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『スマートグラス「Xreal Air 2 Ultra」をディスプレイとして使うデバイス「Spacetop G1」発表』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.6.3

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■スマートグラス「Xreal Air 2 Ultra」をディスプレイとして使うデバイス「Spacetop G1」発表

イスラエルのSightfulは、ARグラス「Xreal Air 2 Ultra」をディスプレイとして使うデバイス「Spacetop G1」を発表しました。価格は1,900ドル(約30万円)で、10月より出荷が開始される予定です。

ちょうど1年前にもご紹介したモニターがないノートPC、イスラエルのSightful社の「Spacetop」のアップグレード版「Spacetop G1」が発表されました。

先行予約価格1,700ドル(約26万7000円)、通常販売価格は1900ドル(約29万7000円)で、今年の秋ごろに出荷される予定す。


Vision Pro登場のおかげで現実的なマシンに見える

1年前にこのモニターのないノートPCが発表された時は、違和感というか変わったデバイスだという受け止めが多かったように思います。

しかし、この1年の間にAppleから空間コンピューティングを提唱する「Vision Pro」が発売されたものですから、アレを見たあとにこの「Spacetop G1」を見ると、ノートPCとグラス型PCの中間のマシンに感じられるから不思議です。


ノマドワーカーがカフェで仕事するのに最適

ノートPCからモニターをなくし、ARグラス「Xreal Air 2 Ultra」をモニターとして使うスタイルは、カフェやコラボオフィスなどで仕事をするノマドワーカーに最適です。

ARグラスがモニターになっていることから、モニターが周りからのぞき込まれる心配がないためです。

カフェでモニターを開いて仕事をするのは情報漏洩の懸念があります。モニターを見えづらくする偏光フィルターをつけている人はほとんどおらず、まわりから機密情報が見放題になっています。

(余談ですが、会社支給のPCに貼ってある管理ステッカーに企業名が書いてあったり、首から企業名と名前の入ったIDカードをぶら下げているのを見ると、その企業の情報管理は本当に心配になります。そういう人は大企業が多いだけに特に。)

Apple Vision Proの空間コンピューティングは完全ワイヤレスでコンセプトも高尚、より未来を感じられると思いますが、今の仕事環境をARグラスに置き換えるには「Spacetop G1」のスタイルで十分かなとも思えます。


高齢者ニーズがAR PC普及の起爆剤になるか

私も50歳近くになってきて老眼が進み、13インチクラスのノートPCの文字がとても読みづらいのが最近の悩みです。近眼+老眼になると、モニターがちょうどよく見える距離や文字サイズがなく、モニターのサイズを物理的に大きくしたくなります。

ARグラスがモニターである「Spacetop G1」のような使い方なら、必要に応じて目の前のモニターをソフトウェア的に拡大・縮小できます。

日本では高齢者比率が今後ますます高まっていきますし、これは多くの先進国でも同じです。昔と違って若いころからPCを使い慣れている人が高齢者になっている現在、老眼が進んでモニターが見づらくなった人に向けて「AR PC」のニーズは高まる予感がします。

AR PCの先駆けである「Spacetop G1」は約30万円とちょっと高額です。高齢者ニーズやARグラスのモニター利用がもっと広まれば、他のメーカーからより安価なものが登場するでしょう。


スマホのPC化+ARグラスが理想

マイクロソフトのSurfaceやAppleのiPad Proなどは、モニター側が本体、キーボードがオプションです。

対して「Spacetop G1」はキーボード側が本体だということが大きな違いです。デスクトップPCを小型化したものとも言え、ARグラスのほかに外付け液晶モニターにもディスプレイポート経由で接続できます。

デスクトップPCを小型化したものだと捉えるなら、本体はスマホのような小型軽量なものがいいのではないでしょうか。

キーボードとARグラスが必要がなければスマホだけで出かければよいですし、いざARグラスとキーボードを持ち歩く際にもこれらは非常にコンパクトで軽量、ノートPC1台持ち歩くより身軽です。

スマホには小さいながらモニターが付いていますので、メールやSlackで連絡をする程度はスマホだけで十分。これまでパソコンでやっていたような重作業をするときはキーボードとARグラスをつなげる。これがベストでしょう。


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