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『手のひらサイズのAIデバイス「rabbit r1」 スマホのUXを変え、AI専用機トレンドの火付け役になる #CES2024』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.1.12

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■ウサギが秘書になる。手のひらサイズのAIデバイス「r1」 #CES2024

生成AIだけを搭載した携帯機器が、rabbitの「r1」。タッチスクリーンには可愛いウサギがおり、サイドボタンとスクローラー、回転で前後に向けられるカメラを持ったシンプルなデバイスです。

AI専用デバイス普及の兆し?

昨日オープンしたOpenAIの「GPT Store」に出品されるChatGPTカスタマイズアプリでAI専用デバイス向けのものが作られていけば、スマホ以外のデバイスが普及する現実味も増します。


AI専用機ならではの簡単さ

以前ご紹介したAI専用機「ai pin」は液晶を持たずプロジェクター投影機能を持っていましたが、この「rabbit r1」は液晶画面があります。

衣服の胸あたりに着けてウェアラブルデバイスとして使う想定のai pinと違い、rabbit r1は手に持って使う想定なので液晶画面を備えています。AIも新しいのにプロジェクター投影という新しい表示方法も一緒に提示されると戸惑う人も多くなりそうで、この液晶画面のほうが取っつきやすいと感じます。

rabbit r1の操作デモの様子です。

独自開発の「rabbit os」は「Hey Siri」や「OK Google」のように呼びかける必要はなく、右サイドにあるボタンを押しながら話しかけます。

株価でも映画の出演者でも、質問程度なら「ChatGPT」同様の答えが返ってきますが…こんなのは序の口。

Spotifyと連携させれば自分の好みの音楽をそこから流し、Uberのタクシー手配や宅配ピザも「r1」に話しかけるだけ。荷物の量で大型車を提案したり、人気のメニューを調べて注文がサクっと行なえます。旅行も細かい情報からホテルもレンタカーも調べ、観光や食事の旅程まで考え、現地での翻訳もOKです。

ChatGPTとの会話機能と、AI会話を通じてSpotifyやピザ注文などAPI連携サービスを呼び出して使うというのが基本構成です。

スマホでも同じことはできますが、「右側のボタンを押して話しかける」という操作方法に集約されているため、使い方に戸惑うことがありません。AI専用機ならではのラクチンさです。


入出力は統一、スマホのアプリ乱立の課題を解決

ChatGPTのAPI連携サービスが増えるほどrabbit r1でできることが増えていきます。

これはスマホに入れるアプリによってスマホでできることが拡張されるのに似ていますが、次世代らしく洗練度が上がっています。

スマホの場合、
・アプリをたくさん入れすぎてアイコンだらけになる。
・入れたアプリが探せない。入れたことを忘れる。
・アプリによって操作方法が違う。
という課題がありました。

AI専用機rabbit r1の場合、SpotifyやUber配車など「アプリ」にあたる機能をいくら充実させても、アイコンが乱立することはありません。ウサギに話しかければ、対応したサービスが動作します。

スマホがあるのにAI専用機のニーズが高まりそうな理由はこのシンプルさです。

アプリの呼び出しを「ウサギとの会話」で行うというインターフェース革命は、iPhoneやAndroidにも採用される予感がします。


サブスク不要の199ドルは激安!AI専用機トレンドが来る!

これだけできてたったの199ドル(約2万9000円)と破格なの上、サブスクは不要。なので発表初日にして1万台が売り切れてしまいました。

このrabbit r1、モックアップやデモ機ではなく市販品として販売されています。CES2024では販売初日に1万台が売り切れてしまったそう。1日で3億円近く売り上げたということになります。

サブスク不要とはありますが、Spotifyを使うにはSpotifyのサブスク登録は必要です。もしかするとrabbitがSpotifyなどAPIサービス側からレベニューシェアされるようなモデルを考えているのかもしれません。

ai pinは699ドルと高額で普及は厳しいだろうと思いましたが、このrabbit r1は値ごろ感と次世代感のバランスがよく、日本語対応すれば日本でもかなり売れるんじゃないかと思います。

AI専用機が売れればGPT StoreやAI市場も活性化しますし、ぜひ日本でも買えるようにしてほしいと願います。それか、次世代Apple Watchがrabbit化するような展開も期待。AI専用機は今年2024年から始まるトレンドになりそうな予感がします。

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