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モリの狩猟日記 -1週目- その2

このnoteを続けていくための目的

noteには応援してもらえる機能(サポート機能)があり、これを是非活用させてもらいたいと思っています。目的は食肉処理施設を設立する事。

食肉処理施設とは

野生鳥獣を流通させるためには専用の施設で処理をしなければなりません。これは食品衛生法という法律で定められており魚や野菜と違い自分で採ってきた物であってもこの施設で枝肉にする必要があります。この施設を設立するのが今までは資金的にも非常に高い壁でした。

しかしながら簡易的にできる施設も出てきたのでそれを購入するサポートとしてnoteとYoutubeを続けていきたいと思っています。

その2の始まり

箱罠にかかったはずのイノシシがいない。熊用の脱出口から逃げたようだ。その続き。

脱出口にねずみ返しみたいな構造にした方がよいことを伝えてその日は終了した。

そんで、1月5日朝7時すぎ。イノシシかかった。逃げられた翌々日。周りに親のイノシシと兄弟もいるから処理してくれと言われても駆除はそんなに融通の利くものでもないですよ。しかも店の仕事始めの次の日でパタパタと準備をしていた時だった。

まずは店の準備そして駆除だ。

プロフのとおり蕎麦屋でして朝は蕎麦打ってるんですよ。結構時間が無い。

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かかっていたのは15キロぐらいの子猪。
瓜坊ではない。
弾代勿体無いなぁと思いながらも苦しまない場所へ。
いくら害獣と言われていても苦しませたくはないですね。
推定1才 体長 体重 性別オス
可哀想だけど焼却処分行きです。

令和2年1月6日

朝7時、携帯が鳴る。昨日より早い。

同じ箱罠にイノシシがかかったそうだ。そっか、何となく店の下準備はしていたので9時半に向かうことを伝えパタパタ。

昨日よりは大きい。20キロ~30キロぐらいありそうだ。

弾込めて苦しまないように眉間を撃つ。人間でいう脳死の状態にしても脊髄反射で腕や足は動くのである程度落ち着くまで待つ。人間と同様に脳には太い血管があるので心臓が動いている限り血抜きが出来るという算段だ。

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ドラマの「グランメゾン東京」でジビエの回があり、罠猟で生け捕りし獣を落ち着かせてから〆るというのが流れたらしい。(もう10年以上テレビが無い生活をしてるのでこれ関係がよくわからない)

TBSのクレイジージャーニーでも放送された愛知県の竹染店主:片桐邦雄さんも同じ方法で〆る。
それが最高のジビエだとよく見るけど個人的にはそう思っていない。

罠にかかった獣は素早く楽にしてあげる。四肢をロープで縛られ身動きが取れない方法がストレスがかかるという考え。(これは批判とか意見ではなく各狩猟者の考え方というか肉に血が残っていた方がいい人もいれば水に漬けて血抜きしたい人とかそれぞれ。)

推定1歳(早生まれ) 25キロ オス 焼却処分予定

なぜ食べずに焼却処分をする必要があるのか?

残念にも焼却処分となってしまうイノシシたち。これには4つの理由があります。これを続けていくと各項目についても記述すると思うので今回は割愛。

1:弾の当たりどころが悪く可食することが出来ない

2:繁殖期のオスの為、肉に独特の臭いが付いてしまっている。
  今回のオス二頭はこれにあたります。

3:食肉処理施設が無い為、流通(販売)することが出来ない

4:放射能の影響により出荷が制限されている。

生き物を焼却処分するという事

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賛否あると思いますが、いうなればゴミとして処分します。
私の地域は年間に300~400頭を有害駆除するので個人消費だけでは到底処理できません。
行政にお願いして処分してもらっています。

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2頭で40キロ

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