かせないエフェクトアニメーターになっています。


・松尾 優希(まつお ゆうき)

 ufotable徳島スタジオ出身。同社では『Fate/Zero』などで動画工程を担当した。
 退社後はアニメーターとして各所で活躍しており、『炎炎ノ消防隊』『【推しの子】』などで印象的なカットを多く担当した。なかでも、涙を流すシーンなどの表情芝居が勝負となるカットでの起用が多い


・青木 拓也(あおき たくや)

 ufotable出身の元・アニメーター。2007年頃に入社し、以降、動画マンとして活動。2011年頃からは動画検査としても活躍し、その技術力は近藤社長から「動画を大事にしてくれている動画検査の支え的存在」といわれました。2013年頃からは原画・作画監督として活動。『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』では担当カットが欠番にされ、同作の特番配信に登場して悲痛の叫びをあげたりあげなかったり…?
 演出も経験し、『活撃 刀剣乱舞』の EDアニメーションで絵コンテ・演出を務め話題となりました。
 2017年頃に退社しアニメ業界も引退。現在はWEBディレクター・WEBマーケッター・イラストレーターとして「HIRAKU DESIGN」を運営中。 ufotableとの縁は引退後も続いており、2020年には『Fate/stay night[HF]』の日本橋三越期間限定コラボイラストを手掛けています。


・島袋 リカルド(しまぶくろ りかるど)

 ufotable出身のアニメーター。ufotable作品でデザイン関連や作画監督で活躍していました。恐らくクレジットで名前が一番目立っていた人物。『Fate/stay night[UBW]』では魔法陣デザインの一部を担当。『Fate/stay night[HF]』ではエロティックな場面を一部担当しており、ufotableでエロティックな表現ができる数少ないアニメーターだったとか(他には第2章の濡れ場を担当した中村誠氏など)ufotable社内でデジタル作画を推し進めているメンバーの一人でもありました。2020年以降はフリーランス。


・内村 瞳子(うちむら とうこ)

 ufotable出身。徳島スタジオ初代入社メンバー。原画、作画監督として活躍。原画としては『Fate/stay night[UBW]』第15話のギルガメッシュが槍をバーサーカーに放ちとどめを刺してからイリヤを殺害し、彼女がこと切れるまでの一連のシーンや第18話のドレス姿のセイバーVSアーチャーを担当。キャラクターデザイナーとしては『活撃 刀剣乱舞』の主人公・和泉守兼定のキャラクターデザイン・総作画監督、『衛宮さんちの今日のごはん』キャラクターデザイン・総作画監督を担当し、徳島スタジオを代表する女性キャラクターデザイナーとして活躍しました。
 代表作は『アイドリッシュセブン』のŹOOĻ「Bang!Bang!Bang!」MVアニメーションのキャラクターデザイン・作画監督で、小林友衣氏と共同で衣装デザインを担当したほか、第1原画を一人で担当。元々、アイドリッシュセブンのファンであったため、その熱量から選ばれたとか(制作の際は「忙しくなるけどライブにはいかせてくれ!!」と忙しい合間を縫って東京までライブを見に行ったとか)。
 2020年に退社し、現在はフリーランス。『平家物語』などで作画監督として活躍しました。

内村 瞳子 氏 キャラクターデザイン作品
・活撃 刀剣乱舞(和泉守兼定 キャラクターデザイン)
・衛宮さんちの今日のごはん
・アイドリッシュセブン ŹOOĻ「Bang!Bang!Bang!」


・鬼澤佳代(きざわ かよ)

 ufotable出身。2009年に入社。2016年より各作品で作画監督を務め、2023年まで同社で活動。代表作は『活撃 刀剣乱舞』のアニメオリジナルキャラクター・審神者のキャラクターデザイン・総作画監督。菊池美花氏と共同で漫画『テイルズ オブ アカデミア』の作画も担当した。
 アクションもこなせるアニメーターであり、『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』では第3話の街を逃げるルナールを追いかけて屋根に飛び降りるスレイの原画を担当している。

鬼澤 佳代 氏 キャラクターデザイン作品
・活撃 刀剣乱舞(審神者 キャラクターデザイン)


・遠藤 花織(えんどう かおり)

 ufotable出身。2014年に入社した若手アニメーターですが、2015年には動画や動画検査をやりながら原画マンの仕事を多数こなしており、2017年には作画監督に昇格。同時期に放送されたSPアニメ『Fate/Grand Order×氷室の天地~7人の最強の偉人篇~』ではサーヴァントキャラクターデザインを務めました。2020年まで在籍。


・宇良 隆太(うら りゅうた)

 じゃんぐるじむ出身のフリーランスアニメーター。シンエイ動画にて『クレヨンしんちゃん』の制作に多くかかわっていました。
 『Fate/stay night[HF]』以降、ufotable作品に多くかかわっており、HF1章の協会に向かうイリヤ、HF2のイリヤが「バーサーカー!」と叫ぶカット、『鬼滅の刃』の蟲の呼吸や炭治郎を奇襲する胡蝶~「そんなんだからみんなに嫌われるんですよ」、24話の「鬼は嘘ばかり言う」~ラストまで、『鬼滅の刃 無限列車編』の夢のシーン序盤にて弟たちを見つけて駆け寄り涙する炭治郎の感情こもったシーンなどを担当。
 可愛らしい絵柄が特徴的で、VTuberデザインを担当したり、自身もお絵描きVTuberとして配信を行っています。また、自身のTwitterにて可愛らしいイラストも多く投稿しており要注目です。


・竹内 由香里(たけうち ゆかり)

 フリーランスのアニメーター。2016年以降のufotable作品に原画や作画監督で参加する常連アニメーターの一人。他にもA-1 Picturesの作品に参加しており、『リコリス・リコイル』では総作画監督の一人を務めている。


・勝又 聖人(かつまた まさと)

 ufotable出身のアニメーター。2016年から2017年末まで同社で動画マンとして活躍。その後はバイブリーアニメーションに移籍し、2021年に『五等分の花嫁∬』キャラクターデザイン・総作画監督を務めアニメファンの間で有名となる。代表の天衝さん曰く「うちのエース」というほど、同社の要となるアニメーター。

 2022年にはクリエイターオフィス「PSD Delivery」に移籍しており、2023年よりアニメ『【推しの子】』で総作画監督を担当したほか、同年よりアニメ『僕の心のヤバいやつ』にてキャラクターデザインを担当。氏の代表作となった。


・横田 拓己(よこた たくみ)

 ufotableの制作出身。そのため、ufotableではアニメーターとしては活動していません。もともと、ufotableのアニメーターの姿を見てアニメーターに興味を持っており、退社してから半年後にufotableのとある演出家の「チャレンジしてみてはどうか?」という言葉を思い出し、AICでアニメーターとして活動開始。その後はキャラクターデザインとしての活躍が増え、2020年には、『ラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』『戦翼のシグルドリーヴァ』の両作品でキャラクターデザイン・総作画監督として活躍しました。



 他にも、様々な演出家・アニメーターが同社に参加しています。2020年以降公開の作品ではアクションアニメーターの田中 宏紀(たなか ひろのり)氏や三輪 和宏(みわ かずひろ)氏、木曽 勇太 (きそ ゆうた)氏、竹内 由香里(たけうち ゆかり)氏、大塚 明子(おおつか あきこ)氏の参加・活躍が目立ちます。今後も業界で活躍されるアニメーターの参加に期待が高まりますね。



以上、所属アニメーター・演出家を中心に作画や演出に関係するスタッフを紹介しました。今回紹介したスタッフ以外にも、活躍しているスタッフは多いので是非注目してみてください。それでは、以上で《演出・作画部編》は終了となります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

次回は『④《仕上げ部編》」です。


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