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ソフトウェアエンジニア、バンドマンに戻る

戻る、というとソフトウェアエンジニアを辞めてバンドマンに戻った感がありますが、実際は本業のソフトウェアエンジニアは引き続きやっており、それにプラスしてバンドマンとしての活動も再開したということです。

昨年くらいから一生懸命曲を作ったりスタジオに入って練習するなど活動量を増やし、ついこないだ8曲ほどガッツリレコーディングしてきたので、そろそろバンドマンに戻ったと宣言しようかなと。してもええやろと。

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レコーディングの様子。ドラムセットに大量にマイクが配置されてるのをみるとテンション上がっちゃうのは私だけじゃないはず。

この1年間バンド活動を始めいろいろと頑張ってきたし、せっかくなのでどんな感じだったか振り返ってインターネットの海に放流させていこうと思います。

バンドマン戻るきっかけ

そもそも私はソフトウェアエンジニアになる前はバンドマンでして、AVOCADO recordsというレーベルからCDデビューするなどそこそこ一生懸命活動しておりました。

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デビューしたときのタワレコ新宿店のポップ。隣はセカオワ。

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ROCKIN'ON JAPANに載せてもらったときの誌面。

バンドで食っていきたい!と真剣に考えていたのですが、それで生計を立てられるほどの成果はあげられず、バンドは解散。そこから独立系のSIerになんとか入社させてもらってソフトウェアエンジニアになり、今に至ります。

それから数年後、メンバーが全員30歳を無事迎えたということで同窓会的なノリで再結成してライブする、みたいなことはありましたが、そんな感じで1年に1回ライブやるためにスタジオ入る、くらいの活動にとどまっていました。
「せっかくやるなら新しい曲とかも作りたいよね。」と言いつつみんなの本業はバンドではなくなりそれなりに忙しく、不完全な曲がいくつか生まれては消えて。
そんな中現在まで続くパンデミックが始まって、私は一児の父になって、本業バンドマン最後の砦だったボーカルの田村も会社員になって、バンド活動からは再び疎遠になっていきました。

きっかけは今年の頭くらい。なんとなく定期的に行っていたzoom会議で「せっかくやるなら思いっきりやらない?」という話になったことでした。

「今から曲を作ってまとめて、フルアルバムを作ろう。フルアルバムって今まで作ったことないし。」
「12曲くらい作ろう!」
「いや、現実的に考えて10曲にしよう。」
「8曲でもフルアルバムって言えるかな?」

ということで、みんなで気合を入れて曲を作っていくことにしました。

製作期間のすごし方

私たちのバンドの曲作りはだいたいこんな感じで進んでいました。

1. 田村(ボーカル)が弾き語り音源を共有ドライブにあげる
2. みんなでそれを聞いてアレンジの方向性を決める
3. 私(ギター)か山下(ベース)が叩きのアレンジを作る
4. みんなでそれを聞いて修正
5. 3と4を繰り返す

田村が歌いたいメロディと歌詞を決めて、バンドサウンドは残りの3人が引っ張っていく、というのは昔から変わらず、変わったのは長時間セッションしながらアレンジを練っていくことができなくなったので誰かがリードしてバンドサウンドの叩きを構築していく、というところです。

私は平日は本業のソフトウェアエンジニア業があり、夕方から子どもが寝静まるまでは子育てがあり、自由時間といえば子が寝静まって家事を済ませた22時〜23時くらいからなのですが、この時間は子どもを起こすわけにはいかないので楽器を弾けない、という生活でした。
ので、日々の隙間時間でギターをさわって、アレンジは基本頭の中で考えていって、固まってきたらDTMでリズム隊を打ち込んでいって、休日の子どもが起きてる時間に妻にお願いして1〜2時間もらってギターを録音する、というやり方で曲を作っていました。
私がアレンジを担当しない曲でもギターアレンジは私が考えるので、どの曲でもこのような形で進めていきました。

あとはみんなでスタジオに入って合わせながら細かいところを詰めていって、固まったら斎藤(ドラム)が自分のフレーズをMIDIに書き起こしていって、そこに各々のパートを重ねていって、全体を微調整したら完成。

今振り返ると結構ハードな日々だったのですが、みんなでやり切れたのは「バンドって楽しい!」の一言に尽きると思います。
昔の私はもっと売れたい、もっと大きいライブハウスでやりたい、もっと人気者になりたい、もっと認められたい、という気持ちが先行して音楽を楽しむのは二の次になっていましたが、今はそんなことより純粋に音楽を作ることを楽しめていて、楽しいので多少ハードでもできたのではないかなと。

レコーディングの様子

こうやってできた曲たちをレコーディングしました。
私たちのバンドの構成はソフトウェアエンジニア1名・税理士事務所職員1名・不動産会社勤務2名となっており定休日がバラバラ。全員で2日以上の休みを合わせるのが難しいので、会社自体がお休みになりやすい年末真っ盛りの29日〜30日の2日間を楽器隊のレコーディング日程にしました。

2日で8曲。かなり突貫日程でしたが、やるしかない。
とりあえず子育て中に丸2日空けるのは妻の負担が重くなってしまい申し訳ないので、少しでも埋め合わせをすべく事前に妻に友達とUSJに行ってもらって自由に過ごしてもらうなど。

で、無事に2日間で楽器を録り終えました。長時間労働でした。
会社だと長時間労働すると労務とマネージャーが飛んできて止めてくれますが、バンドは誰も止めてくれません。

別日でボーカルを撮り終え、今まさにミックスの真っ最中です。
私はリアルタイムな立ち合いには参加できていないため、このnoteを書きながらミックスの音源を聴いていますが、かなりいい感じ!

これから

今はレコーディング作業と並行して、レコーディングした曲たちを届けるために、メンバーで手分けをしていろんな作業をしています。
作品を人々に届けるために、こんなにいろんな人と連携しながら作業を進めないといけないのか、ということを強く実感しています。

昔私たちのライブに来たことがあって懐かしいなって思ってくださる人、最近私たちのことを知ってなぜか興味があるという人、そもそも私のことをバンドマンだと知らなかった人、いろんな人に手にとってもらえると嬉しいと思っています。
もちろんライブも予定しているので、あわよくばみんな来てくれると最高だなと思っています。

ボナンザグラムです!よろしくお願いします!


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