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『「Slack AI」日本では4月から提供開始。Slackを時短できれば効果絶大』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.2.15

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■生成AIをネイティブに搭載した「Slack AI」が一般提供開始

Slackは2月14日、米国と英国で生成AIをネイティブ統合した機能「Slack AI」の一般提供を開始した。これにより、ユーザーはSlack上に蓄積されている社内のナレッジを即座に活用し、すべての従業員・データ・アプリを横断して簡単にインサイトを結び付けて、統合できるようになるという。

Slackに生成AIを内蔵!
お仕事の中心がSlackコミュニケーションなので待望でした。

一日のうちかなりの時間をSlackに費やしている私の現状、Slack AIで何割か時短できれば生産性がかなり上がりそうです。

一方、自分の時間を浮かすという効果とは別に、上長やエース社員、Slack上でつながっているお仕事相手など、一層忙しい人にメッセージが届きやすくなるという効果と、タスク管理しやすくなるという効果も期待できるんじゃないかとも感じました。


Slack AIでできるようになること

Slack AIの特徴は「チャンネルの要約」「スレッドの要約」「検索」の3つ。トピック間の移動も含めて、あらゆるチャンネルにて重要なハイライトを生成できるほか、ワンクリックでスレッドの会話を迅速に把握し、最新の状況に追いつくことを可能としている。

生成AIが得意なことの一番は「要約」だと思っています。
大量のテキストが飛び交うSlackにとってAI要約が付くだけで仕事効率が圧倒的に上がるはず。

また、検索にAIが組み合わされるのもSlackの欠点を補うのに効きそうです。Slackは書き込みが多くなるぶん、過去の書き込みが埋もれて探せなくなります。

そんな時は検索するわけですが、どのチャンネルで見たのか、誰が書いたのかが思い出せないと、ビンゴの検索ワードを当てられず検索でも見つけられなくなります。

また、ユーザーが会話形式で質問を投稿すると、関連する会話データに基づいて、明確で簡潔な回答を得られるという。

Slackさんに尋ねるという会話AIっぽく検索というか質問するかたちで、曖昧なキーワードでも発見できるようになりそうです。


忙しい人にメッセージが届きやすくなる効果

Slack依存な仕事の仕方をAIで効率化できる威力は忙しい人ほど効きます。

「メンションをつけても読んでもらえない」多くのケースは、相手が忙しい人の場合です。忙しい人にほど重要なメッセージがたくさん飛び、忙しいので読んでもらえない状況が起きがちなうえ、その重要人物に読んでもらえないダメージも大きくなります。

忙しい人の側からしても、忙しさからスレッドが長く伸びた後に読み始めると、長文が続いて読み切れなくなります。

忙しい人にSlackを読んでもらえないことが続くと「打ち合わせを入れて強制的に時間を確保する」なんていう、忙しい人の時間をさらに奪う解決方法すら採られがちです。

1.忙しい人にAI要約が時間を作ってくれる
2.追いきれなくなった長文スレッドを理解できる状態にしてくれる
3.Slackキャッチアップのための報告共有ミーティングを減らせる

この3点の効果で、結果的に忙しい人にメッセージが届きやすくなる効果が期待できそうです。


タスク管理しやすくなる

「埋もれる」に加えてSlackの欠点のひとつが「タスク管理しづらい」という点です。

川のように書き込みが流れていき、流れに負けないようにその場で応答し続けることで業務スピードが圧倒的に早くなる半面、To Do的な内容も流れて消えて行ってしまいます。

書き込みの中でTo Do的内容を仕訳けて残しておく機能がほしいと切実に願っていますが、今のところそのようなタスク管理機能は追加予定がないようです。

仕方なくBacklogやWrikeなど別のタスク&スケジュール管理ツールを併用せざるを得なくなっている人も多いんじゃないかと思いますが、Slack AIにTo Doタスクだけ抜き出して要約してもらえるならば、「定期的にタスクを尋ねる」という工夫でTo Do機能がないことをカバーできるかもしれません。

でもやっぱり、期限管理したり、終わったら消し込んだり、他の人にタスクを振ったりする、明確なタスク管理機能をSlackに正式に内蔵してほしいとは思いますが。


日本では2024年4月に有料ユーザーに追い課金で提供予定

日本でSlack AIが使えるのはもう少し先、4月からの予定です。また「Enterprise Gridプランの有料拡張機能として利用を可能」と有料ユーザーのみが追加コストを払えば使える機能になるようです。

こうして見てきた通り、今回のSlack AIはコストをかけても効率化したいビジネスユースに効く機能ですから、現在有料プランを使っている企業では追い課金しても払ったコストを取り返せるんじゃないかと期待しています。

導入初期は思ったほど効果がなかったというオチもあるかもしれませんが、AIは日々どんどん良くなるもの。あまり高くなければ試してみたいと思います。

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