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『クラファンで1.5億円突破したAIボイスレコーダー「PLAUD NOTE」の実力とは?ハードウェアであるメリット』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2023.12.6


■クラファンで1.5億円突破したAIボイスレコーダー「PLAUD NOTE」の実力とは?

AIによる要約
クラウドファンディングで話題のAIボイスレコーダー「PLAUD NOTE」が注目を集めている。このデバイスは音声を録音すると、自動で文字起こしや要約を行ってくれるという特徴があり、新型コロナの影響でリモートワークが増えている中、中小企業でも活用されている。

また、製品の人気が高く、クラウドファンディングサイトでの支援総額は約1億5000万円を突破し、残りの在庫もわずかとなっている。実際に筆者も試してみたところ、使いやすさや文字起こしの精度に満足したという。

ただし、長時間の録音データを要約する際には一部の内容しか含まれないことがあるという課題もあった。

料金面では、セット価格が2万4500円で、AIメンバーシップ資格により1年間は毎月10時間までの文字起こしが可能で、制限時間を超えた場合には追加料金が発生する。

結果として、「PLAUD NOTE」は時間の短縮と操作性の面で頼もしい製品であり、急ぎの文書作成に役立つという評価が得られた。

この要約はChatGPTによって自動生成されたものであり、原文の完全性や正確性を保証するものではありません。この機能はベータ運用中です。

「文字起こしAI」は結構前からありますが、ハードウェアにして提供した「PLAUD NOTE」が注目を集めています。

もちろん、たんにハードウェアにしただけでヒットしたわけではありません。上記の記事の中でも詳しくレビューされていますが、高速で精度が高く、録音をつかさどるハードウェア本体の使い勝手がいいなど、ちゃんとモノがよかったから流行ったという面は重要です。

それでも、文字起こしAIを専用ハードウェアにしたことに十分な意味とメリットがあると感じます。


文字起こしはスマホでもできるが専用ハード化するメリットとは

 テキストを作成するためのデータを収集するには、スマートフォンやオンライン会議システム、ボイスレコーダーなどを使うのが一般的だ(図2)。グーグルのスマホ「Pixel」シリーズには、録音しながらリアルタイムに文字起こしできる「レコーダー」アプリが搭載されている(図3)。手軽にメモを作成できるので、備忘録にも使える。

たとえばGoogle Pixelシリーズには、スマホ単体で録音しながら文字起こしできる「レコーダー」アプリが搭載されています。

他にもスマホアプリ版も多数出ています。Google Pixelシリーズ以外のAndroidスマホはもちろん、iPhone用アプリも多数あります。

また、Zoomなどリモート会議システムで使える文字起こし機能もあります。

にも関わらず「PLAUD NOTE」のように専用ハードウェア化するメリットは大きく3つあると考えています。

1.わかりやすさ
2.汎用性
3.会社での導入のしやすさ

1.わかりやすさ

まずは「わかりやすさ」です。

ChatGPTのように何でもできるAIより、録音&自動文字起こしガジェットのほうが多くの人にとってわかりやすいでしょう。

わかりやすければ、利用を習慣づけることもやりやすくなります。文字起こし専用のフィジカルなハードウェアがひとつあれば、文字起こし=PLAUD NOTEと、毎回AIを使うように癖づけしやすいだろうと思います。

新しい技術ですから、使い慣れるにはわかりやすさが重要です。その点、ハードウェアのほうが理解しやすい人は多いはずです。


2.汎用性

文字起こし専用なのに汎用性が高いとは如何に。

老若男女問わず使える操作性のやさしさと、スマホの機種変更やリモート会議システムの種類を問わない汎用性です。

 筆者も普段の文字起こし作業に「Whisper」を使っているが、それに比べて「PLAUD NOTE」は操作が圧倒的に楽になっている。というか、「Whisper」での文字起こしは、操作の難しさから同僚がみんなギブアップしてしまったのだが、「PLAUD NOTE」はその手間を一気に解決してくれるガジェットといえるだろう。

なにしろ操作が楽なのは良い点です。PLAUD NOTE本体で録音したデータをボタンひとつで文字起こしできます。これなら老若男女問わず誰でも使えます。

スマホの機種変更やリモート会議システムの種類を問わないのも重要です。

Google Pixelシリーズには「レコーダー」アプリがあっても、iPhoneや他のスマホに買い替えたら使えなくなります。別の文字起こしアプリを探すのもおっくうです。

リモート会議システムによって文字起こしができない場合があったり、こちらがホストでないと文字起こしができなかったり、というのも不便です。

どんな状況でも必ず文字起こしが自動でできる。これがPLAUD NOTEの汎用性です。


3.会社での導入のしやすさ

PLAUD NOTEはハードウェアなので、購入稟議を経て会社で導入することが手続き上やりやすいのが大きな利点です。

スマホアプリを個人のスマホにインストールするのは、稟議手続きが非常に厄介です。買い切りのソフトならまだマシですが、最近のアプリは無料配布+サブスクや従量での追加課金になっています。その課金分を稟議で通すのは無理という会社も多いはずです。

また個人のスマホにアプリをインストールするかたちだと他の人が使えません。全員に買い与えると費用がかさみます。

退職時にアプリライセンスを個人スマホから回収できないケースもあります。

PLAUD NOTEだと、必要な台数分を購入して、必要な人が持って出ることができます。

価格も(今なら)1台2万4500円とリーズナブルです。文字起こしにかかっていた人件費を削減し、言った言わないトラブルを防止できるなどリスク対策にもなるとしたら、会社での導入はとても合理的です。

むしろハードウェア化した本当の狙いは企業ユースなのだろうと思います。だからこそMakuakeでも6台セットなど個人ユースではニーズが想定できない販売パッケージが用意されているわけです。

プライベートで文字起こしをするシーンはもともと多くないですし、業務用としてがメインだと考えると腑に落ちるところが多いと感じます。


文字起こしを人間がやっていた時代が過去になる

多くの企業で、いまだに議事録作成は人間がやっています。
またライター業の人はICレコーダーで録音して手で文字起こししています。

会議の最中にリアルタイムに議事録を作ろうとすると、会議に集中できません。新人を議事録係にアサインしたり、議会などでは書記を専属で置いたりすることになりますが、その人たちは会議そのものには参加しない前提になります。

後からやろうと思うと、聞くだけでも10分は10分かかりますし、10分の内容に1時間かかるくらい大変です。

文字起こしを人間がやっていた時代があったなんてね、という昔話をするように、きっとなるはずです。

将来は、文字起こしの従量課金の費用が今の100分の1、1万分の1になって、テレビやYouTubeなど映像コンテンツ、ラジオやポッドキャストなど音声コンテンツがすべて自動で文字起こしされてアーカイブされるといいなと思います。

映像の中で、しゃべっていないシーンも文章で表現して検索可能にする上記の技術と組み合わせて、世の中にあるすべてのコンテンツが検索できる未来はすごくワクワクします。

配信サーバに直結する録音&自動文字起こしのハードウェアも、PLAUD NOTEのように登場するとよいなと思います。知らないだけでもうあるのかもしれませんが、もしあるならradikoで配信されるラジオ番組すべてが自動文字起こしされ検索や要約、レコメンドで活用されると、熱烈なラジオファンの自分にとっては最高です。

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