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『運動性能抜群の家庭用ロボット犬「Unitree Go2」1600ドル~』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2023.8.1


■運動性能抜群の家庭用ロボット犬「Unitree Go2」の動画が面白い ChatGPTやLIDAR搭載 握手、片脚ダンス、後追い、バク宙など披露

ChatGPTの登場で、人類は世界を変えるレベルのAIを目の当たりにしました。映画や小説の中だけの話ではないのだなと驚いたものです。

夢物語かと思われていた技術が生きているうちに実現される例として最新の「ロボットペット」をご紹介します。もうここまで来たか。


散歩どころか片足立ち、逆立ち、宙返りも

このロボットペット「Go2」について詳しい動画はこちら。

一緒に散歩できるどころかランニングもできます。
平地だけでなく階段や岩場も歩けます。
逆立ちや片足立ちなど犬にできない動きも。
宙返りもできます。
顔についたカメラで写真を撮ることもできます。
背中にアタッチメントをつけてゴミ拾いも。
GPT搭載で言語も認識できます。

先月初めの記事で「散歩ができるロボペットを待望」と書きましたが、もう登場してしまいました。


この性能でたったの1600ドルから!

中国のロボット開発メーカーUnitree社が開発したロボット犬「Unitree Go2」の動画が注目を集めている。この「Unitree Go2」の価格は1600ドル(米$)、日本円で約22万5千円~。AIRやPROなど3種類のグレードが用意されている。

そして価格に驚きます。
もっとも安いグレードで1600ドル。日本円にして約22万5000円です。ちょっと高いスマホくらいの値段で、超高性能なロボットペットを飼うことができます。


ロボットペットは時代が後押しする

生体のペットを「買う」ことに批判も高まりつつある時流からも、ロボットペットが普及する時代の後押しになるはずです。

特に高齢者にはロボットペットが適しています。
足腰の負担から毎日は散歩できない、荒天の時は散歩を無理しない、天寿を全うするまで飼いきれるか不安、こんな課題を抱えて生体のペットを飼うのを躊躇していた人にとっては福音です。

ロボットでも一緒にいられるパートナーがいることは大きな安心と刺激になるはずです。生体しか選択肢がなかったこれまでと違い、ロボットペットという選択肢が追加されるのはとても大きいことです。


会話、見守り、通知、荷運びなど役割が増えそう

Go2で散歩できるロボットペットは実現されました。GPT搭載で会話もでき、カメラで写真を撮ることもできます。

AIとレーダーやセンサーを搭載したロボットですから、アイディア次第でもっといろんなことができるはずです。

たとえば交差点でクルマや自転車が近づいていることを知らせる機能があれば、出会い頭の衝突事故を防げます。センサーと通信手段でクルマ側に存在を伝えることでドライバー側に警告を出すこともできます。

撮影機能を使い、歩行中のドラレコのような役割も果たせます。緊急時の自動通報機能を搭載することで、交通事故やひったくりに遭うと周囲の情報を撮影して証拠を押さえ、警察や救急車を位置情報付きで手配することもできます。そしてロボットペットを同伴していること自体が防犯・抑止効果を発揮するでしょう。

画像認識機能を使い、盲導犬としての役割も果たします。声で目的地を伝えると、横を一緒に歩いて道すがら音声でナビゲーションしてくれます。これは視力を完全に失っていなくても役立ちます。

買い物リストを事前に伝えておくと、スーパーで買い物をサポートしてくれます。通信連携でお店の特売品を教えてくれたり、前に買った履歴から買いすぎを防いでくれたりもします。

より大型でパワフルなモデルなら、買った荷物を背中に積んで運んでくれます。荷物を積んでいない時は背中に乗ったり階段を引っ張って登る手伝いをしてくれるでしょう。

自宅にいるときは会話相手になります。また防犯センサー・防犯カメラの役割も果たします。自宅にロボットペットを置いてきているときはリモートから自宅の様子を見ることができ、指示で玄関や窓際などの様子を見に行かせることもできます。

aiboのような愛玩ロボットでできることを超えて、ロボットならではの機能拡張と進化を果たすのが未来のロボットペットの姿だろうと想像します。


問題はバッテリー持ちと価格のバランス

Go2の気になるバッテリー持ちは1時間~2時間とのこと。オプションで1.5倍の容量も選べるそうです。

しかし上記のように買い物に連れていくような存在になると半日は連続で動いてほしい。そうなるとボディが大型化して重くなり、価格もずっと上がるはずで、電気自動車と同じくバッテリーの革新が必要です。


街中の充電ステーションが飼い主の憩いの場に

バッテリーが小さくても、街中にロボットペットの充電ステーションができれば長い外出もしやすくなります。ロボットペットの飼い主の集まる場所になり会話のきっかけになるのも充電ステーションに期待されるところ。

ロボットペットがたくさん集まる街中のコミュニティの誕生はそれほど遠くない未来に来るかもしれません。ChatGPTで驚いたのは半年前。先述の通り時代の後押しもあり、案外早くロボットペットがメジャーになる時が来る予感がします。

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