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『ホンダの電動スクーターEM1e:をディーラーに売ってもらえず、結局クロスカブ50を買った話』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2023.8.6


■実質24万円!!! ホンダが新型電動スクーター「EM1e:」正式発表

ホンダは原付1種の電動スクーター「EM1 e:(イーエムワン イー)を発表、8月24日に発売すると発表した。ホンダがリースやビジネス向けではなく、個人向けの電動バイクを販売するのは日本ではこれが初。価格は着脱式のバッテリーや充電器を含んで29万9200円だが、自治体によっては6万円近い補助金が受けられるため、現状の50ccスクーターと同等の24万円程度で購入できるのもトピックだ。

5月23日のnoteで、この電動スクーター「EM1e:」を買いに行ったけれど、どのバイク屋でも注文を受け付けてくれず買えなかったという話をお伝えしました。

その後も他のバイク屋を数店舗回ってみたものの、やはり「うちでは取り扱わない」という応答でした。ホンダの正規ディーラーであるホンダウィング店ですら注文を拒否される状況に、さすがに購入を諦めました。

新し物好きとして電動スクーターに興味の触手を伸ばしていたのですが、現実社会はシティコミューターを電動化する時代にまだ追いついていないようです。


バイク屋が挙げた「注文を受け付けない理由」

注文を受け付けない主な理由は以下の通りです。

1.「Gachaco」がどうなるかわからない

バイク屋さんとしては、後から「Gachaco」が個人向けに提供されると、バッテリーを自費購入した人が「Gachaco」に加入し、私物のバッテリーを「Gachaco」に入れたらどうなるのかが決まっていないことを心配していました。

劣化が進んだ後ならよいかもしれませんが、まだ新しいバッテリーを充電目的で「Gachaco」に入れ、古いバッテリーを代わりに受け取ったら損することもあり得ます。

「Gachaco」の交換ステーションがどのくらい普及するのか、近所にできるのかが読めないことも心配していました。

「Gachaco」について

ENEOSグループが展開する電動バイク向けのバッテリーシェアリングサービスが「Gachaco」です。

EM1e:が積むバッテリーは「Gachaco」で取り扱われるバッテリーの規格に則ったものです。

ただし「Gachaco」はバイク屋巡りをしている時期には法人向けサービス限定で、個人契約はできません。

EM1e:は車両本体とバッテリーが別々に値付けされており、車両本体は税込み15万6200円、バッテリーは税込み8万8000円、充電器は税込み5万5000円、この3つを合計した「29万9200円」かかります。

補助金を引くと24万円!という記事をよく見かけますが、それは東京都だけです。

バッテリーは、リチウムイオン電池の特性上300サイクル~500サイクル分を充電すると航続距離が大幅に落ちると思われます。そうなるとバッテリーを買い替えることを検討するわけですが、乗り方によっては3年ごとに8万8000円かかるともみなせます。

単なる足として雑に乗るだけの原付っぽい使い方なら、3年ごとに8万8000円くらいの中古車両に買い替えることも考えてしまいます。

「Gachaco」のサブスクが前提になるとしても、3年の費用8万8000円を超える月額利用料が設定される予感がします。36カ月で割り算すると月額2400円くらいです。充電器を買わなくていい、電気代も含まれる、という差分はありますが、月額2400円×36カ月を払い続けるなら、単なる足なら安い中古スクーターでいいかもしれません。

2.価格が高すぎる

中国のホンダでは、ダックス、ズーマー、カブの電動バージョンを12万円程度で販売しています。もちろんバッテリー込みの価格です。

いずれこのくらいの金額で出るのではないか、シティコミューターに期待する金額感はこのくらいが妥当、というのがバイク屋さんの見解で、30万円の電動スクーターを今売って、後から圧倒的に安いものが出てくるとトラブルになりそう、ということでした。

3.メンテナンスが不安

ユーザーとしても電動スクーターをメンテナンスしてくれるかどうかを気にしますが、バイク屋さんとしても強く気にしていました。

部品は中国から入手する必要があるのか、注文してどのくらいで手に入るのか、壊れやすい部品は交換してもまた壊れるのではないか、などなど、売った後のアフターサポートを行う販売店としても心配なのだそうです。

を以前扱ったことがあり、今は取り扱いをやめたバイク屋では、電動スクーターのトラブルに関するノウハウはある程度たまったそうです。しかし結論として「結局壊れる部品は交換しても壊れる」「部品が入ってくる時期が読めない」の2点で取り扱いを中止したそうです。

そのお店では「ホンダだから安心」とは考えていないとのことで、EM1e:についても注文を受け付けないこととしたそうです。


結局、超古典的な「クロスカブ50」を買いました

電動スクーターからの振り幅が大きいですが、結局「クロスカブ50」という超古典のスーパーカブの派生車種を買いました。1500kmくらいで手放された中古です。

10年くらい持っているだけに近かったスカイウェイブ250の下取り評価額を相当頑張ってくれたおかげで、追い銭6.5万円でした。

お盆の最中、8月14日に納車予定です。

50ccというカテゴリーのバイクは今後なくなるかもしれない点が不安ですが、現状は駅前の駐輪場が50ccはOK、125ccはNGというところが多いことと、我が家の息子たちが原付の免許を取るのに50ccなら簡単で安いという点を考慮しました。

大型バイクの免許も持っていてBMWにずっと乗っていたのですが、最近は軽くて手軽なバイクのほうが楽ちんでいいやと考えるようになりました。

カブは車両としてもユーザーコミュニティとしても面白いなーと以前から思っていたのですが、乗るのは初めてです。気に入ったらクロスカブ110やハンターカブ125を増車してもいいかな、と、クロスカブ50に乗る前から妄想を広げています。

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