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『Apple Vision Pro国内発売開始。アプリやサービス普及の課題は』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.6.30

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■Apple Vision Pro、国内向けにアプリやサービスが続々登場

 28日、AppleのVision Proの国内発売にあわせ、日本国内向けにもアプリやサービスが続々登場した。本稿では、国内向けに提供されたサービス・アプリを紹介する。

おととい28日、ついにApple Vision Proが日本国内向けに正式発売されました。

地上波テレビのニュース番組でもAppleストアに行列ができた様子が大々的に報じられたり、Vision Proをキャスターが使って見せるなど、新型のVRゴーグルがひとつ発売された以上の注目のされ方をしています。

Appleがメタバースブームの時期を回避し、VRという言葉を一切使わず、「空間コンピューティング」という新しいPCデバイスの発明であると訴えるマーケティング戦略が成功した結果だと言えます。

上記インプレスのケータイWatchの記事では、リアリティのあるモデルルームを再現し、検索と内覧を一体化するアプリ「イマーシブモデルルーム(LIFULL)」やエアホッケーをモチーフにしたゲーム「スペーシャル忍者ホッケー(TechFirst Leaders)」、バーチャルサウナを体験できるアプリ「バーチャルサウナ(totonou Japan)」、動画配信サービス「U-NEXT」「dアニメストア」のApple Vision Pro対応が紹介されています。

まだ端末が出たばかり、つまり市場がない段階であるにも関わらず、発売日に合わせてApple Vision Pro専用ソフトウェアを発表した企業は本当に素晴らしい姿勢をお持ちだと思います。


Apple Vision Pro用ソフトウェアに期待すること

Apple Vision Proは、教育、職業訓練、カウンセリング、災害シミュレーションなど、様々な分野での応用が期待されます。

例えば、教育の場面では「バーチャル体験授業」が可能です。中学生が歴史の授業で古代ローマについて学ぶ際、リアルな3D映像でコロッセオや古代の市場を見学し、まるでその場にいるかのような体験をします。教科書だけでは得られない、まるで「見てきた」かのような体験から学習できます。

医療分野では、「遠隔手術支援」や「リハビリテーション」が実現します。患者が、都市の専門医から自宅でリハビリ指導を受ける場面を想像してください。Apple Vision Proを通じてリアルタイムで医師の指示に従い、効果的なリハビリを行うことができます。

旅行や観光の分野でも、「バーチャルツアー」や「文化体験」の提供が期待されます。旅行好きの女性がバーチャルツアーに参加するシーンを想像してみましょう。彼女は自宅でイタリアの街並みや美術館を巡り、まるで現地にいるかのような体験を楽しめます。

エンターテインメントでは、「インタラクティブ映画」や「バーチャルコンサート」が可能です。Apple Vision Proを使って、自分の部屋にいながらバンドのパフォーマンスを目の前で見ているような臨場感を味わえます。

これまでのVRゴーグルでもこれらソフトウェアは出ていましたが、Apple Vision Proの高画質さで臨場感を高められれば、これらサービス自体の意味が変わってホンモノ化していくのではないかと思います。


教育現場などでの導入での課題

Apple Vision Proは、教育、職業訓練、カウンセリング、災害シミュレーションにも大きな可能性を持っていますが、いくつかの課題を解決する必要があります。

まず、デバイスの調達と設定が必要です。
各ユーザーに専用のデバイスを提供し、適切な初期設定を行うことが求められます。しかし、Apple Vision Proは個人ごとにカスタマイズされるため、共有が難しく、全てのユーザーにデバイスを用意するコストが問題となります。共有設定ができる新型端末の登場を待つ必要があるかもしれません。

次に、教育用や訓練用のARアプリケーションや教材の開発が重要です。
具体的なシナリオに合わせたコンテンツを作ることで、ユーザーが効果的に学習や訓練を行える環境を整えることができます。

さらに、高速かつ安定したインターネット接続が必要です。クラウドサービスやサーバーの準備も重要です。また、ユーザーやスタッフへのトレーニング、技術サポートやメンテナンスの体制を整えることも欠かせません。

制度上の課題としては、プライバシーとセキュリティの問題があります。
この点でも端末の共有をしない前提で設計されている今のApple Vision Proは不都合があります。

Apple Vision Proの未来への期待と課題

Apple Vision Proは、様々な分野で新しい価値を提供できる可能性を秘めていますが、一番の課題は高額な価格と限られた共有性です。

Meta社がVR用OSを開放してソフトウェア普及に努めている中、Apple Vision Proもデバイスとソフトウェアの普及が両輪で進むことが重要です。

端末の価格が抑えられ、教育やビジネスの現場で端末が共有できるようになり、普及とソフトウェア開発の両方が揃えば、Apple Vision Proは未来の技術として広く受け入れられるのではないでしょうか。


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