ライフイズストレンジ2で感じた「兄の責任」と「勝手な規範」
まず、この記事を書いている「もりへー」は二人兄弟の長男です。つまり兄狼です。さっき「ライフイズストレンジ2」を遊び終わって色々思うことがあり、今書く必要があると思って書いています。
(ネタバレはないつもりですが、勘が良い人で未プレイの人にはオススメしないかも)
・兄としての責任は勝手な規範なのか
個人的には自分の姿と重ねてここを感じました。作中で兄ショーン(プレイヤー)と弟ダニエルは予期せず父と別れて故郷を離れることになり、二人で旅をします。そこでは兄が生きるために犯罪を犯すかどうか、言葉遣いに注意するか…などが弟に強く影響し、プレイヤーの目の及ばないところでダニエルが行動を決めている…というようなことがよくありました。
僕ではしない選択を選択肢外で行われたり、途中での情報不足な状態での選択(これ選択したら何言うの…)など不本意な部分は結構ありましたが、最後の選択も含めておおよそ「自分だったら兄としてこうする」という選択ばかりでした。だからこそ、兄の姿に影響を受ける弟が現実の選択みたいで、逆に兄の選択に従わない弟の姿も兄の背中を見たものだったりして、かなりリアルでした。
だからこそ、最後の選択に対する結末は辛く、でも「正しく」あってくれたなあ…と感じています。ダニエル~~~マジで…と叫んでしまった。
「正しく」ってなんでしょうね。自分も「兄だから」と言われて色々な「普通」や「立派」を守るよう言われて成長してきましたが、結局「普通」「立派」なんてものに答えは無く、大人になれば親や教師が言っていたことが間違っていたと思えることが多いです。
(兄弟や姉妹がいない人は親子や先輩後輩、上司部下などでイメージするのしょうか…)
現実の兄弟としてはどういう部分でそういうことがあったかな…ぱっと浮かばないけど「悪いことしちゃいけない」って怒ったことはあったかも。従妹と遊んでて喧嘩になってるところに仲裁したり、あとはゲームやりすぎてるところをちょっと怒ったり(もう弟は宿題を終えてたのに)
後で思えば幼い自分の選択を恥じることも多いですよね。「わざわざ兄として介入せず自分で決めるよう見守っているべきだったかもしれない…。」そう思うことも多く、そうなれば結局守ることだけを重視した「兄としてこうあるべきと考えた勝手な規範」が自分が影響を及ぼす相手に残ることになります。(年長者や先輩という立場から年下、後輩への影響として)
「兄としての責任」は従うべきという大きなものではなく、あくまで一つの「勝手な規範」なのだと思います。どこまでいっても相手のことを願った自分勝手な気持ち。
それが「ただ規範を守ることを重視した兄の姿」としての選択ではなく、「こうなって欲しい」という強い願いのもとで決めた年長者としての選択であれば、兄が本来の軸と異なる選択をしようとしても助言してくれたり、いつか弟自身が迷ってしまった時も自分自身の理想の姿を目指して行動を選択できるかもしれませんね。それが12時間ぐらいのプレイ時間で感じることができました。ライフイズストレンジ1も面白かったですが、ライフイズストレンジ2も異なる形での「選択」の重要性が見れて面白かったです。
それはそれとしてショーンの立場にある兄や上司、先輩はショーンより伝え方に気を付けたほうがよいかもしれない。とはいえショーンもまだ子供だしな…。
あとライフイズストレンジ1のキャラクターが出てきて泣いちゃった。正史そっちなのかやっぱり。
(あとオートセーブもっとたくさん入れてください)
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