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五郎島金時について

今年植えた五郎島金時の収穫に行ってまいりました。五郎島金時は加賀野菜の一つで、金沢の中でも粟ヶ崎、内灘で主に生産されています。さつまいもはねっとり系とホクホク系がありますが、五郎島金時はホクホク系の品種になります。品種は高系14号という日本で一番の糖質系のさつまいもと言われております。つまり、日本一ホクホク感の強いさつまいもということです。

さつまいもは秋の味覚と言われておりますが、実際は冬の方が美味しいと言われております。これは好みがわかれますが、9月~10月の新物はホクホク感が弱く、年明け、2月~3月頃になると甘さが強まり、食感も変わって参ります。でもやっぱり日本人は初物が好きですよね。和菓子の場合は近年はあっさりした味わいが好まれる傾向にありますので、新物の方が良かったりもします。焼き芋の場合はやはり年明けでしょうか。

五郎島金時の収穫地区は加賀藩の鷹狩りが行われており、この鷹狩のために五郎島村を作りました。1706年に砂丘地であった五郎島村に対して前田家より、「薩摩の国に不毛の地でも栽培できる作物がある」との教えがあり、五郎島大庄屋の太郎衛門が薩摩の国へ潜入し、髷(マゲ)の中にさつまいもを隠して持って帰ったのが五郎島金時始まりのエピソードです。

今回の収穫したさつまいもは熟成させて何か試作したいと思います。今回もお読みいただきありがとうございました。

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